神楽会館8月公演 


 
 第一幕 天皇位 天照大神が大国主命に葦原の中つ国を譲らせるために建御雷神と天鳥船神の二人を出雲に派遣し、出雲に降り立った二人は十握の剣を抜いて、剣をさかさまにして波の上に立て、その剣の上に胡坐をかいて大国主命と直談判をすると、大国主命は我が子と相談して、天上界の神にこの国を譲ると言う物語の舞だが、今回は二人の神が登場せず、お供の神だけだったので少し物足りない気がした。
 また、大国主命の化身として登場したチャルの動きも今一つ面白さに欠けていたような気がする。
 
 


 お供の神二人が登場 神四人が揃う
 

 


四人で前座の舞を舞う  チャル(大国主命の化身)の登場
 

 



チャルの悪戯が始まる(国譲りの抵抗)  詫びて国譲りを誓う
 

 

 

国譲りを終えて喜びの後座の舞を舞う 舞台から引き上げる 

 第二幕 膳神楽(山吹) 古来から伝えられる神楽で神様の前で三宝を持ち、天之狭田長田に植えた稲の豊穣を祝う様の舞で、三宝に載せたお餅を五穀豊穣・無病息災を祈願して、観客の皆様にお配りすると言う舞です。
  
 




 
神の神前  三宝を持った神の登場 


 
 





   三宝を持って五穀豊穣・無病息災の舞を舞う     お餅の接待を行うお告げ 接待を終えて引き上げる 
 
 第三幕 柴曳 須佐之男命の乱暴によって天の岩戸に隠れた天照大御神を外に連れ出すために思金神が天児屋命と布刀玉命の二人を天の香久山に真榊を取ってくるよう命じられた二人の命が、その真榊を根こそぎ引き抜く様を表した様子の舞で、真榊が地面(観客)に榊を持たせて二人の神と引っ張り合う舞です。
 
 


 
 一人の命が登場 二人目の命が登場 

 


 小学の女児と引き合う 小学の男児と引き合う  おじいちゃんとおばあちゃんと引き合う 
 

 


 幼児抱いて記念写真を撮る  次の相手はと会場を見渡す 二人の青年と引き合う、司会者が激励 
 

 
 第四幕 退治 高天原を追放された須佐之男命が出雲の川上を訪れた時に、八岐大蛇に呑まれる運命にある櫛名田比売とそれを嘆く手名椎・足名椎と出会い、須佐之男命がその大蛇を退治してあげるので、退治したあと櫛名田比売を嫁にと申し出て、翁に酒の用意をさせ、その酒を飲んで眠りこけた所を見計らって十握剣で八岐大蛇を退治し、櫛名田比売と結ばれると言う物語の舞です。
 

 
 真榊を持って引き上げる二人の命 翁と比売の登場 
 

 


 媼の登場  三人が揃う  須佐之男命の登場


 
 

 

大蛇を睨めつける須佐之男命  翁の面 (足名椎)  櫛名田比売の面


 
 


 媼の面 (手名椎) 須佐之男命の面   須佐之男命に嫁ぐ舞 
 

 


 須佐之男命に嫁ぐ舞  大蛇が眠っているかどうかを確かめる  十握剣三人に見せる仕草
 

 


 今から退治すると見えを切る  尻尾に渡した綱を斬る  首をここから切り落とすと宣言
 

 


 
 刃が首に当たった瞬間  首が同から離れた瞬間  首が床に落ちる
 

 


尻尾を斬り落とした瞬間   首と尻尾を斬り落としたあとを見せる  俵を逆さにして
 

 

 
 念を入れての退治  大蛇を退治したと宣言する  ざっくり割れて籾糠殻が出る
 


 

 第五幕 大神 神楽が無事におわったことを告げる舞です。神に感謝し天下泰平を祝う意味が込められている。
 舞は単純で5分位で終わる。
  
須佐之男命と 櫛名田比売が引き上げる 翁と媼が引き上げる 
 


 

一人で大神の舞を東西南北・中央の神に神楽が無事終わったと告げる 
 


 

 
一人で大神を舞う  松尾神楽のメンバー 
 


 今回の神楽は浅草流松尾神楽社一座の神楽だったが、今回の舞は若手ばかりだったためか少しえんりょうがあったのか、迫力に欠けていたように思う。
 やはり豪快の舞は御嶽神楽社かな?えんりょうの無い迫力がある
  
 一同お礼の挨拶