国指定重要無形民俗文化財
奉納 御嶽神楽 特別公演
 

 清川神楽会館で毎月第3週日曜日に行われる定例神楽の日に観覧することが出来ず、 翌週の日曜日に行われた御嶽神楽特別公演に行って参りました。
 御嶽神楽は御嶽流の源流で国指定重要無形民俗文化財に指定されており、神楽の舞が他の神楽と違って所作が激しく、見る人の目をくぎ付けにするかと思えば柔らかくほのぼのとさせる舞が特徴です。
 
 第一幕 「五穀舞」 五穀舞とは須佐之男命が大気津比売が口や?鼻・陰部などから食べ物を取り出し八百万神々に与えているのを見て汚いと切り殺した死体から五穀の種が出たのを祝って舞を舞うと言う物語。
 舞の途中から三盆に載せたお餅などを客席に撒いて撒いてと客が一体となる。
 

 

 
須佐之男命と大気津比売の登場
 
 舞い始めの挨拶
 

 

 

 須佐之男命が大気津比売を斬る所作
斬られて引き上げる大気津比売

 
大気津比売の種から出来た食べ物持って八百万神々が現れる(紅白の餅) 
 

 

 

 餅を客席に配る前の所作
 配り終えて引き上げる須佐之男命
八百万神々も引き上げる
 
 

 
 第二幕 「誓約」 誓約とは須佐之男命が中っ国を治めるよう父の邇邇芸命に言われたのを嫌って、姉の天照大神が治めている高天原を取りに来たのではないかと疑念を抱く天照大神に、その疑念を晴らすために天安河原で誓約するという物語。

 
 

 御嶽神楽に入所した高校生を紹介
天照大神と須佐之男命が登場
 
 

 

 

二人が舞いながらの登場
 
須佐之男命 八百万神々の登場を待つ
 
 

 

 

 天照大神
高天原を奪うのかと詰め寄る天照大神
 
別れの挨拶に来たと告げる須佐之男命
 
 

 
 第三幕 「綱切」 綱切りとは八雲払いの八岐大蛇を俵に大蛇を模した藁を切ると言う物語で、藁を切る前に舞人が申し立てをする神文が神代を表し、俵を伐ると言う御嶽流ならではの物舞。 
 

 何事もなく喜んで引き上げる八百万神々
大蛇に見立てた俵
 
 

 

 

神文を唱える
 
大蛇を退治する前の仕草
 
 

 

 

 藁を繋いでいる縄を斬る
 俵の安定をする
刀を振り下ろす
 
 

 

 

 首に見立てた藁を斬り落とす
首と足を着られた大蛇の俵
 
神文を述べて引き上げる
 
 
 第四幕 「魔払」 魔払いとは天照大神が葦原の中つ国を平定するために四柱の神を始め多くの神々を派遣し、怨敵を退散させるという物語の舞で、見る者にとっては単純な舞です。

 
 

 

 神の登場
 神々の登場
 

 

 

四方の怨敵を退散させる舞
 
退散し終えて引き上げる神々
 
 
 第五幕 「八雲払」 高天原を追放された須佐之男命が老夫婦と櫛名田姫に出会う、嘆いている意味を聞いて、八岐大蛇退治を退治するが、退治終えた暁には櫛名田姫を嫁に頂けるかと言い、八岐大蛇を退治して櫛名田姫と結ばれるという物語の舞。
 
 
 

 

 八岐大蛇に見立てた俵
老夫婦と櫛名田姫の登場
 
 

 

 

 須佐之男命が登場
三人になのを嘆いているのか訪ねる
  
今までの経緯と櫛名田姫の事を伝える
 
 

 

 

須佐之男命の嫁になることを喜んで舞を舞う櫛名田姫
 
何処から斬るかを見極める所作
 
 

 

 

 刀で大蛇の首をと・・・
斬り落とすために邪魔な縄を斬る
 
斬り落とすための所作に向かう
 
 

 

 

 首にめがけて刀を振り下ろす
斬れた首が俵から落ちる
 
胴までも斬る
 
 

 

 
 第五幕 「大神」 大神とは天下泰平を祝い、神楽の最後を納める舞です。

 
 胴を切り刻むと草薙の剣が出て来る
舞が無事終わった挨拶をして引き上げる
 
 

 

 

一人で四方の神が見に神楽が終わったことを伝える一人舞。