神楽会館7月公演


 

 今回の神楽は浅草流黒松神楽と竹野浦神楽保存会の神楽でしたが、竹野浦神楽は今まで見て来た神楽とは一味違った佐伯市蒲江竹野浦天満社に伝わる神楽で、勇壮な神楽と違って典雅で清楚とされた優雅な手振りの舞で、舞によっては勇壮で激しい舞の一面を持った両面を併せ持っているそうですが、本日の演目には激しさの無い優雅な舞ばかりでした。
 特に団員数(大人5名・子供5名)が少ないと言う事で、小学6年生の女児の舞と鉦の囃子の動きに見入らせられた。

 
 第一幕 扇子舞 扇子を持って四方の災難を払いのけ、平安を招くと言う舞で、小学6年生の女児二人が舞を治めました。
 




 
 

 




 
 

 


 左が竹野浦神楽保存会のメンバーで、大人5名と小学1年から6年生までの5名です
 
 
 第二幕 柴引 天の岩戸に隠れた天照大御神を岩戸から引き出すために、天の香久山から真榊を引き抜く所作を現したもので、観客を大地に見立て、観客に榊を持たせ神様とその榊を引っ張り合う舞です。
 
 




 
 榊を引っ張り合うものはいないかと・・・ 客席に下りて引っ張り合う 
 

 

 

 客席に来た思金神  幼児と引っ張り合って負けた天津児屋ノ命  舞台で小学生と引っ張り合う
 

 
 第三幕 薙刀舞 長刀が持つ神聖な霊力をもって厄災や邪気などの禍事(まかごと)を?い除き、人々に安定をもたらす舞です。
 長刀は長く、身辺からあらゆる邪悪なものをなぎ祓うとされ、武器を取る邪気?い三種の神楽の一つとされている。

 
 

 竹野浦神楽の子供とひっぱい合う 扇子舞の女児が鉦を敲いている 
 

 

 

 

 

 
 第四幕 戸開 須佐之男命の乱暴を嫌って天の岩戸に隠れた天照大御神と引き出すため、天安河原に集まった神々は、岩戸の前で神がかりしたように舞を舞っているため、暗くなっている戸外を不思議そうに戸を開けた所を天手力男神が一気に岩戸を開いて天照大御神を連れ出して高天原に平穏が戻ると言う舞です。


 
 

 

 



 


 
 

 




 
 

 




 
 

 




 
 岩戸を引っ張りあける  岩戸が開いた 明るくなった高天原に礼を述べる 


 

 
 第五幕 綱切りの舞 綱切り舞とは俗にいう綱切りとは違って、縦横に張り巡らされた綱を着面した舞手が真剣で切っていきます。
 これは人々の災難や魔性を断ち切り、汚れを?い除け、禍を消滅させる祈願成就の舞です。
 一説には縦横に張り巡らせた綱を八岐大蛇に見立て、須佐之男命が大蛇を退治する場面を表した舞とも言われています。

 
 三種の鏡を奉納する  神々の引き上げ
 

 




 
 

 

 

 

 

 

 綱をもって一本ずつ真剣で切って行く 最後の一本を斬り終える  張りめぐされた綱は八本