神楽会館  6月公演

 第一幕 「岩戸開」 天の岩戸に隠れてしまった天照大神を岩戸から連れ出そうと思金神長鳴鳥を鳴かせながら真榊に鏡・玉を御幣を掛け、天手力男を岩戸の脇に隠れさせ、天宇受売命が舞踊を舞いさせ、外が騒動しいと天照大神が岩戸を少し開けたところを天手力男が岩戸を開いて天照大神を連れ出したという物語。





思金神の登場
天宇受売命の登場






右後ろに天手力男が岩戸の横に座っている
八百万神々も踊りだす
天手力男が岩戸を確認する






天手力男が邪魔になるしめ縄を外す
岩戸の隙間から内部を覗く
後ろ手に岩戸を持つ






岩戸が開いた好きに岩戸を取り外す
二度と隠れないように岩戸を遠くへ投げ飛ばす
天照大神の登場 清川小学4年生






天照大神への拝列
感謝の礼 右の赤いのが天手力男
演目が終わり退場する

 第2幕 「誓約」 伊邪那命は子供である天照大御神には高天原を、須佐之男命には海原を支配するように命じたが、須佐之男命はこの裁定には不満を持ったが、渋々と承知して海原に行くことを決めて、高天原を去ることを決めて姉である天照大御神のところへ行くとき、その足音があまりに大きかったので天照大御神は弟である須佐之男命が攻めてきたと思い、武装して「何のために来た」のかを問いただすと、お暇するためと申し開き、二心のないことを証するために「誓約」を交わし、須佐之男命が持つ十拳剣と天照大御神の五百(いほつ)の玉を交換し、各交換物三柱の女神と五柱の男神が生まれたという物語




天照大御神の登場
須佐之男命の登場






少しの間二人での舞が始まる
八百万の神が登場するまで待っている
何しに来たかと弓を持って問いただす






二心のないことを示すため十拳剣を渡す
誤解が解けて玉を渡す
戦がなくて喜ぶ八百万の神々

 第3幕 「五穀米」 高天原を追放された須佐之男命は八百万の神々に食物を差し出している大気都比売神に出会い、よく見ると鼻・口・尻から食べ物を取り出し、与えていたので汚いと思い大気都比売神を殺してしまうと、大気都比売神の頭から蚕が、目から稲が、目から粟が、鼻から小豆が、陰部から麦が、尻から大豆が生じたので、神産巣日神はこれを取らせて農産物の種子にしたという物語の舞です。どの神楽座でも舞の終わりごろに観客に餅をふるまっています。今回私は7つの餅をいただきました。




須佐之男命の登場
2幕と違った面の須佐之男命






大気都比売神の殺害
殺害された大気都比売神の退場前
八百万の神々が餅を持って登場






餅を配り終えた
神産巣日神への報告
八百万の神々の退場

 第4幕 「平国」 国生みをした伊邪那岐命は多くの神々を生んだが、その中で迦具土神を生んだ時に、伊邪那美命は体を焼かれ、死んでしまったことに対して伊邪那岐命は怒りに任せて十拳剣で我が子である迦具土神を殺してしまうが、その時多くの血が飛び散り多くの神が生まれたという物語の舞だが、物語とは対照的に舞は単純で少し眠気を催す舞です。




神々の登場





 第5幕 「八雲払」 高天原を追放された須佐之男命が出雲の川上を訪れると、比売を中心にして二人の老夫婦が嘆いている。老夫婦の名前は真ん中の比売が櫛名田比売で自分は足名椎で右は手名椎と申し、嘆きの理由は自分たち夫婦には8人の娘がいたが、今まで7人の娘が八岐大蛇に呑まれ、今まさに最後の娘が大蛇に呑まれようとしていることに嘆いていると話すと、須佐之男命は櫛名田比売を櫛に変身させ、それを自分の頭に刺し、強い酒を老夫婦に作らせ、酒に酔って眠った大蛇を退治して櫛名田比売と結ばれるという物語の舞。
 御岳神楽の大蛇は大蛇に見立てた俵を使う。
この場面が迦具土神を殺害する場面なのかな
神々の退場






大蛇に見立てた俵
櫛名田比売と老夫婦の登場
嘆きの事情を聴く須佐之男命






須佐之男命
事情を説明する足名椎
須佐之男命と結ばれる喜びの舞






真剣を使うので避難している老夫婦
一連の所作が面白い






眠りを確認する
尻を引っ張ていた綱を斬る
この辺かなと見極めている






ここを斬ると宣言
刀を振り下ろす
大蛇の首が斬り落とされた瞬間






大蛇を退治した後も舞に所作が面白い 右は大蛇の腹から草薙の剣を取り出す






切り刻んだ俵を持ち上げ投げ飛ばす
老夫婦も大蛇に見たてた俵を痛めつける



 第6幕 「大神」 大神とは四方の神と土の神に神楽が無事に終わったことを告げる舞で、天下泰平を祝う意味の込められた舞です。
 舞自体は東西南北にて舞を、そして最後に中央にて土の神に舞をと、単純な舞のため多くの観客は舞が始まる前から帰り支度を始める。舞人は一人か二人です。今回は一人で


大蛇を退治し退場する
大神の登場






一人で激しい舞と柔らかい舞を焼く分ほど繰り広げる。