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安倍政権の福祉政策が大きく後退していく中で、別府市議団主催のシンポジウムが11月2日にパネリスト小西朋子・森アツコ・竹内善浩さんの三名を招いて「福祉シンポ」と題して別府市社会福祉会館で行われました。 小西さんは介護保険について話され、介護による住まいとは自宅だけでなく老人ホームを含む多様性を持っており、安倍政権によって介護報酬が年々減額されていく中で、現在の報酬額がマイナス6%になると事業所は成り立たなくなり、ヘルパーへの報酬も無くなり、そればかりか要介護・支援1〜2は無くなる政策が進められていると啓発されました。 森さんは介護で病院療養すれば14万〜16万円必要なため、年金者暮らしの人は介護による病院療養は出来ないとして、一人暮らしの方が在宅療養にすれば転倒やその他の事故が起こりうるとして問題がある。かといって老健施設に入居すれば三ヶ月で退所(事情によっては一年ぐらいまでは入居出来る)しなければならず、有料老人ホームとなれば18万円(別府で一番高いところ)で諸々を入れれば20万円を超えるため、少し高めの年金を貰っている人でも入居は難しい、またグループホームに入居するとしてもグループホームは基本的に認知症の人しか入れず、そのホームでも11万〜13万円が必要なため、誰もが金銭を気にしなくても入居出来る施設を早期に造る必要があると訴えられました。(現在別府には有料老人ホームの部屋が1328室あると) 竹内さんは介護ホームについて、ホームの日常生活は毎日 @朝ごはん・トイレ・整容 A昼ごはん・トイレ・整容 Bレクレーション・トイレ Cおやつ・トイレ・整容 Dといれ・着替え・お風呂 E夕ごはん・トイレ・整容 Fトイレ・ベッド移乗・着替え Gおむつ交換の繰り返しで、心の状態は・体調は・熱は・水分は・顔色は・家族の面会は・好きな事は出来ているか、疑問に思うことがあっても人手が足りず、毎日通所の方も入所同じメニューで、人権的にも問題があるとして、安倍政権が介護保険制度の切り下げを行う中で、要介護1の方は少し物事を忘れるだけ、要支援1の方は自分で少しは出来るとして、どちらも問題ないとして切り捨て、介護保険制度から要介護1・要支援1を無くそうとしていると摘発しました。 小西朋子さんは大分医療生活協同組合 介護・福祉事業部長 森アツコさんは年金者組合大分県本部 女性部長 竹内善浩さんは日本共産党大分県北部地区別府市政福祉対策部長 |
パネリストの報告を聞く猿度久子(左)と平野文活(右) |
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介護保険政策を報告する大分医療生協の小西朋子さん 老後の療養生活を報告する年金者組合の森さん |
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介護ホームについて報告する日本共産党北部地区の竹内さん 別府市の福祉政策を報告する猿度市会議員 |