全日本年金者組合九州ブロック支部交流集会が別府市の「ホテル三泉閣」で行われたので参加してまいりました。 「ホテル三泉閣」は私の家から歩いて20分足らずで、当日沖縄をはじめ九州各県から180名以上の方が集会に参加するとのことで、別府支部の組合員は列車で別府に来られる方たちを迎えるため別府駅に、また会場準備のため「ホテル三泉閣」に分かれ参加者を迎えました。 第一日目は13時に別府支部書記長の司会で開会し、中央執行委員の開会あいさつのあと別府市長長野 恭紘(ながの やすひろ)の歓迎の挨拶を受け、そしてフルートと琴の演奏による歓迎があり、そのあと基調報告として中央本部富田さんからこの一年間の取り組みについて報告がありました。 長野市長は年金者組合の果たしている役割について労をねぎらうと同時にながいきと後世への指導を願うと挨拶、感想としては別府市長として遠くから来た参加者に別府温泉の魅力を一コマでもアピールしてほしかったと思うが、年金者組合を讃えてくれたので良しとするかな? 基調報告では1つ目に年金引き下げ反対の100万署名に取り組み、九州各県で着実に前進しているが全県下で約47万筆と足踏み状態なの100万への努力をと、二つ目に安部政権は私たちの運動に対して軽視出来なくなってきているとし、その理由として年金削減違憲訴訟や戦争法廃止・立憲主義回復運動などがあげられるとし、また安部がなぜ戦争法を強行採決したかは戦前犬養毅が中国関東軍の行動を讃えた挨拶と同じことを年頭の挨拶と機を一にしていることから見ればわかるとし、このような安部の暴走の年金者組合は真正面から立ち向かう、そして年金裁判はただ単に年金削減を元に戻せと言うだけではなく、憲法25条が保障している生存権が何であるかを問う政策裁判を闘っているのであって、今後もこの裁判の意義を深めながら国民全体のものにしていきたいと、そのためには仲間づくりに大いに取り組み、目の前に迫っている参議院選挙で安部政権を倒し、地域に根を張った年金者組合の活動を広げて行こうと結びました。 基調報告を受けて分科会が行われたが、初めて年金者組合の交流会に参加するなかで、年金者組合とはどんな活動をするのか、どんな取り組みをするのか、学習をしなければと思い私は年金裁判の学習会会場に赴き、安部政権が毎年年金支給額を引き下げているなかで、年金者組合が引き下げを止めて原状回復の戦い、取り消し訴訟と給付訴訟を起こしている現状を勉強したいと思い年金裁判の学習会に行ってきました。 学習会の報告者は今まで200回以上の労働裁判を受けて来たが、その大半が非正規労働者と話され、今私たちが闘っている訴訟は給付年金の基礎的なもので、この基礎的なものは老後を支える全てのものではないとして、給付引き上げを要求するなかで裁判所は移送問題を提起して来ており、各地域で起こしている取り消し訴訟が各地域の訴訟原告団の重荷になって来ていることに対して、最高裁は給付裁判に切り替えれば地元の裁判所で訴訟が行えるとし、年金者組合もその意向を受けて給付裁判にすれば団結も守れると、また裁判長は裁判の中で署名のない傍聴者も居ない裁判は相手にしないとも言ってたと報告していた。 この報告を受けて質疑応答が行われ、その中で私が気になったのは給付裁判は個人の給付額に対しての裁判になるため、勝っても負けても個人のものとなるなかで裁判に対するカンパ援助を募るには無理がありはしないかと思っていると、報告者からの回答では、その時の判決は個人のものだが、その結果は必ず後日組合員のものとなって帰ってくるから今後とも支援カンパをお願いしたいと言うことでしたが、訴訟に勝てばそうだが、負ければ今後どうなって行くのだろうと疑問が脳裏を横切って行った。 分科会が終わったあと夕食懇親会まで約2時間の休憩時間があったので三泉閣の温泉に入浴してもよかったのだが着替えを持ってきてなかったので、私は行ったん家に帰っていつもの温泉で入浴を済ませ懇親会に。 二日目は昨日の各分科会の報告を受けたあと、沖縄県本部委員長 吉田務さんの記念公演として「沖縄の民意は揺るがない」と題して講演が行われました。 日本の国土の0.6%の沖縄に74%の米軍基地があるなかで、特に世界一危ない米軍普天間基地が宜野湾市にあり、その普天間基地を辺野古に持って行くと言う話が1997年に日米間で交わされたのを受け、辺野古住民の戦いは1997年に14名の戦いから始まり、現在では全国規模までに広がってきている。第二に宜野湾市市長選で敗れたあとの6月の県議選が重要とし、翁長知事を支えるためにも現在与党24議席以上を確保しなければならないと、そしてその中で立憲主義の回復、戦争法の廃止、法治主義を取り戻す戦いにも勝たねばならず、そのためにも2000万署名は欠かせない取り組みで沖縄から日本の夜明けをと、スライドを使って講演されました。 記念講演が終わったあと、来年の九州ブロック交流集会は熊本県で行うとバトンタッチして、二日間の交流集会を終えました。 |
沖縄からの参加席 司会者の挨拶で開会 |
中央執行委員の開会挨拶 別府市長 長野 恭紘さんの歓迎挨拶 |
分科会 会場 夕食メニュー |
懇親会に際して大分支部長よりの挨拶 女性部の懇親会での余興 |