私鉄「連帯する会」の第21回総会が5月14日・15日の二日間大阪市内のホテルで行われ、私も「連帯する会」の会員の一人として参加してまいりました。

 総会は全国から参加される関係で14時からと少し遅めであったが、初日はこの一年間の経過報告と11年度の運動方針案が提議され、翌日は昨日提議された方針案の討議が引き続いて行われたあと、新たな役員体制を決め閉幕いたしました。

 総会が終わったあと、今日まで「連帯する会」の代表を八年間務めて参りました阪井清二さんが企業定年を迎えた祝賀会が場所を変えて行われると言うので、私も阪井さんの企業定年の祝と八年間の代表の労をねぎらう祝賀会に参加してまいりました。

祝の言葉のあと答辞を述べる阪井夫妻

 祝賀会では所属の労組委員長をはじめ職場や交流のあった100名を越える人々が祝に駆けつけ盛大に行われました。

 阪井さんは企業定年を迎えられましたが、引き続きシニアとして同じ職場で勤務されるとの事で、私鉄「連帯する会」の代表も引き続いて務めることになりました。

  

    祝賀会の進行を進める実行委員長の西田さん  歌声で祝を述べる歌声サークル

 総会に先立って東日本大震災で被災された方々に対して一分間の黙祷が行われ、そのあと阪井清二代表の挨拶が行われました。

 代表の挨拶のなかで東日本で亡くなられた方に対して哀悼の意と被災された方にお見舞いを述べて後、私たち私鉄の仲間が福島・岩手・宮城で命を無くすなど残念で悲しい出来事を悲しみました。

総会挨拶を述べる阪井代表

 この一年間民主党が公約を投げ捨て如何に国民の期待を裏切ってきたか、また東日本大震災で起きた福島原子力発電の爆発事故に対して東電が何の説明も無く計画停電を行い、電気の供給が止まった首都圏では鉄道が止まり大混乱を引き起こしたことに対して大きな怒りを表し、鉄道・電気・水道・ガスなどのインフラに対しては停電をするべきでは無いと訴えられました。

 原発に対しては抜本的な対策を採り、地震国日本には原発は適さないと1986年に日本共産党が指摘していたもかかわらず、当時の政府と自民党が推し進めてきた結果が、この原発事故につながったと指摘し、また許せないのは東電がこの事故の責任回避を言っていることに強い怒りを感じると、また震災復興を名目に消費税増税が囁かれているが、絶対に増税を許してはならないと訴えられました。

 春闘に対しては私鉄総連が震災を名目に事実上中止したことには残念と訴え、関東と関西の地連がバラバラになったことに関して懸念を示し産別組織を強化することを訴えられました。

 私たちの活動では来年30周年を迎えるにあたって労働組合とともに活動しながら「節度ある批判」「道理ある説得」「提案参加型」を明確化し、労働組合とともに労働運動を共同発展を進め、特に労働者の尊厳を守っていかなければならないと訴えられていました。

 また「連帯する会」は職場を基礎に旗を守り労働組合とともに闘ってきた経過から、現在では私鉄総連執行部とも和やかな懇談が行われるに至っていると報告が述べられました。

 運動方針何については、「はじめに」の項から「財政について」の項まで12項目にわたって常任世話人から項目ごとに説明提案が行われ、特に次の点が強調されました。

 来年30周年の記念するべきに年に当たって、「歴史に学び、歴史を創ろう」と私鉄労働組合のバトンを全国の仲間が受け継ぎ、運動を進め労働組合とともにを定着させ、職場での多数派をめざし、「人間らしく働くために、暮らしと職場に憲法を」と強調され、そのためには私たちとともに歩んで行ってくれる若い労働者が会員になっていただけるよう働きかけなければならないと結びました。

  

  来賓挨拶を述べる日本共産党穀田国会対策委員長     職場報告を述べるHKの仲間

 最後に全国交流集会が今年は静岡県焼津市で開催されることが決まったことに対して、各会は参加人数を昨年を上回る規模で取り組み、400名を上回る人数で成功させようと結び、21回の総会を終了いたしました。