能場公園神楽会館では昨年まで、春は豊後大野市主催(無料)、秋は地域振興課主催(有料)と2回公園が行われていたが、経費の
関係か秋の公演は昨年で打ち切り、今年春の公演は有料(中学以上500円)にして公演したが、これも経費が掛かり過ぎるのか、
この春で春の公演は打ち切り、来年度からは秋に有料化して開催すると話されていた。
今回の神楽大会はほぼ昼食休憩の無い8:00から17:40分までぶっとうしの演目が披露されるとあって、私が別部から会場に着いた
とき、第2演目の五方礼始が始まった所でした。戴いたプログラムを見ると16演目あり、その中で3っつの舞台を同時に使用する演目が
2回(柴引と綱切り)あり、3舞台同時では目の回る忙しさだったが、暖かい日差しが急に曇り空になったと思ったら、その「綱切」が終わ
る頃にみぞれ交じりの大雨に見舞われ、大半の人がぬれねずみ化し、観客の三分の二以上の人が開館を後にして帰ってしまった。
私たちは通り雨と思い傘を差し待っていると、主催者から雨が上がり次第開催するとアナウスがあり、約一時間中断のあと再開され
たが、終了も一時間遅れの18時半となり、入浴して家に着いた時は22時になっていた。
今回は演目の説明は最小限にして、写真のみにしました。
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太平楽の演目が行われていた時の能場会場 |
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第二の演目 「五方禮始」 清川子供神楽の皆様で、神楽を奉納するときに東西南北と中央の五方を清める舞です。 |
五方の神に手を合わす |
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舞が終わり引き上げる |
第3の演目 「神逐」 天照大御神が岩戸に籠ったのは須佐之男命が原因だとして、その須佐之男命を高天原から追放する舞 神楽座は「柴山俚楽」 後で同じ演目がある |
八百万神々の登場 |
須佐之男命の登場 |
須佐之男命を懲らしめる八百万神々 |
八百万神々から逃げ出す須佐之男命 |
引き上げる八百万神々 |
第4の演目 太平楽 邇邇芸命が降臨のために高千穂に降り立った時、八百万の神々が歓喜の声を上げ、国が平和であることを祈った舞 |
単純な舞のため能場神楽神楽会館全体を写し、個々の舞は無い |
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第5の演目 「平国」 伊邪那美命が迦具土神(火の神)を産んだ時、体の一部を焼かれ死んだため、伊邪那岐命が迦具土神を殺したら、飛び散った血から四神が生まれそれを鎮めるという舞 |
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この舞も4名による単純な舞 |
第6の演目 「柴引」 天照大御神が岩戸にお隠れになったので二人の神が天の香久山で真榊を根こそぎ引き抜く状態を、観客に柴を持たせ、それを二人の神が引っ張り取るという舞 柴引は左舞台・中央舞台・右舞台で三つの神楽座が同時に柴引をする |
左舞台と中央舞台 |
右舞台 |
右舞台の神 |
左舞台の神 |
右舞台の神が早速子供を捕まえる |
左舞台の神と観客が何が起きたと中央舞台を見る |
中央舞台ではおとなしく神の手に委ね、観客を見る子供 |
右の舞台では女子供と舞台の上で柴引をする神、でも負けなかった子供 |
もう嫌だと泣き出す子供 |
子供と神が反対になって柴引 |
神の手から逃げ出そうとする子供 |
怖かったと泣きながら母の手に |
小学生とにらみ合いの神 |
中央舞台の神は何処へ行ったと・・・ |
第7の演目 「花手本」 天照大御神が岩戸に隠れたので八百万神々が岩戸の前にある真榊を折って、その真榊で舞を舞って天照大御神を岩戸から出てきてもらう単純な舞 |
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四方に体を移動しながら4渡同じ舞を舞う |
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第8の演目 「五穀米」 高天原を追放された須佐之男命が食べ物を求めて歩いていると、八百万神々に大気津比売神が鼻・口・尻・陰部から食物を取り出して与えているのを見て汚いと大気津比売神を切り殺した後、汚いと思った箇所から稲や蚕・麦・大豆などが出て来たので、それを農作物の種子にしたという舞。舞の終盤に餅まきが行われた。 |
須佐之男命の登場 |
手前大気津比売神と奥の須佐之男命 |
八百万の神々が餅を持ってくる |
餅まき風景 |
餅まき風景 |
餅まきが終わったお礼 |
舞が無事終わって引き上げる八百万神々 |
第9の演目 「綱切」 俵を八岐大蛇に見たて、俵の上の注連縄(しめなわ)を切り落とすという舞。 この綱切りも三つの舞台を使って三つの神楽座が神楽座の流派を守って演じる舞で俵の形もまちまち。 |
左舞台 |
中央舞台 |
左舞台 |
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左の舞台では刀が振り下ろされた瞬間、次に目をやった時は全てが終わっていた |
中央舞台で刀を振り下ろした瞬間、この時はしめ縄は切られてなかった |
中央舞台では他の舞台を見てたら全てが終わっていた |
右端の舞台でしめ縄が斬られた瞬間 |
両方のしめ縄を切り落とし、大蛇を退治した報告をする |
第10の演目 「綱之波」 天八千姫命が神衣を良く洗い清めていると男神(チャロ)が滑稽な仕草で天八千姫命の真似や邪魔をする舞 雨上がりの時で舞台や観客席は水浸しの中での舞 |
天八千姫命の登場 |
カッパを着て見る観客 |
チャロの登場 |
チャロが観客と遊ぶ |
姫がチャロ舞台に引き揚げようとして舞台下に落とす |
最後はおとなしく姫神に従う |
第11の演目 「神逐」 この演目は第3の演目と同じで、演じる神楽座が「松尾神楽」で、迫力はこちらの方が面白かった。 |
八百万神々の登場 |
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須佐之男命が登場 |
八百万神々を威嚇する須佐之男命 |
悪戯をする須佐之男命 |
神々から神や爪を引き抜かれる須佐之男命 |
八百万神々から矢でもって追放される須佐之男命 |
放逐し喜びの中退場する八百万神々 |
第12の演目 「天孫降臨」 邇邇芸命が天照大御神の指示に従って日向の国、高千穂に天下る道中に猿田彦尊が邇邇芸命一行を降臨の箇所へ道案内をしたという舞 |
先導の神が登場 |
猿田彦尊の登場 |
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猿田彦尊の先導で降臨を果たす |
第13の演目 「天皇遣」 高天原の高皇産霊ノ命の孫に葦原の中津国を統治するよう使者を出したが、使者から返事がないので、葦原の大国主命に国を譲るよう問いただすと「子供と相談の上返事する」との答えを戴く。 大国主の化身であるチャルの動きが滑稽で面白い舞。 |
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めぼしい人を探しに舞台下へ |
チャロが子供を舞台にあげて舞を舞う |
第14の演目 「貴見城」 山の神と海の神のいざこざ物語で、最後は海の神が山の神に従うという舞。 |
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第15の演目 「退治」 退治とは八岐大蛇退治の事で、須佐之男命が大蛇に酒を飲ませて、大蛇が眠っている所を刀で斬り倒すと、大蛇の体内から草薙の剣が現れ、天照大御神に剣を渡し、須佐之男命は稲田比売と結ばれるという物語の舞。 大蛇は俵に見立てている。 |
俵に見立てた大蛇 |
親子の登場 |
須佐之男命が登場 |
大蛇を睨めつける |
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花火に火がつけられる |
大蛇を切った瞬間 |
両断にされた大蛇 |
切り刻む須佐之男命 |
切り刻んだ俵 |
第16の演目は 「大神」 で、神楽の場合必ず納め舞として舞わられる舞で、写真に収められるようなものはないので割愛した。 |
雨の後の観客風景 |
大神が終わって引き上げる時の公園風景 18時40分 |