全日本年金者組合九州・沖縄ブロック
2024年 支部交流集会


 3月18日、全日本年金者組合九州ブロックの交流集会が鹿児島市で4年ぶりに開催されたので参加してきました。
 大分県は大分市・別府市・日田市から8名の方が参加し、会場のホテルに着くと司会者より各県から97名の方が参加されているとの報告があり、大分県の隣席には沖縄から5名の方がさんかされているのを見て、陸路と違って大変だっただろうなと思いながら中央本部書記長の話を聞いていました。
 中央本部書記長の木田さんが基調報告として、まず最初に1月1日に起きた能登半島地震について、能登半島にいる多くの組合員も被災され、その被災者に対して全国の組合員から寄せられた募金460万円を届けたが、これからも引き続き取り組んで行くのでよろしくと挨拶のあと、集会が開かれなかった4年間に物価高騰に対して年金は引き下げられたことに対して、年金引き上げ要求に対して厚労省へ「年金条文には物価があがったら年金額の改定(引き上げ)」が盛り込まれていると申し入れを行って来た、また会議保険制度の改善を求める請願書名をはじめ、各社会保障制度の改善を求める請願書名にも取り組んできた。
 年金裁判については「堀木訴訟」をはじめとする過去の裁判闘争を教訓にした「オンライン学習会」や不当判決による宣伝活動の強化や最高裁への要請行動に取り組んでいるが、裁判には金がかかるので各県として、一人500円の募金活動の継続をお願いしたいと基調報告が行われました。
 続いて中央本部女性部長中川さんより、女性部の総会に当たっての報告があり、総会に当たって全国会議(女性代表者会議)が8回行われ、この会議では総会に当たって規則、運営、役員体制などを固め、休みがちだった女性部の体制を次回の総会で承認を得て、女性部が年金者組合を牽引する体制を確立したいと決意の報告がありました。


ブロック交流集会に参加された各県の参加者全員

    
    九州道を鹿児島に向かう道中で見た山桜                      中央本部書記長の木田保男さんの基調報告

    
日本の年金制度・年金政策の動向と課題について講演を行う伊藤周平さん 

 伊藤周平さんの基調報告

 伊藤さんは少子化対策の財源問題と高齢者をめぐる現状として、まず能登半島地震の惨状より米国から武器の爆買いが先と、岸田政権は防衛費の大幅増の方針を優先し、公約に掲げた「異次元の少子化対策」はどこかへ、岸田政権は1兆円の防衛費は増税によって賄うと言っているが、国民の6割以上が反対している。
 少子化対策の財源は1兆円を見込み、その財源は医療保険料に上乗せして徴収し、足りなければ社会保障費の歳出削減を行うと、その中身は全世代型社会保障会議が、高齢者をターゲットした後期高齢者医療保険料・介護保険料の引き上げ、利用者負担増の改革行程表を示し、引き下げに引き下げてきた年金額をまだまだ引き下げることでもって、少子化対策を行うと言っている。
 続いて年金制度の意義と仕組みについての話として、日本では生活保護受給者に高齢者が多いのは、高齢期の所得保障の仕組みである年金制度が十分機能していないことを意味していると述べ、年金を貰っていても年金だけでは食べて行けず、仕事するか生活保護を受けるしかない高齢者が多くいるのは、世界主要国ではトップクラスになっている。
 日本の年金制度は社会保険方式をとっており、年金額は被保険者と国または事業主が折半で保険料を納めている、現時点の被保険者の保険料額は月額1万6590円のため、実際にはこの倍3万3180円収めていることになるが、年金受給者の現状を見ると、老齢基礎年金だけの人は、月額平均で5万5500円と低く、年金だけでは生活できない仕組みになっているため、就労や生活保護に頼る生活となっている。因みに欧州の年金制度は「人間は迷惑をかけている生きる生物だから、社会保障があり、必要である」と言う考えから年金だけでゆとり生活できる制度が作られている。
 日本の年金制度から見えてくるのは年金保険料が高いため、保険料を払えない人が多く、将来の低年金者や無年金者の増大によって、老後の所得保障制度としての年金制度を機能不全に陥らせる。
 高齢期には公的年金制度が用意されているのだから、高齢者の所得保障や生活保護制度の現状を資産調査などをすることなく是正していく必要があると述べています。特に保険料徴収に当たっては積み立て方式から賦課方式に切り替え、収入の多い方から多くの保険料を納めてもらうようにすれば弱者対策になるとも、そうすればマクロ経済スライド方式などの悪用法律も必要性がなくなるとも述べています。 伊藤さんの話は消費税や社会保険料の財源など多岐にわたってお話がありましたが、年金関係だけと思われるものを私なりに解釈して記載して見ました。

 

  次からの写真は各県の出し物(アトラクション)を披露したときの写真ですが、県の順番を記載忘れたので県名が分かりません。間違っていたらごめんなさい。

    
          多分鹿児島の人達だったかな                        熊本の人達だと思う

沖縄の人たちの合唱

大分の人たち 右から2人目が私です。坊がづる賛歌を歌いました。
    
       坊がづる賛歌の歌詞                                 佐賀県の人たちだったかな

    
     宴会たけなわのなかで誰が踊りだしたのか炭坑節が始まった         翌朝部屋の窓から見たフェリー乗り場の風景

小雨降る部屋の窓から見た桜島 噴煙が良く見える

 分散会(写真なし)

 ブロック交流集会2日目は、数か所の会場に分かれて分散会を行い、私は第3会場で各県からの人たちと交流を行いました。
 司会者より題目は無いので好き勝手に話をして下さいと言われたので、まずは口火をと挙手して、別府支部の「支部ニュース」の作成についての苦労を話すと、各県からも次々と苦労話しや数人の担当者が集まって編集会議を行いながらニュースを作成している県など様々な話を聞くことが出来ました。
 別府では投稿を依頼しても投稿が無いので、日々の新聞ニュースでこれはと思う記事を載せたり、筆者が全国を旅した温泉(野湯)の楽しさを記載しているが、皆さん方はどうしていますかと問いかけると、佐賀の人は別府と同じで投稿も無く記載分に苦労している。長崎の方は高齢で足(車を手放す)が無く、仲間増やしやニュース配達が出来ないが、大村支部では部屋を借りて月2回の役員会でニュースを出している反面、佐世保支部では大会が増えているので、ニュースの中に会員増やしの項目を入れている。沖縄では会費の集金に苦労している、ニュースで郵便振り込みを訴えたら振り込んでくれる人が増え、今では老人ホームでカラオケを楽しんでいる。鹿児島では高齢者が多く役員の成り手が無く苦労している。宮崎では支部長がズーム会議を提議しているが、やはり対面会議が必要と訴える人が多く、会議の連絡は全てラインなのでラインをやってない人には懐疑連絡が散れない、会報は編集会議で作成して全てカラー印刷で作成。熊本では役員19名のうち11名が女性で、今では共同墓地について学習会を開いている、共同墓地に30名以上の方が予約している。福岡では何かの催し物をするとき各人に何かの芸事をお願いして、機関紙は2色刷で発行しているが、高齢で役員の成り手が無いのに苦労している。などの発言が相次ぎました。