九州沖縄医療生活協同組合
第39回組合員ブロック交流研修会



 医療生活協同組合の第39回九州沖縄ブロック組合員交流研修会が大分市のレンブラントホテルで開催されました。
 私は関西に居る時から長く医療生協の活動に携わってきましたが、関西には各県が集まってのブロック研修会など無く、別府に転居したあと別府で医療生協の組合員になり、先月別府の理事に任命された関係上、このブロック集会に参加してまいりました。
 集会には沖縄をはじめ佐賀県、宮崎県、鹿児島、奄美大島、久留米、筑後から約480名近くの組合員さが一堂に集まりました。
 初日の研修会は各代表の挨拶のあと、みらいクリニック院長 今井一彰さんが「食べることと歩くことができれば人生は幸せ」と題して記念講演が行われ、そのあと各医療生協からこの一年間取り組んできた単協報告が行われたあと、18:30分から夕食交流集会が行われました。
 ただ残念なことは夕食交流集会が終わった後、私たち別府の組合員は別のホテルへ移動しての宿泊となったため、夕食交流集会途中から退席となり、せっかく遠くから来た各県組合員さんとの交流が出来ず、同じテーブルに着いた沖縄・佐賀県の人しか交流が出来なかったのが残念でした。

    
         参加者を迎える受付風景                               他県から参加される方のお迎え

    
                    会場風景                開会前のセレモニー 別府の組合員がハーモニカーで出迎える

    
         大分市医療生協が鶴崎踊りで歓迎                       実行委員長の挨拶

    
   大分医療生活協同組合 副理事長の開会宣言    みらいクリニック院長 今井一彰先生(電気消していたので上手く撮れない)

 記念講演の今井一彰さんのお話は、少し題名と変わった呼吸法から医者に頼らない治療方法があるというお話でした。
 その内容は知られざる生活習慣病と題して、人間には呼吸するときに口呼吸と鼻呼吸があると話の口火を切って、多くの人が色々な病気を抱え病院に何年も通い続けているが、治らないと嘆いている患者の多いことに驚くと、そんな患者さんでも「みらいクリニック」のドアを開て来た顔を見ると一目で病気の本質が判ると言う。
 その原因は、ほとんどの患者さんが口呼吸をしている事に原因があるという、人間は生まれながらにして鼻呼吸をしているが、言葉を喋るようになってから、口呼吸をする人が多くなり、その時点から難病でもないのに、いくら薬を飲み医者を変えても治らないと嘆く患者が増えてくる。
 今井さんは病気の一コマ一コマをスライドを使って説明しながら、特に扁桃腺炎や歯周病、風邪は口を開けての呼吸のため、外部から病原菌を受け入れやすいためにおこると、その原因は口呼吸にあるので鼻呼吸に変えれば外部から病原菌を取り入れることはないと。
 特に私が関心を持って聞き入ったのはアトピー皮膚炎のことで、今年三歳になった孫がアトピー皮膚炎を生まれながら感染しており、娘が孫を皮膚科に連れて行っていたが、一向に治る気配がなく病院を変えるよう進言していたところ、二歳になってから病院を変えると皮膚炎は一気に無くなり、今はきれいな肌をしているが、今井さんの話を聞き、娘にこの鼻呼吸の話をしてあげたいと切に思った次第です。
 また、最後に鼻呼吸をするには舌を上の歯に密着させなければならず、そのためには毎日「あいうべ〜」体操をすると自然に舌が上の歯に密着するようになると、「おいうべ〜」体操は何処でもできるので、大きな声を出しながら「べ〜」の時は舌を大きく前にせり出すようにすると良い練習しました。
 「あ」は、あトピーのなどアレルギー疾患によく、鼻炎・花粉症に効くと、「い」は、いンフルエンザやぜんそくなどの呼吸器系の病気に効き、「う」は、うつ病など心の病のほか体がだるい、頭がぼ〜とするなどに効く、「べ〜」は、べんぴや潰瘍性大腸炎などお腹の病に効果が表れるので是非毎日試して頂ければ、まず医者にかかる必要もなくなるとユーモア交えながら講演されました。

    
  夕食交流集会のアトラクション  ハワイアンで幕開け               円卓テーブルでの交流 私の席には沖縄・佐賀・他

    
        佐賀のアトラクション                                沖縄のアトラクション

    
        右下で宮崎の人が踊っている                              大分県の参加者紹介

    
         弁護士 楠本敏行さんの基調報告                      来年のブロック交流研修会は宮崎で

 二日目の分科会では私は「安保法と憲法ーにほんのゆくへ」と題する分科会に参加してまいりました。
 安保法の基調報告は「大分県弁護士9条の会」の弁護士 楠本敏行が昨年9月19日に強行採決された安保法の中身について、現平和安全法整備法がどのように改変させられたのか、また国際平和支援法がどのように改悪されていったのか詳しく述べられるなか、今回参議院選挙の争点になっている憲法9条についても話されました。
 憲法9条については現憲法と自民党改憲草案の違いを憲法の資料を使って詳しく説明され、その中で現憲法は立法府や国民が憲法を縛って、全ての国民が持っている個人の尊厳を個人として尊重しているが、自民党草案では、憲法13条のすべての国民は人として尊重され、公益及び公の秩序に反しない限りと、とされ、個人から人に変わり、個人の尊重は無くなり、憲法が国民を縛る内容となっており、言い換えれば個人の尊重もなければ個人情報保護なんては無いよと言っており、国民は政府の言いなりにならなければならない、と言っているよなものです。
 皆さんはこのような自民党草案を許してよいのか、今戦われている参議院選挙で改憲派を三分の二以上の議員にして良いのかが問われる選挙で、是非改憲派を少数派に追い込むために、この後地域や職場に帰られたら現憲法を守ると言っている野党勢力の勝利に貢献してほしいと話を結ばれました。