第29回大分県高齢者大会


 
 全国高齢者大会が沖縄で開催される予定でしたが台風のため中止になり、大分県大会が大分ホルトホールで開催されたので参加してまいりました。
 高齢者大会は初めてで、場所が大分駅前と言うことなので多くの参加者があるのかなと思っていたが、私の思いよりは若干少なかったが実りある大会でした。
 大会委員長の開会挨拶のあと、基調報告として大分年金者組合本部書記長の佐久間研治さんが「どうなる?わたくしたちの年金」と題して年金の歴史から今後の年金の在り方について詳しく報告されました。
 まず最初に大分県の介護保険認定率は大阪府よりも低く健康寿命は全国平均よりも長いと口火を切り、高齢者には「教育と教養」を文字って「今日行く と 今日用がある」と言うことが必要で外に出て楽しむことが大事、それが長い木の秘訣と話された。
 年金については年金の生い立ちとして戦前、戦費の費用を賄うためにドイツナチスに学び日本に取り入れたのが始まりで、戦前は戦費調達のため陸軍恩給令、海軍恩給令、宮史恩給法が制定されたあと、戦時下の海上輸送のため、船員を確保するため船員保険法、労働者年金保険法(後の厚生年金)がつくられ、戦後年金制度では、 特に厚生年金では戦前の全面改定が行われたが、戦前作られた共済制度は1962年に各種共済年金法が公布され、国民年金は1961年に公布され、国民皆年金と言う制度化確立したと歴史をた歴史を語られました。
 現在の年金法はどうなっているかと言う問題では、国民年金25年加入の人で平均で48,050円、40年加入で76,875円、と年金だけでは生活できないと、そんななか今下流老人や老後破産が生まれている全人口の65歳以上の高齢者は27.7%で、年金受給者は400万にを超えているなかで、公的年金だけでは生活が出来ないように政策として行われているのか、企業年金や個人年金に加盟するよう企業の商品として売り出され、また生協方式として個人年金の商品が売り込まれている。と話されました。
 今後の年金の在り方として最低保障年金制度の創設が必要なのと、年金の男女格差の是正と年金だけでは生活できない人のために保険給付率の引き上げが求められているとし、今政府がやろうとしていることは全く逆の道を走り、弱者に対しては自助・共助や家族の助けを求め公助は避けようとしている。
 その背景には年金の支払いは現役労働者が高齢者を支えていると、年金受給者と現役労働者との対立を図り、また年金の積立金を政治利用の選択肢として企業を支え、年金受給者の年金支給を引き下げてきている。
 私たちはこのような政府の年金制度を変えさせるため、すべての国民は健康で文化的な生活ができるように世の中を変えていきましょうと結びました。
 基調報告のあと医療生協・年金者組合・守る会・新婦人の方が討論に参加し、医生協から医療制度の改悪が進み、患者の死に場所がなくなりつつある話され、年金者組合からは平成30年には厚生年金が16万円まで下がり生活が出来なくなる、守る会(生活と健康を守る会)は9条を守る闘いに、新婦人は核兵器の廃止条約の締結に取り組むと話され、最後は全員で高齢者歌声喫茶と題して全員合唱して大会を終えました。
 
佐久間研治さんの基調講演

 
歌声合唱団の方達