大分県高齢者運動連絡会総会



 大分県高齢者運動連絡会の第22回定期総会が大分コンパルホールで開催されると言うので参加してまいりました。
 開催に当たって司会者より総会の意義と現状について挨拶が行われたあと、大分県医療生活協同組合の工藤智子さんより「介護保険の利用と対応〜これからどうなる〜」と題して基調講演をスライドを使ってお話がありました。
 お話の内容は2025年に団塊世代が75歳を迎えるに当たって、@平成27年度介護保険の改正、A政府が目指す地域包括ケアシステム、B2割負担の影響、C今後検討されている改正案の4点に分けて話され、とりわけ2025年の医療・介護の将来像として「イ、入院から在宅へ」「ロ、医療から介護へ」「ハ、介護から市場・ボランティアへ」へと変化させる改正案を2014年6月に安倍自公政権によって医療法と介護保険法が改悪されました。
 この法改正によって現在各市町村では高齢者を取り巻く厳しい現実とどう取り組むかと地域包括システムを使って調査が進められているとの事だが、その調査内容を聞くにつれ、高齢者にとって良いと思える所は何一つなく、特に特別養護老人ホームへの対象者は要介護3以上の人に限られ、利用負担も2割と一定の所得が無ければ入所もままならず、また今まで福祉用具などが無償で貸与されてきたものが有料化へと変更が検討され、介護サービスもサービス減へと利用しずらいシステムへの移行が2025年までの間に検討されているとお話がありました。
 総会内容は「2015年度の活動のまとめ」と「2016年度の活動方針案と予算案」が示され討議へと移りました。
 活動報告では安倍政権の国民無視と暴走、社会保障制度の全面改悪が行われるなか、私たち高齢者は高齢者大会などで一定の役割を果たし、特に戦争法廃止を求める統一署名では大分県高連として積極的に取り組んで来たと報告されました。
 2016年度活動方針案では引き続き戦争法廃止の署名を強化すると同時に、社会保障改悪阻止に向けた取り組みを行いながら組織体制の強化を図って行くと締めくくりました。
 
    
       司会者の挨拶                                医生協 工藤智子さんの基調講演
 
 県高連事務局長 大友さんの報告と方針案の説明