由布 飛 岳  登山口確認の下見



 尼崎に居た時、山仲間で現在鹿児島に転居している友人からメールが届き、由布岳の北東に飛岳と言う山があり、その山は九州では珍しく福寿草が咲き乱れるらしいので登山口を確認しておいてほしいと言う。
 春休みを利用して孫の恭哉が豊中市から遊びに来ていたので飛岳の登山口さがしに行くか?、と声をかけると行くと言うので二人で出掛けることに、行く前にネットと地理院の地図でそれとなく場所を確認して湯布院へ、湯布院の中央部から県道を塚原方面へ車を走らせているとナビに飛岳が表示された。
 車窓から飛岳を確認してあらかじめネットと地図で確認しておいた方向へ車を進めていると、恭哉が「じいちゃんここに飛岳登山口」と書かれているよと、確かにネットには電柱に登山口の表示があると記されていたが、今は早春のため草木の葉が落ちて電柱の文字も見えやすいが、これが夏の草木の葉っぱが枝葉を張った時には見つけ難いのではないかと思う。
 登山口と記された個所は地道の分岐で駐車場は無い、たまたま誰も車を置いてなかったので、他の車が来ても支障がないように斜面に貼りつけるように駐車して、飛岳らしい山を眺めれば、見える所の山頂まで標高差150mと見当つけて、恭哉に「あそこに見える山頂が飛岳らしいが、飛岳はまだあの先かもしれないが、近いから登って見る?」と問えば、登ると言うので貴重品だけ持って登り始める。
 登り始めて直にお茶を持ってくるのを忘れたと思ったが、恭哉が大丈夫と言うのでゆっくり登って行くと垰(たわ)の所から植栽林へと延びる道があり、飛岳の位置からしてこの道を行くのだなと、植栽林の方へと歩を進める。
 植栽理に入ると獣道が縦横に走り、どれが本物の道か判らなくなり、当たりの木々を見ていると赤いテープが巻かれているのを見つけ、テープの方へ歩を進めるが、途中でテープを見失い、いつの間にか獣道に足を突っ込んでしまったが、直に方向転換して尾根を登ると登山道に合流、恭哉曰く「流石山に熟れたじいちゃん」と褒めてくれる。
 植栽林を抜けると見晴らしの良い笹原に出た、その笹原の前には雄大な由布岳が聳えている、笹原を進むと崖の近くで道はT字路になり、右の方が少し高く見えるので、そちらへ歩を進めると、恭哉が「じいちゃんてっぺん(三角点のこと)があるよ」と大声で知らせてくれる。
 飛岳は920mと由布岳から見ると半分ぐらいの標高だが360度の展望に恵まれ、弁当を持参していれば笹原の中で展望を楽しみながらゆっくりできたのにと思いつつ、登りの植栽林で見失ったテープの個所を確認しながら下ると、植栽林の平たい個所で右と左を間違えている、よく見るとどちらにも赤いテープが植栽林に巻かれており、正規の道には巻かれたテープと枝に吊るされたテープの両方があった。
 車まで下りてから、さてこれからどうするかと思案したなかで宇佐の姉さん宅へ行くことにして、道路標識を頼りに宇佐へと車を走らせていると仙の岩と言う素晴らしい大岩に出会う、仙の岩を過ぎると香下ダムと言う標識を見つけると、恭哉がダムに行ってみようと言うのでダム湖へ、ダム湖に着くとダム湖は遊歩道があり、その遊歩道には対岸へ渡る吊り橋があり、恭哉は吊り橋の揺れるのを楽しむため吊り橋へ、 吊り橋を楽しんだあと恭哉は姉さんに髪を斬ってもらい、金色温泉で入浴して帰路に就いた。

    
     車一台がやっと置けるスペースを見つける                   電柱に巻かれた飛岳登山口の標識

    
     車道ともつかない道を登って行く                    垰に出た所で道は十字路になっているにで植栽林の方へ

    
    やや急な植栽林を登って行く                 平たいこの個所で間違えた見たい 木の赤いテープは右側にあった

    
        笹原のT字路から右手に歩を進める恭哉                         山頂の岩の上に立つ恭哉

    
     三角点の石柱を見つけご機嫌な恭哉                                     筆者の私

    
          由布岳を背景に記念写真                           下りで赤いテープを確認する恭哉

    
     何処で間違えたか再度確認する恭哉                     中央の布切れが下がっている所が登山道