2月23日、日出町保健福祉センター多目的ホールにて田村貴昭(衆議院議員)さんと小松康信(岡山大学名誉教授)さんが「どうなる?どうする日本の農業と食料」と題してトーク集会があったので行って来ました。 最初に主催者の挨拶のあと、日出町会議員の川邉 由美子さんが日出町における農業事情についての挨拶を行ったあとトーク集会へと移りました。 最初に小松さんが日本の農政は農業者の所得向上を図るために農業者が自由に経営できる環境整備を行うと同時に農業競争力強化支援法、農業行動改革推進を行わなければ今の日本農業は農業者の努力だけではできない。構造的な問題点を解決すると同時に農業者による農業の競争力強化の取り組み支援が必要と述べ、自公政権が推し進める大企業の参入農業では田畑の良い所どりの農業となってしまい、荒れ地が広がり日本農業が廃れてしまう。 農業協同組合を発展させ定住農業者を育成するために生産物の価格保証を充実させ、若者が農業に専念できる施策の構築が大事と述べ、利益のためなら農薬を無制限に使用して大量生産する企業経営は阻止しなければならないなか、いかにして食卓の安全・安心を守り抜くかが日本の農業にかかっていると述べたあと、田村さんが「美味しくて安全な食料」と題してお話がありました。 最初に農林水産大臣の汚職疑惑で、いかに日本の農業が歪められて来ているか述べたあと、日本の耕地面積や基幹的農業従事者が減少して行く様をグラフで示し、食料自給率も1965年には86%あったものが2019年には66%まで下がり(この数字は政府のまやかしがあり実際は38%)、カロリーベースでは73%から38%まで下がっていると述べ、政府はそのため2030年までに総合食料自給率を45%までひき上げるとしているが、その多くは巨大多国籍企業任せによるもので引き上げるとし、特にひどいのは農業に欠かせない種苗を零細農家や協同組合が自ら作り出した種苗を植えてはいけない、種苗会社から買い入れを義務付ける法律まで作れ、農家から批判の声が上がり、日本の種子を守る会まで生まれている。 最後に小松氏はこれからの地域づくりは党派を超えて考えて行くことが大事と訴え、田村氏は価格保証や所得補償など5つの提案を示しながら、小松・田村とも野党の共通政策として自公政権から野党政権を実現したいと語り、トーク集会を終えました。 |
田村貴昭さんと小松康信の話を聞く参加者 |
話しているのが田村さん 座っているのが小松康信さん |