2017年 神楽会館1月公演


 
 
 今回は新年特別講演として津軽三味線の第一人者、鈴木利枝さんが神楽会館の幕開けに参加、そして地震で被害を受けた(南阿蘇と違って被害は少なかったと言ってた)阿蘇市波野の横堀岩戸神楽保存会を招いての2017年神楽会館の幕開けとなりました。
 柴山八幡社付属柴山俚楽は浅草流を継承 
 横堀岩戸神楽保存会は御嶽流を継承

 神楽会館の2017年幕開けは、第一幕として別府市から津軽三味線の演奏者として鈴木利枝さんと和心の合奏による三味線演奏から幕開けとなりました。
 
 演奏は 
 1、六段〜じょんがら節
 2、夜半の嵐
 3、荒城の月
 4、華響き
 5、津軽じょんから節
 6、和心合奏曲

 
 

中央が鈴木利枝さん 23歳
演奏演目
 
 第二幕は横堀岩戸神楽保存会の 天降 で、天孫邇邇芸命は、天照大御神の命によって葦原の中つ国に多くの神々を伴って降臨するに当たって、天照大御神より勾玉・鏡・剣を与え、一行が天の八衢で猿田彦の命と出合い、降臨の先導役を務め、無事日向のぐじふる嶽に降臨するという物語。
 
 

 

天孫邇邇芸命の登場
 
 

 

 

お供の神の登場
降臨を待ち受けていたお供の神
 
チャルに扮した猿田彦の登場
 
 

 

 
 第三幕は柴山俚楽の 新剣 で須佐之男命の乱暴に怒った天照大御神が天岩戸に隠れたので、高天原の神々は困り果て、思金神の神をはじめとする諸神の活躍で、天照大御神が姿を現したので、八百万神々は大喜びし、天岩戸開きを祝った舞です。八百万神々が持つ剣は妖怪や怨敵を駆逐する威力を持つ剣と言われている。
 チャルに扮した猿田彦神
お供の神の退場
 
 
 

 

 

 神々の登場
 ?神 ?神 
 

 

 

 思金神
どうしたものかと思い悩む神々
 
話し合う神々と八百万神々
 
 

 

 

 諸神と八百万神々が喜びの舞を舞う
八百万神々だけが喜びを表す舞
 
双方の神々の退場
 
 
 第四幕は横堀岩戸神楽で、昨年何度も記して来た 貴見城
 海幸彦と山幸彦の喧嘩物語ですが、脚本と舞台での舞は程遠く、何処がと思わせる舞です。
 
 

 

山幸彦と海幸彦の登場
海幸彦
 
 

 


 
 仲直りを喜ぶ神々
 諸神の退場
 八百万神々の退場
 
 第五幕は柴山神楽の 八雲 で、高天原を放逐された須佐之男命が出雲の川上を訪れた時、そこに八岐大蛇に呑みこまれようとしている櫛名田比売と老夫婦に出会い、事情を聞いた須佐之男命が大蛇を退治して櫛名田比売と結ばれるという物語
  柴山俚楽は浅草流を継承しているが俵を大蛇に見立てている。
 因みに御嶽神楽は大蛇退治の代わりに綱切りとして舞って、俵に張った綱を斬っている。

 


 
 八岐大蛇に見立てた俵
比売と老夫婦の登場
 
 

 



 
 手名椎
 足名椎
櫛名田比売
 
 


 

 
須佐之男命の登場
 
事情を聞く須佐之男命
 
 

 


 
須佐之男命の嫁になる喜びを舞で表す櫛名田比売
 
どうやって退治するかを考える須佐之男命 
 

 


 
 首を斬り落とす瞬間
首が落ちて喜ぶ須佐之男命
 
尻尾を切り落とす瞬間
 
 

 


 
 頭と尻尾を斬り落とす



お腹を裂いて草薙の剣を取り出す 



丸裸になった俵