神楽会館10月公演



 第一幕 膳神楽 膳神楽とは喰物(じきもつ)と呼ばれ、五穀豊穣を祈り、神に五穀を捧げる神楽で、膳を持って軽快に舞う神楽で、見る者にとっては少し物足りないかなと思う舞でした。














 第二幕 平国 平国は伊邪那岐命と伊邪那美命が多くの神々を産む中で、火の神を生むときに、伊邪那美命は火の神によって焼き殺され、それを怒った伊邪那岐命は火の神を殺してしまうとき、剣先に着いた血が石群に当たり、多くの神が生まれたという物語だが、これも見る者にとって単純な舞で物足りない気がする舞です。










 第三幕 網伐 綱伐は八雲払を簡素化したもので、八雲払に出てくる大蛇を俵に見せかけ、その俵に頭と尻尾を付け、それを切り落とすという舞です。
 この神楽は大野系の岩戸神楽が主として行われるが、三輪流の神楽にも取り入られている。














 第四幕 大蛇退治 大蛇退治は神楽になかで柴引と同様に見るものを楽しませてくれる神楽で、高天原を追放された須佐之男命が出雲の川上を訪れたとき、八岐大蛇に呑み込まれる櫛名田姫と手名椎・足名椎に出会い、その大蛇を退治するので、大蛇を退治したあとに姫と結婚を望み結ばれるという舞と、その大蛇のお腹から今でいう三神器である草薙の剣が出てくると言う舞です。











































 八岐大蛇の解説をすると、最初の写真は手名椎・足名椎と櫛名田姫が登場、次に悲しんでいると須佐之男命が登場、悲しむ理由を聞き、大蛇を退治したあと櫛名田姫との婚約を約束すると櫛名田姫が須佐之男命にすり寄り喜びを現し、チャロに扮した手名椎・足名椎が睡眠薬を入れた酒を持ってくる、それを飲んで眠りについた八岐大蛇を切り捨て、大蛇の腹を切り裂くと中から草薙の剣が出てきたのを披露して終わる