日本のマチュピチュ 
雲海の竹田城跡


 

 10月17日、今朝飛騨高山からの続き、高山で朝市を見学したあと東海北陸自動車道を南下し、名神高速道路・中国自動車道路・舞鶴自動車道から無料の北近畿豊岡自動車道を乗り継いで朝来市へ。
 車を運転しながら昨日同様宿の確保かをとネットで竹田城跡近辺のビジネスホテルを探していると和田山のはずれ国道312五線沿いにビジネスインアサゴがあったのでコンタクトをとると空いてると言うので宿泊をお願いしてホテルへ
 ホテルに着くとまずチェックインをしたあと、昨日高山ではホテルのユニットバスしかなかったので温泉に入るべく「よふど温泉」へ、この辺りの温泉は関西に居た時、朝来市や宍粟市の山登りを終えたあと必ず温泉に浸かって帰ったので、何処にどんな温泉があるかは知っているので、今日は長運転の疲れを癒すためと足を長々延ばしたお湯にとホテルの温泉を止めて「よふど温泉」へ。
 湯船から出て従業員と話をする中、来る途中立雲峡への道が閉鎖されているがと聞くと、現在道路拡張整備のため通行は出来ないと言う、また竹田城跡へも大きく迂回して「山城の郷」駐車場に駐車して、城跡にはリムジンバスを利用するか歩くしかないと言う。
 明日朝立雲峡から雲海の竹田城跡を見たいのだがどうしたらよいかと尋ねると「国道沿いの臨時駐車場から歩いて登ってくるしかない」と言う、そう言えばここに来る途中道路沿いの民家の空き地に500円の看板があちらこちらにあったのは立雲峡へ行く人の駐車場だったのかと思うが、昨年関西から別府に転居するまでにはこんな光景は無かったように思う。
 温泉からホテルへの帰り道立雲峡入口を過ぎた所から竹田城跡が正面に見えるので車を止め、逆光の城跡を指し「あれがマチュピチュと言われる竹田城跡だよ」と姉に教え、明日朝早く宿を出て立雲峡に行き、立雲峡から眺めようと言って、国道沿いのスーパーに立ち寄り夕食と朝食を買い求めホテルへ。
 18日朝目覚めると同時に外を見ると一面霧が立ち込めているので、もしかしたら雲海の竹田城跡が見られるのではないかと早々にホテルを引き払い立雲峡に向かっていると大勢の方が坂を下ってきている、時間にして7時20分頃、早くから立雲峡に行って雲海の竹田城跡を見ての帰りと思うが車の中から見る限りでは城の城壁は見えない。
 立雲峡入口から500m程進んだ道路脇の空き地に駐車して立雲峡に、今まで三度ほど立雲峡の駐車場まで行ったが、その時は車だったので入口からそう遠くは無かったように思えるが、歩いて見るとひと汗かくほどの距離だった。
 入口から駐車場までも多くの人と行き違ったが、誰一人雲海に浮かぶ城跡の事を話している人はいない、木々の合間から見える城跡方面は霧に包まれ何も見えない、はたして雲海に浮かぶ虎伏城跡(竹田城跡)が見えるかと心配になったが、駐車場の展望所に着いて見ると心配は現実になり何も見えない。
 霧は下から上へと上がっているのでこれはダメかなと思っていると霧に変化が現れ、今度は上から下へと停滞し始めると同時に虎伏城址の全容が現れ始めたが、霧は国道沿いの円山川からのみでバックには霧が無く完全に城跡が浮き上がったようにはならなかったが、過去何度か訪れた竹田城跡に霧が発生し片面だけでも浮き上がったのは良しとしなければと、姉さんと話しながら立雲峡を後に。
 車に戻り竹田城跡の駐車場への指標を頼りに「山城の郷」駐車場に着くと、9時過ぎだと言うのに駐車場はほぼ満車に近い状態、車を駐車して「山城の郷」に着くとリムジンバス乗り場には長い列が出来ている、係員に歩いて門のある駐車場まで行くとどのくらいかかるかと聞くと約40分と言う。
 その一言で姉さんはバスに乗ると言うので私たちも列に加わりバスで門のある駐車場まで、門のある駐車場から天守閣跡への最短距離の登山道を探すが無くなっているので茶店の人に聞くと、今は廃道になっており通る事は出来ないと言う、廃道になっている登山道の一部が朽ち落ちて今その部分を修復しているが、多分この道は再開することは無いと言う。
 通れないのは仕方ないので少し遠回りになるが一般観光客に混じって同じように歩いていると、途中今までなかった登山道が踏切の所から新しくできて登って来ている人に出会った、そしてそのすぐ先に新しく作られたのか(過去この道はあったが見落としていたか?)城から下りてくる道があり、一方通行のため進入禁止になっていた。(係員が不正通行禁止のためか配置していた)
 道の突き当りは以前車の駐車場兼回転場所になっていたが、今回訪れると立派な小屋が出来て入山料(入城跡)300円の徴収を行っており、駅裏から登ってくる登山道にはトイレ小屋が設けられ、現在新しい登山道が切り開かれていた、入山料を払って城跡への階段を登り始めると、城跡の歩行者用通路は全て布製の物が敷き詰められ、その両側には安全ロープが張られ外へ出れないように係員が要所要所配置していて以前訪れた時の竹田城跡の面影は全くない。
 面影が無いばかりか今では天守閣のあった所には安全ロープが張り巡らされ行くこともできず、姉さんに以前訪れた時の話をして諦めてもらうしかないなか、係員に天守閣跡に国土地理院の基準点があり、その写真を撮りたいときはどうすれば良いのかなと聞くと、私には判らないが当分の間諦めてもらうしかないかな・・・と、なぜこんな形で城跡への受け入れを行っているのかと聞けば安全ロープ外に雑草を生やし土砂の流出を防ぐためで、ここ一年から二年はダメだろう、それが終わったら城壁の修理にかかると・・・言っていた。
 布製のものが敷く詰められた歩行通路を最後まで行くと侵入通行禁止になっていた所に出た、ここから来た道を引換し、バスに乗らず「山城の郷」まで歩き、「山城の郷」で「兵庫県農業畜産試験場まで行って竹田城跡を眺めるのも良いよ、私はそこから見る竹田城跡が好き」と案内のおねーさんが言っていたので行って見ることに。
  この後岡山県倉敷へ、この続きは次ページで

 
朝日を浴びる竹田城跡(虎伏城)
 
 
    
朝霧に浮かぶ竹田城跡
 
 
    
 朝霧に浮かぶ竹田城跡
 
    
          門のある駐車場                               入山料を徴収する城への入口
 
     
       階段に敷き詰められた布製の物                        ロープから外へ出る事が出来ない
 
 歩行通路からはみ出し禁止
 
    
          係員が着ているハッピ                          昔の面影が無い石畳
 
   
                    城壁                           農業畜産試験場から見た竹田城跡

 
  農業畜産試験場から見た全景