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尼崎医療生協主催で「アスベスト問題学習会」が開催されたので参加して参りました。 全国的にアスベスト被害が広がっている中でアスベスト被害患者治療の先頭に立っている医療生協の船越正信・尼崎医療生協理事長の報告が行われ、その中で尼崎神崎工場から排斥された石綿被害が最も大きく、尼崎医療生協(診療所含む)だけでも362名の方が受診されている、他の医療機関を含めると数千人になるという。 なぜこのような石綿被害者が居るのかと言えば、50年代に欧米諸国では石綿使用は肺がんを引き起こすとして石綿使用から撤退していったにもかかわらず、日本では特に指摘しなければならないのはクボタ鉄工など大企業の要望に応えて肺がんの危険性が指摘されているにもかかわらず、70年代まで石綿の生産を許可してきた国とクボタ鉄工にあると指摘していました。 日本より先に石綿被害が現れた1906年のイギリス、フランスでは同年に17名の方が石綿によって死亡し、1935年にはイギリスやアメリカで石綿による石綿けい肺がんや胸膜中皮腫・胸膜腫瘍が知見されたとして石綿面から撤退したが、日本でも1965年に「じん肺と肺がんとの因果関係に関する研究」で「アスベストと肺がんの関係は疫学的に十分に支持するに足りる」と発表している。 関西ではクボタが1957年〜1975年までアスベスト工場として尼崎や堺市でアスベストの生産を行っていた従業員や地域に住んでいた人々が、工場から排斥される粉塵によって、肺がんや中皮腫の被害にあっている。 しかし国(厚生労働所)と久保田は石綿との因果関係を認めようとせず、被害者は国とクボタに対して救済訴訟を起こしていることにたいして、医療生協としても被害者に全面的に支援しているので、参加者の皆さんも是非支援してほしいと話を結びました。 |
続いてアスベスト裁判の「尼崎アスベスト訴訟弁護団」の八木和也弁護士から、アスベスト訴訟の現状を話された後、尼崎アスベスト訴訟の特徴と意義、特に国と企業による被害者の救済、そしてクボタと国の責任が明確化されていることにたいして公害型被害者の補償拡大を訴える今日までの裁判経過と今後の戦いについて3月21日には環境型裁判の結審が行われるにあたって3月20日には裁判勝利のための尼崎宣伝が行われるので是非参加の呼びかけと署名をお願いしたいと詳しく説明が行われました。 次回の裁判日程 労災型裁判2月20日 環境型裁判3月21日 いずれも湊川神社13:00集合 宣伝は3月20日JR尼崎北側 13:00〜15:00まで |