洸聖3度目の別府と恭哉の夏休み


 
 恭哉にとっては中学最後の夏休み、豊中に帰れば高校受験への学習が待っている。洸聖は来年年長組の保育、今が一番やんちゃなとき、二人兄弟で年の差は10歳、同じ月生まれ、恭哉は私が関西に居る時、私が帰省するときは必ず一緒に別府に来ていたので、私が別府へ転居すると一緒に別府へ来ることは出来ず、小学4年生になってからは一人で私鉄を含めて4回の乗り換えをこなし別府まで来ていた。
 洸聖が同じ年頃になったら一人で来れるだろうか?洸聖に乗り換え順を教える者がいなければ無理だし、恭哉は高校・大学と今以上に学業で忙しくなるから規定は出来ない、かと言って親は二人とも仕事を持っていて、私のようにそう簡単に休みは取れないだろうし、だんだん寂しくなるかな?
 孫二人と父母はそのことを見越してか、休みを有効に観光地へと出かける。これは孫が行きたいのではなく母親が行きたいから行っているのかも、行きたい所を見ると父親が一日遅れて来た翌日の牧場だけ、あとは洸聖が見ても分からない観光地ばかり、それでも洸聖は家に居るより外の方が良いのか、行けばそれなりに楽しんでいた。

     
 8月15日母親が湯布院に行って見たいというので、湯布院の観光名所「金鱗湖」から湯の坪街道へ案内したが、洸聖は別府から湯布院までカーブの連続による車酔いを起こしたのか歩くのがしんどいみたい、金鱗湖で気分回復を待って歩き始めると観光よりセミの鳴き声が気になるのか、セミの姿を求めて遅々と進まない。湯の坪街道では母親の土産買いに飽き飽きしたのか街道沿いにある物を触っては遊んでいる。

     
 湯の坪街道は金鱗湖から駅まで続いているので、洸聖の気分から見ると歩いてはとても無理と考え、車に戻り駅前で食事を摂ることに、食事を終え恭哉に古い駅舎作りが残る湯布院の駅へ案内すると、いつもなら入場券無しでホームに入れるのに今日は入場券を買ってくださいと案内が出ている、ホームを見ると数人の方がカメラを構えている、これは何かイベント列車が来るのかなと恭哉と話していると、恭哉が急に興奮した様に「ななつ星」が来たという、私も初めて見る「ななつ星」、素晴らしい外観だ、後で女性車掌さんに聞くと編成は7両だが定員は30名とのこと、私のような年金者暮らしではとても乗れるような金額ではない、今日はここ止まりで乗客はJR九州が手配した宿に泊まり、明日は宮崎経由で鹿児島まで行くとのこと。
 
    
      左は「ななつ星」 右は特急由布号(別府へ)                 「ななつ星」の後尾車両
 
左が「ななつ星」の女性車掌 右は乗客、因みに来年度の
予約は既に埋まっているとのこと。凄いね。
 

 8月16日、娘夫婦と孫二人は山並みハイウエイ沿いにある牧場見学に行くと4人で出かけて行った。行は昨日と同じように湯布院経由で言ったが、帰りは大分の町に入ってから連絡があったので、洸聖のことを考え国道210号のカーブの緩い道を帰って来たのかも?この道なら恭哉は何度も通っているので解っている。 食事を終えて家まの道路脇で線香花火を楽しむ 。
 
    
 楽しそうに花火を楽しむ

    
写真を撮れとピースのぽーづを取る
 

 
風呂に入っている写真を撮れとせがむ洸聖
 

 8月17日、今日は何処へ行こうかなと言うので、洸聖の事考えて「うみたまご」と高崎山の猿見物は?と言うと、娘は何回も行っているので他が良い、地獄巡りに行った事が無いので地獄めぐりに行くという。洸聖はどうだろうなと思いながら地獄めぐりに案内する。
 地獄めぐりは鉄輪温泉を中心に7ヶ所の地獄があり、一冊にまとめた一人2000円の共通入場券を発売している、私はJAF会員証を提示し全員が1割引きで入園することが出来ました。
 地獄めぐりは「海地獄」「鬼石坊主地獄」「かまど地獄」「鬼山地獄」城池地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」の共通券と組合に加盟してない「坊主地獄」と「やま地獄」などがある。

     
   まずは海地獄から 98度の温水が湧き出て青色をしている         熱帯性の植物を展示している植物園

     
        鬼石の坊主地獄                            鬼石坊主地獄の足湯に足を付けてご機嫌な洸聖

     
各施設に設けているスタンプを押して喜ぶ (スタンプラリー)
 
                
    かまど地獄の鬼を見て怖がる                     吹き出す蒸気を不思議そうに見る
 

     
    鬼山地獄の鬼の前に行くのが怖いと逃げ出し記念撮影は?・・・     鬼山地獄には数十匹のワニがいる               
 
    
   ワニがおりの中に居るので怖くないのかポーズをとる              マイバッグを持って母親と
 

     
      だんだん疲れて来たかな?                   鉄輪から2.8km離れた血の池地獄 赤サビた色をしている
 

     
    血の池神社でおみくじを引いてくじ運を見る恭哉と洸聖         竜巻地獄の間欠泉  熱湯が吹き出ている

 8月18日、母親の休暇が今日までなので豊中へと親子3人が帰る。恭哉は20日の日に帰るので一人残るが、今日私が医療生協の理事会があるため相手できないが、理事会終わって聞くと宿題をしていたとのこと。

 
 洸聖と父親と母親がエスカレーターでホームへ
 
 8月19日、恭哉が大分県の鍾乳洞に行った事が無いと言うので鍾乳洞巡りに行くことに、2ヶ所の鍾乳洞に立ち寄っても時間的には余裕があるので、長いこと清川の畑に行ってないので畑に立ち寄って小半鍾乳洞へと予定を立て、清川でガソリンを補給するとき店員に小半鍾乳洞の事を聞くと、先の台風で道路が寸断されて、今は行くことが出来ないという。礼を述べて次に予定していた風連鍾乳洞へと向かう、風連鍾乳洞は国道10号線沿いにあるから判りやすい。
 夏休みの日曜日なのに鍾乳洞を訪れている方は少ない、構内に入って見ると鍾乳石はライトに照らされてか菌類やコケ類が繁殖して色が緑色になっている。構内に居る係員もこの現象に悩んでいた。私が最初に訪れたのは今から約50年前で、その時の鍾乳石は真っ白に、黄金色に輝きそれは素晴らしいものだった。
 鍾乳洞を出たあと帰るには早いし、では何処へと言っても恭哉を連れて大概の所には行っているので、まだ少し残っているかもしれないと思い臼杵の石仏蓮園に行くことに、蓮の花は終わりちらほらと遅い花が見えるだけ、ここまで来たなら帰りは臼杵から海岸線を通って帰るかなと、海岸線へ出て別府のホテルで日帰り温泉を楽しんで帰宅する。

     
 鍾乳洞の入口

 
鍾乳石 鍾乳石にくすんだ色が目立つ
 

     
     亀石と名ずけられた鍾乳石を写す恭哉                    なごりの蓮花
 

 8月20日、恭哉は今日夕方から高校受験勉強の塾が始まるので帰ると言う。帰り際にもっとここに居たいな〜と言うので、高校・大学は別府を受けたら?と、考えてみようかなと両親を思って小さな声で、やさしい子だよ。

 
 リュックを背負って改札を通って行く恭哉
中学三年の夏休みも終わったね。