史跡の宝庫 国東半島                           8月11日(木)

摩 崖 仏 に出会う 

 

  朝、鶴見山か由布岳に登るかと思案しているとき、数年前おこじょ山の会で久住登山に行ったとき、

 国東半 島名刹めぐりと父娘(おやこ)両子寺に行ったことを思い出し、カメラを持って9時半頃別府の

 家を出る。      

  国道10号線を中津方面に向かい中山香で熊野摩崖仏・富貴寺案内の標識に従い右折する。途中山

 間の猛島神社の前を通過するとき、石造りの仁王尊が目に付いたので車を止め、神社と言えば狛犬と

 思っていたので不思議に思いシャッターを押す。

             

            国東半島観光案内図                    猛島神社の狛犬

  左真木大堂、右熊野摩崖仏の案内で、どちらを先に行くかで迷ったが、先に真木大堂(伝来寺)を選

 び真木大堂に行ったのが誤算だった。

  真木大堂駐車場に車を止め、茶店のご主人に摩崖仏の写真を撮りに来ていると話し、ここから両子

 寺(ふたごでら)まで行く順路と摩崖仏の在りかを尋ねると、親切に教えて戴き、近いところでは歩いて

 行ける所にあると言うので行くと、最近誰も訪れたことの無い様な草の生い茂った急な坂道で、途中あ

 ずまやの中に大きな石があり、仏が彫られている。案内には城山四面仏薬師堂と書かれている。

   

            真木大堂の仁王尊                    城山四面仏     

  国宝の真木大堂まで引き返し、このとき筆記用具を持参するのを忘れ、受付で使い古しの鉛筆を貰

 い受けを申し出ると快く戴け、写真の順番を記録することが出来、大いに助かりました。あらためて

 お礼申し上げます。

  次の目的地である富貴寺に向かう途中、茶店でお教え戴いた元宮摩崖仏に立ち寄ることにする。

 元宮摩崖仏は岩穴に掘られた摩崖仏で写真に収め、富貴寺へと向かう。

   

           元宮摩崖仏                      富貴寺山門の仁王尊  

  富貴寺も国宝に指定され、私にとっては堂内の佛座も然ることながら、山門の仁王尊に魅せられ、

 本尊の奥にある階段を登るとせり出した岩穴に薬師岩屋摩崖仏が鎮座していた。

                   

      岩穴薬師岩屋摩崖仏                天念寺川中不動尊摩崖仏    

  受付で川中摩崖仏へ行く道順を聞くと、国東半島観光案内図を取り出し、摩崖仏を訪ねるならと案内

 地図に朱線を入れて頂き、後の訪問がスムーズ行けたことは言うまでもない。有難う御座いました。

  天念寺川中不動尊摩崖仏は、以前立ち寄った時も見事な物でしたが、こんかい改めて川の中にある

 大岩に彫られた仏を見たときには、カメラを向けるのが憚られるほどで、しばし見とれる。

   

   天念寺川中不動尊摩崖仏                   両子寺山門仁王尊

  両子寺(ふたごでら)に着くと先ずは仁王尊を見るため、門前までの階段を下り、仁王尊に圧倒されな

 がらもシャッターを押し、受付で入山料を支払い本堂に安置されている国宝の仏陀を拝観した後、断崖

 の岩穴に建っている奥の院を拝観し、両子寺七不思議と書かれた遊歩道を散策して見ることにして、

 岩に吊るされているロープを攀じ登り、蜘蛛の糸を払いのけながら針穴の岩を目指す。

   

       岩穴に建っている奥の院                       針穴

  針穴は岩と岩が重なり合って一つの穴みたいになっており、人一人がやっと通れる岩穴を過ぎると馬

 の背割れと言う大きな二枚岩があたかも一枚の岩が真っ二つに割れた様相を醸し出し幻想的な岩また

 岩山でした。

             

           馬の背割れ                      鍋山魔崖仏

  国東半島の両子山に一度は登って見たいと思っていたが、おりしも山から下りてきた青年に出会った

 ので登山道を尋ねると、アスファルトの車道が山頂まで続いており、他には登山道はないとのことで

 がっかりした。

  両子寺を後にして熊野摩崖仏へ向かう途中、鍋山魔崖仏の案内を見つけ車を止め行ってみること

 に、崖上の為細い階段を登るが、距離こそ短いがかなりの急阪で、たどり着いたときは息切れで、仏を

 見つめているとシャッターを切るのも忘れる。

   

            熊野摩崖仏                      熊野摩崖仏

  熊野摩崖仏の手前に大門摩崖仏の案内があったので立ち寄ったが判らなかったので、先に熊野摩

 崖仏を勧賞することにして駐車場に車を預け、受付で入山料を支払い長い石を並べた階段を登ること

 10分、辿り着いたら前身汗でびっしょり、汗が引くまでベンチに座り仏を眺めるが、流石国東唯一の摩

 崖仏だけあって素晴らしいの一言、うっとりと見とれる。

   

           大門摩崖仏                       羽門(うど)の滝

  受付で大門摩崖仏の案内を聞き、訪ねると大きな石に仏が彫られており写真に収め、一路別府へ

 帰ることに、帰りの道は国道を避け県道を帰る途中羽門(うど)の滝の看板を見つけ立ち寄ることに、

 曲がりくねった町道を登ること約10分、松尾川の上流に霊験な滝が橋の上からも眺められるが滝壷ま

 で歩いて行ける。

  ここには山香町営の屋外プールがあり、私が訪れた時にも多くの若者が泳ぎに来ており、滝の案内

 には白竜伝説羽門の滝と記されている。

                             16:35分別府に帰着。楽しい仏巡りでした。