第1幕 神逐(かみやらい) 天照大御神が天岩戸に隠れたのは須佐之男命の乱暴が原因で、他の神々の力によって解決したが、八百万の神々は混乱の原因を作ったのは須佐之男命だとして、高天原から追放しようとするが、親や姉の元を離れるのを嫌って最後まで抵抗するが、最後には追放されて、後に出雲で大蛇退治して櫛名田比売(ひめ)と結ばれる。 | |
須佐之男命の追放を協議する |
|
須佐之男命が登場 |
八百万の神々に対して相変わらず乱暴を働く |
須佐之男命の乱暴を諌める八百万の神々 |
|
第二幕平国 国生みした伊佐那岐命と伊佐那美命は多くの神々を産だが、その中で伊佐那美命は火の神である迦具土神を産むときに体を焼かれて亡くなり、それを嘆き悲しんだ伊佐那岐命は迦具土神を十拳剣で我が子の迦具土神を切り殺してしまうが、その時剣先に着いた血が石群に飛び散り、多くの神々が産まれたと言う物語。 | |
追放されるのを嫌がる須佐之男命の |
|
神々の登場 |
石群から産まれた神々 |
神々の舞い |
神々が舞いながら引き揚げる |
第三幕高御座 天照大御神は大国主命に葦原の中つ国を譲らせるために二人の神を出雲に派遣し、二人は出雲で十握剣を抜いて、逆さまにして波の上に立て、その剣先にあぐらをかいて大国主命と談判をすると、大国主命は我が子と相談して、天上界の神に葦原の国を譲と言う物語の舞い。 | |
神々の登場 |
|
談判に臨む神々 |
談判の内容を相談する舞い |
受け入れを承諾して帰る神々 |
道化役となった大国主命 |
第四幕地割 天邇々芸命が葦原の中つ国に向かう途中、一行が天の八衝に差し掛かると猿田彦の命と出会い、天宇受売命が猿田彦の命と問答を行った結果を天邇々芸命に報告し、天邇々芸命の一行が天孫降臨を果たすと言う物語の舞い。 今までの神楽にない長い問答が繰り返された異色の舞でした。 |
|
葦原を放逐される大国主命 このあと因幡でウサギを助ける |
|
天邇々芸命一行が現れる |
猿田彦命の登場 |
天宇受売命の登場 |
天宇受売命と猿田彦命の問答が始まる |
問答の結果を天邇々芸命に報告する |
降臨を譲り葦原を去る猿田彦命 |
第五幕八雲払 神楽の醍醐味と言われる八岐大蛇退治が八雲払である。 高天原を追放された須佐之男命が出雲の川上に差し掛かると、そこに八岐大蛇に呑みこまれる運命にある櫛名田姫とそれを嘆く手名椎と足名椎に出会う。 須佐之男命が話を聞くと8名いた姫のうち7名が既に八岐大蛇に呑みこまれたと言う。 今回櫛名田姫が飲み込まれるのを嘆いていると言うと、須佐之男命が、その八岐大蛇を退治してあげるので強い酒を用意させ、その酒を飲んで眠っている所を退治して櫛名田姫と結ばれると言う物語の舞いです。 この時退治した八岐大蛇のお腹から出て来た剣が草薙の剣で三種の器の一つと伝えられている。 今回は俵を八岐大蛇にたとえて、俵の上にある大蛇を模した藁を斬ると言う趣向で、切られた藁は縁起物として重宝され、以前は牛の餌として与えると乳の出が良いと言って奪いあいながら持ち帰られた。 |
|
降臨を祝う天邇々芸命の一行 |
|
設置された大蛇に模した俵 |
姫一行の登場 |
須佐之男命の登場 |
須佐之男命が姫一行に出会う |
須佐之男命と結ばれると言う喜びの櫛名田姫の舞い |
|
姫の舞いが終わったあと姫は退場 |
眠っている大蛇を睨みつける須佐之男命 |
挑みかかる須佐之男命 |
俵を斬る前に尻尾を引っ張っている綱を先に切る |
首を撥ねるために振り下ろす真剣 |
首を撥ねた瞬間 |
撥ねた首は客席へ |
尻尾を撥ねるために振り下ろす真剣 |
撥ねられた尻尾が転がる |
俵一つにして舞の礼をして退場する須佐之男命 |
第六幕大神 大神は平凡な舞で、神楽舞を納めるときに必ず舞われる舞で、長場の神楽では始めと終わりに舞われる舞です。 | |
退治された大蛇を見て喜ぶ手名椎と足名椎 |
|
4月3日には御嶽能場神楽会館にて、朝8:30分から17:30分まで9時間通しの神楽が開催されるので見に行ってみたいと思っています。 能場神楽会館と言っても舞台だけが屋根付きの家で、観客席は露店で見ることになり、雨が降れば傘さしての観覧となります。 昨年は炎天下の観覧になりました。 |