神楽会館 11月公演


 第1幕 「平国」 平国とは国生みした伊邪那岐命と伊邪那美命は多くの神々を生みました。
 その中で火の神である迦具土神を生んだときに火の神によって体を焼かれてしまい、それが元で亡くなり、それを嘆き悲しんだ伊邪那岐命は怒りにまかせて十拳剣を取って我が子である迦具土神を切ってしまった。
 その時飛び散った血が岩群に飛び散り、その岩から4人の神「岩折神・根折神・石筒之男神・経津主神」が生まれたという物語の舞で、舞自体は単調な舞が最後まで続きます。



平国の囃子メンバー
舞が始まる



 第2幕 「五穀舞」 五穀舞とは高天原をついほうされた須佐之男命は八百万神々に食物を差し上げている大気比売神と出会い、よく見ると食べ物は鼻・口・尻から食べ物を取り出して与えていたので、これは汚いと思い大気比売神を殺してしまうと、殺された大気比売神の頭に蚕・目に稲・耳に粟・陰部に麦・尻に大豆が生じたので、神産巣日神にこれを取らせて農作物の種子にしたという物語の舞です。
   同じような舞が5回続く              最後は一列になって舞台を去っていく



五穀米を説明する司会の志賀さんと言う方
五穀米の囃子メンバー
須佐之男命の登場



大気比売神の登場
後ろから大気比売神を切ろうとするのを防ぐ様  右は左から切ろうとしている



今度は左正面から切りかかる様
大気比売神が去って餅を持てって出てきた神々  餅薪を待っている須佐之男命と神々



餅が無いと訴える須佐之男命
餅薪が終わった知らせの舞
全てが終わって引き上げる神々

 第3幕 「天孫降臨」 天孫降臨とは天孫邇邇芸命は天照大御神の命に従って葦原の中つ国に多くの神々を伴って降臨することに、天照大御神は出発に当たって勾玉・鏡・剣を与え、鏡を天照大御神の御霊として祀るよう命じ、一行が天の八衢に差し掛かった時に、一行を待ちかまえていた猿田毘古神に出会う。そして猿田毘古神の先導により、無事筑紫の日向のくじふる嶽に降臨を果たされたという物語の舞ですが、誰がどの神なのか見てるだけでは判らない。


天孫降臨の囃子メンバー
先人の神 露払いの登場



先を覗いながら厳かに歩いてくる
猿田毘古神が待ち受けていた
猿田毘古神の面様



威厳を見せる猿田比古神
邇邇芸命の一行が現れる
神の名が判らない



一行が舞いながら舞台を一周する
邇邇芸命
降臨を果たしたと伝える


 第4幕 「岩戸開」 岩戸開とは天岩戸に隠れてしまった天照大御神を連れ出そうと思金神が策を練り、長鳴鳥を鳴かせ、鏡・玉を作り、それを真榊の枝に御幣とともに掛け、天手力男神を天岩戸の脇に隠れさせ、都が開くのを待ちかまえようと考え、天宇受売命が舞踊りを舞い、外が騒がしいのを不思議に思った天照大御神が身を乗り出したとき、天手力男神が岩とを開いて外に連れ出したと言う物語の舞です。

神の名が判らない
神々の登場



思金神と神々が岩戸に礼を尽くす
思金神と天手力男神が岩との前に座る
天宇受売命の舞が始まる



激しく舞う天宇受売命
舞台全体
神々も一緒に舞い始める



天手力男神が岩戸を覗く
邪魔になるしめ縄を外す
岩戸を開こうとする天手力男神



背に岩戸をもって岩戸を開く 岩戸を頭上に持ち上げる



岩戸の中に天照大御神が
出てくるよう促す神々
天手力男神が天照大御神を連れまわす



 第5幕 「大神」 大神とは神楽が終わったことを告げる舞です。これは神に感謝して天下泰平を祝う意味が込められている舞です。
喜びのなか舞台を去る
扉の奥には神殿が残る



一人で四辺の神に終わりを告げる単調な舞です。