三角点の無かった遠見山
 


 佐賀関町の樅の木山に登ったあと、帰るには早すぎるので裏覚えていた二等三角点が佐賀関天文台付近に有ったと思い車を天文台方面に走らせていると、車のナビに山を示す▲が表示されたので、この山がそうかなと思って登山口を探していると立派な山道が在ったので道路脇に車を停めて山道へ、山道は整備こそされてないが広く、苔むした緑のジュウタンみたいで綺麗かったが、道は山へ向かうでもなく東へと緩やかに登ってだけ、かれこれ10分も歩くと道は完全に反対側まで行き、そこには地蔵尊が立ち並びその横に西国四十八箇所めぐりと記された立て札が設置されていた。
 

     
   遠見山への道と間違えた、この道は西国四十八箇所めぐりの道              苔が綺麗な道


 ここまでの道はここへ案内するための道だったのかと思いながらも山頂へ登って行く道は無いかと辺りを探したが見当たらず、山頂に出れば何処からか登ってくる道に出会うであろうと藪コギを始める、藪コギを始めて直ぐ木々に赤いテープを見つけるが依然として道は無い。
 山頂部まで登るとテレビ局のアンテナがあり、アンテナを通り過ぎるとアンテナの点検路なのか立派な林道が現われ、その林道脇の木に「遠見山」と記された札が下げられ、その下には白い標柱にやはり「遠見山」と記された物が打ち込まれていたが辺りを見渡しても三角点は無い、この山は三角点の山ではなかったのかと思いながら点検路が県道の何処に出るのか下り始めると、点検路は車とは遠く離れた方向へと下っていく。
 
 
 
    
         遠見山と記された山頂                            アンテナの点検路

 
 下り始めて5分も下ると展望の開けたところに出たと思ったら佐賀関町の火葬場だった、県道を車を停めている所まで歩いていると直ぐ先にまたも丸い山が見えたが、車に乗り込んでナビを見るとその山には▲は無く無名の山のようだ、三角点の山は帰ってから国土地理院の地図で調べ、改めてくることにして半島を一周して帰路に着いた。
 

 


遠見山から車に戻った時、こんな面白いアドベンチャーを味わったなら、初めから多くの写真を撮っておくべきだったと思った。