医療生協　第４２回九州沖縄ブロック組合員交流研修会　?かごしま

　２０１９年７月９日から１０日にかけて九州沖縄各県の医療生活協同組合の第４２回交流研修集会が鹿児島市の「城山ホテル鹿児島」で開催されたので参加してまいりました。
　研修交流集会は毎年各県持ち回りで行われ、今年は鹿児島、来年は奄美大島となっており、４年前私が関西から別府に転居したとき大分市で行われたのに参加したが、そのあと参加を見送り今年は大分からの参加での責任者を仰せつかったので参加、鹿児島はえびの高原一帯に広がる山々と開門岳に登山したことがあるが鹿児島市内に行くのは初めて。
　私は関西に居る時尼崎医療生協組合員として活動をしていたが、関西にはブロック交流集会と言うものは無かったので、誘われるまま大分で行われたとき初めて参加したがすごいなと思った。今回鹿児島の会場に着くと６００名近い組合員さんが各県から集まり、大分からは少し少なめの３７名が参加。
　研修交流集会の目的は組合員活動の実践交流を通じて互いに学び合い、より豊かな組合員活動を広げれる機会にと、また健康やくらし、社会保障をめぐる情勢などを学び、医療う福祉生協への組合員の連帯を深め、医療生協の運動の発展につなげられる契機として、また各県の活動の知恵と力を学び、交流と学習を通じて良い点を持ち帰り、元気な支部活動や班活動に活かし、医療生協の「いのちの章典」を職場や地域で実行に移すことを目的や目標にしています。
　９日は１４時に開会し、研修交流集会実行委員長（鹿児島）の開会挨拶のあと基調報告が医療福祉生協理事が「２０１９年度「秋の生協月間方針の提案」を行い、そのあと記念講演としてNPO法人医療制度研究会副理事長の本田　宏氏が「私たちはどう生きるか」題して講演を行い、４つ単協報告の後一日の集会を終えました。
　基調報告では暮らしを支え住み続けられる街づくりの将来設計図を描けるよう事業・地域・組織作りを加速させよう。そして健康づくりを通してくらしとまちづくりをすすめ、憲法にもとづく平和で人権が尊重される社会を目指すとして、地域や職員、組合員が共に学び育ちあう人づくりを進めると報告されました。
　記念講演ではHPO法人医療制度研究会の本田宏さんがオーストラリアの死に近づいたブロニー・ウェアさんの「死ぬ間際の後悔」と言う言葉を引用して「他人が自分に期待した人生ではなく、自分が全うしたかった人生を送る勇気を持ちたかった」という言葉を聞いて、私は他人から期待される人物ではないが、彼の言葉にひどく共感を得た。
　そして「私たちはどう生きるか」と言うテーマに入り、日本の医療・社会保障の現実をどう見るか、日本の社会保障の崩壊は明治維新にある、それは日本人の国民性から生まれているとのべ、その問題点はどこにあるのか歴史の検証をふまえ物事の正しい診断が必要と唱え、明治維新から日本の最高指導者である首相が長州（山口県）、薩摩（鹿児島県）がづっと交代で引き受け、今現在の首相は長州（山口県）出身者で国民や庶民へ目を向けているのではなく軍部や財界へ目を向けている、今の安倍首相を見ればよく分かるのではないかと歴代首相の一覧表を出して、各首相の政策を話されたことが印象にのこった。
　最後にどう生きるかと言うことについて時間が足りないと言いながら今の日本の社会保障に対する各国との対比を加えながら話されたが、日本が何をとっても一番最下位にあるということだけが分かった。だから安倍政権を倒し立憲主義を立て直すことが私たちの使命ではないのかな？と話をまとめました。
　翌日は分科会が行われ、私は「まちづくり①」に参加し、その座長を務めることになりましたので他の分科会の様子は判りません。
　「まちづくり①」の会場には単協「くるめ」「佐賀県」「大分県」「宮崎」「奄美」「沖縄」「鹿児島」の７単協１２名が参加し、自己紹介するなかで各単協や支部の活動を紹介するなかで自分たちが取り組んでいる報告が行われました。
　その中で単協や支部の悩みがどこも財政活動にあることが分かり、ある支部では「ゴキブリ団子」を販売しているとの報告を受けたのを機に、今は「ゴキブリ団子」を作って販売することは薬事法違反に当たっているので止めたほうが良いとの指摘が出され、またある支部は機関紙配布の担い手さんに２０００円相当の商品券を渡している、他の支部ではレクレーショ運の時非会員さんに入会を進め着実に会員拡大を行っているなど活発な活動が紹介され、最後には時間が足りないような嬉しい分科会となりました。
　