数か月ぶりに清川の神楽会館に行ってきました。今回の神楽座は朝地神楽保存会と吉田俚楽座で、朝地神楽座は深山八幡社より興った神楽座で深山流岩戸神楽を継承しており、1966年に無形文化財の指定を受けています。 吉田俚楽座は竹田市吉田の吉田八幡社所属で御嶽流を継承しています。神楽座の発祥は判らないそうですが、江戸時代の岡藩のなかでは存在していたと記録が残されており、一時大正時代に活動が途絶えたが1948年頃有志によって復興され、現在に至っていると言われています。 今回の神楽は同じ演目でも神楽座によって舞い方が違っており、神楽の新鮮さが感じられました。 |
第1の演目は朝地神楽保存会の「平国」です。 内容はイザナギノミコトの子供である火の神が母親であるイザナミノミコトが出産の時火によって焼き殺したので父親が怒りをもって子どもを殺すと、刀の切っ先からほとばしった血から4神が生まれ、父親の怒りをおさめ平和を取り戻したと言う舞で、舞自体は4方の神々を祝う単純な舞です。 |
万の神々の登場 |
同じ舞を四方に入れ替わって舞を舞い、右は舞終わって引き上げて行くところ |
第2の演目は吉田俚楽座の「天孫降臨」で、天孫邇邇芸命が天照大御神の命に従って、天照大御神は神々の出発に当たって勾玉・鏡・剣を与え、降臨を待ちかまえていた猿田彦によって、無事筑紫の日向のくじふる嶽に降臨を果たしたと言う神話をモデルにした舞です。 |
降臨に際しての先導役の神 |
神々を連れて降臨す邇邇芸命一行 左は猿田彦の登場 |
天照大御神大神に無事降臨を果たしたと報告する神々 |
第3の演目は朝地神楽保存会の「誓約(うけい)」で、天照大御神が十拳剣を折られて三柱の女神が生まれ、須佐之男命が八坂の瓊(たま)を噛むと五柱の神が生まれたので、天照大御神大神は須佐之男命は清い心の持ち主であると言う物語の舞です。 |
勾玉を持って現れる神 剣を持って現れる神 |
天照大神の登場 須佐之男命の登場 |
天照大神に須佐之男命が野心を抱いてないと記す舞 天照大御神の面 |
剣を持つ神から剣を受け取り、天照大御神に剣を渡す |
天照大御神から勾玉を須佐之男命に渡し和をおさめる 第4演目の神逐の八百万の神々の登場 |
須佐之男命の登場 須佐之男命の一人舞 |
威厳を示す須佐之男命とその面 |
意地悪してきた須佐之男命を八百万の神々が高天原から追い出す場面 追い出されて物語は終了 |