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       東住吉冤罪事件 
再審開始決定学習会
 
 日本には警察特権による冤罪事件が百数十件起きている、今一番長く刑務所に収監されているのは名張事件の奥西さんだ、奥西さんは死刑が言い渡されているが現在死刑執行停止になっているが高齢で早く再審開始が求められている。
 日野町事件の阪原弘(ひろむ)さんは再審請求中に高齢と持病のため死亡したが、今では子息が再審を求め父の無罪に向け頑張っている。
 2012年4月18日(水)18:30から大阪グリーン会館で東住吉事件の再審決定が決まったことを受け、日本国民救援会大阪本部の「東住吉冤罪事件」を支援する会の学習会が行われるとの知らせを受け、救援会の一員である私も参加して参りました。
 東住吉冤罪事件は大阪市東住吉区の青木恵子宅が全焼し、入浴中の長女が逃げ遅れて亡くなり、火災原因が特定できないまま内縁の夫、朴龍晧さんが取り調べで警察の恫喝によって保険金目当てによる放火と自白したことによる青木さんと朴さんの二人に無期懲役が最高裁で決定したが、裁判では二人とも一貫して無実を主張し、2009年大阪地裁に裁判のやり直しを求めてきた結果、2012年3月に大阪地裁は「新事実に基づき再審を開始する」と言ってきました。
 現在二人は大分刑務所と和歌山刑務所に収監されていますが、再審決定に基づき大阪地裁は刑の執行停止を決定いたしましたが、検察側から刑の執行停止の執行停止を求める職権発動の申立てを行ったため、青木さん、朴さんとも刑務所から出ることが出来ず、早い再審決定が急がれています。
 いま弁護団は大阪高裁が下した刑の執行停止を最高裁に特別抗告申立て再審を急ぐよう求めています。再審決定になった新事実は朴さんがガソリン約2.5リットルを撒いてライターで点火したと自白したが、三者(裁判所・検察・弁護士)で当時の状況を再現して実験を行った結果、ガソリンの特性からライターで点火することは本人自信が大火傷を負う危険性があり到底不可能であると言うことを検察も認めながら、無罪判決が出ることを恐れてか再審決定にイチャモンつける検察の職権乱用に怒りを感じる。
 火災の原因は車のガソリンタンクから漏れていたガソリンが風呂釜の種火に引火して火災が起きたのに、取り調べの段階で前述のように朴さんにライターで火を付けたと自白させたもので、自白通りの実験を行うために2棟の小屋を建て実験した結果、A棟は風呂釜の種火に引火後2秒で炎が小屋全体に及び、B棟は4秒と言う短い時間で炎に包まれたためライターで火を付けることも出来ず、朴さんの自白がどおり車庫内の炎を飛び越えて外に出たと言うことは不可能で、火傷もせずライターで火を付けたと言うことも不可能と言うことが実験で判った事である。
 新事実によって放火が不可能だと言うことが判った時点で検察はいたずらに再審を妨げずに控訴を取り消し、二人に謝り、早期の解決が望まれる。
 

  

 
   朴 龍晧さんの担当 乗井弁護士の報告       青木恵子さんの担当 塩野弁護士の報告

 

 質疑応答に応える両弁護士

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