駐車場7:40−日向自然観察歩道分岐7:55−合野越え展望所8:30−森林限界9:05−東峰・西峰鞍部10:10−東峰10:45・10:55−鞍部11:15−合野越え展望所12:35・12:50−飯盛ヶ城山13:05−駐車場13:45

 5月30日、鶴見岳に友人とロープウェイを利用して登ると、山上遊園はミヤマキリシマツツジの楽園となっており、これなら由布岳もツツジが満開ではないかと思い、宇佐に居る姉さんに由布岳のキリシマツツジを見に登らないかと言うと「登る」というので登ってきました。

 天気予報では午後から天気が崩れ、早い時間から雨になると言っている、雨に降られるまでに降りてこなければと、姉さんの足と体力を考え、往復6時間かな?と逆計算して家を7時過ぎに出る。

 ヤマナミハイウェイの由布登山口の駐車場に着くと、すでに10台ほどの車が駐車されている、ナンバープレートを見ると栃木・福島・北九州等の県外の車が多く県内の車は少ない、登山準備をして登山届けの登山口から由布岳を眺めた姉さんの一言「ほんまに登れる山なん?」

 

    

          駐車場登山口                               緑のジュウタンを登る

 

 緑のジュウタンを敷き詰めたような草原を歩きながら日向自然観察歩道入り口へ、自然歩道入り口で小休憩のあと、谷筋に沿った緩やかな登山道を「先が長いからコースタイム+1時間」のペースでゆっくり登るように、と言いながら知っている草木の説明をしながら合野越え分岐で小休憩。

 

    

             日向自然観察歩道分岐入り口                   緩やかな登山道を行く

 

 合野越え分岐を過ぎると長い九十九折の本格的な登りが始まり、何度か右へ左へと繰り返していると、雑木林の中に動くものが見えたので、何かなと見ると鹿が一頭私達の動きを見ている、カメラを取り出して構えると登山道を横切って谷へと去って行った。

 

    

           ちょっと休憩                                  ツツジの道を登る

 

 雑木林が背丈の低い低木に変わると視界が開け「わあーすごい」と駐車場や由布市街を眺め、これから登って行く斜面を見ると大きく枝を広げたミヤマキリシマツツジの真紅やピンク・やや赤みの花が由布岳西峰への山頂へと点々と続いている。

 

    

          登山道に広がるミヤマキリシマツツジ                     鞍部直下 見える山は西峰の山頂部

 

 登山道脇のツツジ花を観賞しつつ鞍部直下まで登ると、登山道は今までの緩やかな登りからやや急な登りに変わり、足元も大小の石ころが散乱し、石車や浮石に注意しながら登るため、登る速度もなおゆっくりとなるなか、下から吹き上げてくる風が段々強くなってくる。

 早くに登った登山者が下ってくるなか、そのほとんどの登山者が言う言葉は「山頂鞍部では風速20mを越えるかと思える風が吹いているので気をつけるように」と声をかけて下っていく、今吹かれている風の風圧を考えるとそうかも知れないと思いつつ鞍部に出ると息ができないほどの風が吹き荒れている。

 

    

            鞍部から見る西峰の尾根                               東峰から見る西峰

 

 強風は時折登山道の砂土を吹き上げ、その砂土が顔に当たると痛く、目もあけることが出来ない、大岩の風除けに身を寄せ、北東から吹き寄せるこの風では由布岳の山頂を示す三角点のある西峰は北東に岩場があり、その岩場を登るためとても無理、でも東峰へは岩場も無く北西に登山道が拓かれているので大丈夫かな?

 由布岳に始めて登った姉さんはテッペン(三角点)にタッチしたいらしいがこの風では諦めるしかなく、何時になるか判らないが次の機会に譲るとして東峰へと登りはじめる、時折岩の凹みから吹き付ける風に身を屈めながら山頂に出る。

 

    

         東峰山頂をパチリ                                 登頂記念撮影

 

 山頂を吹きぬける風は風速20mを越えるかと思える風圧で立って行動が出来ない程だ、吹き飛ばされないよう岩に掴まり移動、記念撮影を終えると早々に下山開始、風がなければ由布岳で一番のミヤマキリシマツツジの群生林が広がるお鉢巡りに連れて行けたのにと思うがこの風では・・・

 北東に面している鞍部まで下りると、今度は強風に混じってガスが吹き付けてきた、この分では雨が早く降り始めるかもと思い、風の防げる箇所を探して昼食をと言う姉さんに「合野越え」でと言って早々に下り始める。

 

    

           強風うに吹かれながら鞍部を出発                       斜面のツツジ

 

 雑木林まで下ると強風は止み、合野越えに着くと二組が同じようにベンチに腰掛けて昼食休憩を摂っている、昼食休憩を終えると飯盛ヶ城山に登って駐車場へ下ろうと言うので飯盛ヶ城山へ、飯盛ヶ城山頂に着くと山頂から見える駐車場への緑のジュウタンに見入っている。

 

    

        足元の悪い登山道を下る                           飯盛ヶ城山頂

 

  緑のジュウタンを下り始めると、山頂から見る草原は綺麗なのに登山道は小石ゴロゴロで滑りやすく、由布岳の登山道の方が歩きやすいとブツブツ・・・

 駐車場の登山口まで下って、あらためて由布岳を眺め「ほんまにあのテッペンまで登ったん?信じられへん」としみじみ眺め、車に乗り込むとポトポトと雨が降り出した、雨の山歩きを知らない姉さんをおもばかってとお天道様に感謝・感謝。

 

    

            やっと登山口まで下りてきた                       やや赤色のツツジ

 

    

             真紅のツツジ                              淡いピンク色のツツジ

       

    

ピンク色で濃い目のツツジ

 

 九重湿原に高山植物が咲き乱れていないかと姉さんが言うので、九重登山口駐車場まで行って見たが、雨風がひどく車から出れない始末、登山口には久住登山を終えた濡れ鼠の登山者が休憩所で服を着替えていた。

 由布岳の山頂ではツツジの開花が6分咲きだったので、ここ九重平治岳は由布岳より高いのでツツジの開花状況も6部咲きかなと思いつつ帰路に着く。