原水爆禁止世界大会・長崎大会の報告集会
全日本年金者組合別府支部代表 土井正美



 全日本年金者組合別府支部は別府市を通し平和行進した土井正美さんを、原水爆禁止世界大会が開かれた長崎大会に派遣し、その報告集会が8月24日野口ふれあいセンターで行われたので参加してまいりました。
 報告は組合支部長の挨拶のあと約45分間にわたって行われ、大会には過去最高の7000名の方が参加され、その中には小・中・高生の多くが参加せれており、深く感銘したと話なされました。
 当日長崎市は曇り空だったが、真夏の暑い風によって全身が汗でびっしょりとなるが、原爆が投下されたその日も今日みたいな暑い日であったと思うなか、それに輪をかけるように数千度の熱風が、人類をはじめとする万物に襲い掛かったことを考えると今日の暑さはその日ではなかったのではないか、と思いながら汗をぬぐっていた。
 各代表の話を聞くにつれ、今回の長崎大会には特別な思いを持って参加しました。その思いとは7月7日に122か国の賛成多数によって「核兵器禁止条約」が国連会議で採択されたことです。
 その思いに対して東北7県では核兵器反対署名を日本各県に先駆けて取り組んでいる、また安倍首相の出身県である山口県では、安倍を辞めさせるために100万署名を目標に取り組んでいるという報告があり感動したこと、私たち年金者組合別府支部も大分県連に先駆けて署名活動に取り組まねばと強く思い、今日参加者皆で取り組みましょうと述べられました。
 特に被爆国である我が国の安倍首相は戦争放棄を国定の理念とした憲法9条に、世界第3位と化した自衛隊を9条3項を設けてそこに自衛隊を加筆して、1項・2項を有名無実にすると先に述べられたことは、2度も原爆を投下された日本の首相として、到底考えられない態度と声を大にして怒りをあらわにしました。
 また、私は年金者組合県代表として「年金者組合の分科会」に参加すると、原爆投下によって直接被爆した方(名前を記録するのを忘れた)の生々しい実体験を聞き、絶対に「核兵器禁止条約」は日本だけではなく全世界の人々に伝え、全世界が禁止条約に批准するように働きかけていくことが大切だと思ったと。
 いま世界には核兵器が14900発の核爆弾があり、それも広島・長崎に投下された当時の原爆威力の1000倍の威力を持つもので、日本にこの原爆を2発から3発投下するだけで日本は跡形もなく無くなるほどの凄まじいもので、いまアメリカと北朝鮮がいがみ合っているが、武力対武力で解決を図ろうとすれば、日本は真っ先に巻き添えを食らうと非難し、被爆者5団体が安倍首相に要望書を手渡すときに、被爆者の代表は「あなたはどこの国の総理ですか、国連会議をボイコットするとは国民の願いをふみにじるものだ」と、また「条約に反対するなら国民は許さないです」と言って、要望書を手渡すと、安倍首相はその要望書をよそを向いて受け取っていたと憤慨した面持ちで話されました。
 お話の最後に、平和憲法を守るため、安倍政権打倒に向けた自公政権の終わりへ向け、総選挙で平和憲法を守る新しい政権に向けた活動を今日から取り組みましょうと結びました。

支部長の挨拶 中央が報告の土井正美さん

    
土井さんの報告に聞き入る参加者