神楽会館 5月公演



 第一幕 「五方礼始」 五方礼始とは神楽を始めるに当たって、東西南北と中央の神様に礼を尽くし社地を清める舞で、東は木の神、西は金の神、南は火の神、北は水の神、中央は土の神を指し、その神々に対して神楽を奉納することを報告して、人の幸せを祈願すると言う舞で、見る者にとっては単調な舞で少し物足りない感じを受ける。


神々の登場
五方の神が出そろう



中央が土の神
五方に向かって舞の礼を尽くす
舞が終わって引き上げる

 第二幕 「神逐」 天照大神が岩戸隠れをしたのは須佐之男命が乱暴したからだと八百万神々が須佐之男命に罰を与え、高天原から追放しようとする物語で、先に八百万神々が登場し、そのあと須佐之男命が登場するが、登場するなり八百万神々に乱暴をはじめ、一通り終わったところで今度は八百万神々が須佐之男命に罰を与え、弓矢によって高天原から追放すると言う仕草が面白い。


八百万神々の登場



須佐之男命が登場
須佐之男命の乱暴が始まる



須佐之男命を懲らしめる八百万神々



懲罰にたまらずひるむ須佐之男命
しょんぼり八百万の神々従う



高天原を追放される場面
追放して喜びの舞のあと引き上げる八百万神々

 第3幕 「貴見城」 兄の海幸彦と弟の山幸彦の兄弟が漁具と猟具を交換して、弟の山幸彦が釣りに出かけると釣り針を魚に取られてしまい、自分の刀を釣り針にして返すが、元の釣り針を返せと責められ、嘆いていると塩椎神が現れ、綿津見神のもとへ案内され、そこに居た豊玉毘売と出会い、うまく釣り針を見つけ出し、兄の海幸彦に返すが、兄はなおも弟を責め立てるが、弟は綿津見神から授かった二つの珠によって兄に勝ち、兄は弟に従うという禍福を得ると言う物語だが、貴見城は内容から激しい動きかなと思いきや、もの支持かな動きで終わる


山の幸彦の登場
海の幸彦の登場



すべての神々が登場するが、舞の中に文面の内容があるらしいが、見てても判らない単調な舞



一通りの舞が終わり海の神、山の神、塩椎の神、綿津見神、豊玉毘売が引き上げるが、どれがだれか分からない


 第4幕「八雲払い」 高天原を追放された須佐之男命は出雲の川上を訪れると、そこで八岐大蛇に飲み込まれる運命にある櫛名田比売と、それを嘆く老夫婦と出会い、何を嘆いているのかと尋ねると、今まで8名いた娘のうち7名が八岐大蛇に飲み込まれ、今まさに最後の櫛名田比売も飲み込まれようとしていることを嘆いていると聞いた須佐之男命は、老夫婦に強い酒を造らせ、酔った大蛇を退治して櫛名田比売と結ばれるという物語。

他の神々も引き上げる
老夫婦と櫛名田比売の登場



須佐之男命の登場
足名田椎
櫛名田比売



手名椎
須佐之男命
嘆きの事情を聴く須佐之男命



嘆きの訳を話す足名椎
須佐之男命と結ばれることを喜ぶ櫛名田比売
出来た酒を持ってくる老夫婦



酒を吟味する
大蛇の登場



大蛇が自由自在に見どころの場面を作る仕草 舞台の照明を暗くして大蛇の動きの迫力をつける



仕草が本真物の蛇の動きに似ていて迫力がある



大蛇の中に入って大蛇と格闘する仕草も迫力がある



右の大蛇を仕留める瞬間
仕留めた大蛇を足元に
二匹目の大蛇の退治に入る



二匹目との格闘が始まる



格闘が終わり、仕留めた大蛇のおなかを裂き草薙の剣を取り出す
仕留めたことを報告する



舞が終わり引き上げる挨拶