第一の演目 「地割」 天孫邇邇芸命が天孫降臨のため葦原の中つ国に向かう途中、一行が天の八衢(やちまた)にさしかかると、上は高天原を、下は葦原の中つ国を照らす威光を示している猿田彦神に出会う。 猿田彦神が何処へ行くのかと呼び止め、天宇受売命が猿田毘古神と押し問答を繰り返すなか、猿田毘古神が邇邇芸命が天孫降臨のためこの地を通過していることを知り、天孫降臨の一行は無事葦原の中つ国を通り降臨を果たすと言う物語の舞です。 今回の地割は他の神楽座と違って迫力のある舞を見られました。 |
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猿田毘古神の登場 |
まずは猿田毘古神神単独の舞 |
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猿田毘古神の前を邇邇芸命一行が現れる |
猿田毘古神の前を邇邇芸命一行が通りかかる | 猿田毘古神が何処へ行くのかと問い詰める |
問答に腹が立った猿田毘古神が邇邇芸命に再度詰め寄るが、神々によって拒否される |
邇邇芸命が天照大御神の命によって葦原の中つ国に降臨に行くと告げるが |
それでも尚問い詰めるので、神々が怒ろ猿田毘古神に折檻をする |
第二幕 「戸開」 須佐之男命の乱暴に怒った天照大御神が天の岩戸に隠れてしまい、世の中が暗闇になったので思金神が策を練り、暗闇の外で騒々しく振舞うのを不思議に思った天照大御神が、天の岩戸をそっと開いて外を覗き見たところを天手力男命が、天の岩戸を押し開いて天照大神を外に連れ出すと、世の中が明るくなり、高天原に平穏が戻ると言う物語の舞です。 今までこの戸開はどの神楽社も演じてきたが、庄内神楽保存会の戸開はどの神楽社とも違って素晴らしい舞だったが、戸開にもう少し工夫があっても良かったかな?と思った。何か1〜2回の開く仕草で扉が開いたので何か物足りなさを感じた。 |
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降臨が事実と分かり、舞台を後にする |
他の神々も演目が終わったと舞台を去っていく |
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思金神と天照大御神と八百万の神が登場 |
天照大神が天の岩戸に隠れ、暗闇になった岩戸前で騒々しく舞を舞う八百万の神々 |
天手力男神の登場 |
岩戸に手を掛ける天手力男神 |
扉を背に両手で扉を引き開こうとする |
扉を引き開いた瞬間 |
世の中が明るくなったことへの感謝の気持ちを現し、岩戸へ拝礼する |
思金神と天手力男神が舞台を後にする |
最後に八百万の神々がお礼の舞をして引き下がる |
第三幕 「降臨」 邇邇芸命が天照大御神の命を受けて、葦原の中つ国に多くの神々を伴って降臨する途中、一行が天の八衢に差し掛かった時、猿田毘古神に出会い、猿田毘古神が大勢の伴を連れて何処へ行くのかと押し問答になり、押し問答のなかで邇邇芸命が葦原の中つ国に降臨することが分かり、猿田毘古神の先導で筑紫の日向のくじふる嶽に無事降臨を果たすと言う物語の舞でした。 |
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猿田毘古神の登場 |
邇邇芸命の一行の登場 |
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猿田 毘古神が一行にどこへ行くのかと問い詰める場面 |
邇邇芸命が降臨を納得して、先導を務める猿田毘古神 |
降臨を果たして舞台を下がる神々 |
第四幕 「日割」 一年を360日として、春を木の神(久々能智神)、夏を火の神(迦具土神)、秋を金の神(金山毘古神)、冬を水の神(弥都波能売神)に分けると土の神(波邇夜須毘売神)に季節を分ける季節がなかったため、押し問答となり、結果各季節から土用として18日ずつ引き割ることにして、それどれを72日として五柱の神に与え五神に平等で納得のいく日割りを与えたと言う物語の舞でした。 |
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神々の登場 |
大神と四季の神の登場 |
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土の神の登場 |
なぜ日割りがないのかと問い詰める土の神 |
納得のいかない土の神は再度大神に詰め寄る |
怒りをあらわにする土の神を取り押さえようとする神々 |
尚も日割りを得られない土の神が暴れ、取り押さえられる |
大神によって72日の日割りを与えられた喜びを現す仕草 |
日割りを得て感謝の気持ちを表す土の神 |
日割りを終わって引き上げようとする四季の神 |
日割りを得て喜ぶ土の神と他の神々 |
コーヒータイム |
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日割りが終わって引き上げる神々 |
日割りをもらって引き上げる土の神 |