スリルを味わった山城 長 岩 城 址


 
  駐車場11:00−中間点11:20−梯子11:50−西之台12:55−本丸跡13:02−駐車場13:55 歩数6,722歩
 
  (所要時間約3時間かかっているが、ただ石積櫓と本丸跡に行くだけなら2時間半もあれば登って来れるが、駐車場には登山者
   の方に対して注意書きがあるので参考にして下さい。登山口から山頂までの標高差約200m

 2015年2月12日付の赤旗日刊紙に豊後中津市に黒田勢に滅ぼされたと言う長岩城址に登って来たと言う記事を読む中で、面白そうな山と一時間ほどで登れると記されているのを見て、宇佐に居る姉さんに登って見ないかと声を掛け、美容院が休みの23日に山城を訪ねて来ました。
 まず長岩城址が何処にあるのかも判らず、カーナビで長岩城址と打ち込み検索すると長岩小学校が表示されたので、取り敢えず其処へ行って、現地で聞けばと車を走らせていると、現地の人がどちらへと声を掛けて来たので城跡を告げると「3km先にトイレを完備した駐車場がある」ので、そこに車を止めて登ると良いと教え戴いた。
 駐車場は民家の横(少しカーブと家で見えにくいのでスピードが出ていると通り過ぎてしまう)に、つい最近設置されたと言う綺麗なトイレと駐車場(普通車2台・軽自動車2台が置ける)があり、駐車場に車を止めて辺りを見ると、田圃を隔てた山の斜面に幟が幾つも立っているので、あすこが登山口だなと、登山支度をして田の畔を通り登山口へ。(帰りに立ち寄った小学校「廃校」の校庭にバスや多くの車が駐車できるように駐車スペースが設けられていた)
 田の畔を過ぎると門構え風な記帳所があり、記帳を済ませ橋の渡口にある獣除けの策を開閉して橋を渡り、長岩城址への案内板を見て少し登ると又も獣除けの柵があり、柵を開閉して狭い植栽林への道に踏み入れると、登山道は杉やヒノキの枝が散乱しており、足元に注意しながら谷川に沿って緩やかに、ゆっくり登って行くと中間点に当たるのか本丸跡と石積櫓と記された案内板のあるところに着いた。
 この時良くこの案内板を頭の中に記憶しておけば良かったのに、案内板の中に在る地図をいい加減に見て山を一回りしてこの場所に戻ると勝手に解釈して、まずは石積櫓から本丸へと思い石積櫓へと向かう、登山道は枯れ枝で道が判りづらい個所もあるが、ドラマの黒田官兵衛の影響か至る所に案内札が設置されている。
 案内札で気になる個所へ足を運びながら石積櫓へと向かっていると高さ10m以上はあるかと思える梯子が設置された所に出た、強化アルミの梯子を慎重に登り、尾根に出ると今度は短い梯子が尾根の下へと延びている、この時尾根の全体を見渡すと、周りは絶壁の岩が続き、どう考えても本丸へとは行けそうもない、はてな?と思いながら中間分岐点の案内地図をカメラに収めていたので拡大して確認すると、石積櫓と本丸跡は正反対の箇所にあり、中間点の分岐まで戻って本丸は登り直すようになっていた。
 登った梯子を慎重に下り5分程で中間分岐まで戻り、改めて地図を見ると石積櫓は谷川の東にあり、櫓の先は地図に無い、登るとき此処をいい加減に見ていた、本丸跡方面を見ると西之台から本丸を経て東之台からここに一周する地形図が記されているのを石積櫓を経て本丸に行けると勘違いしていた。
 本丸跡へとゆっくり谷沿いを登っていると今度は本丸跡へと西之台への分岐に出た、そこで西から一回りして下るかと地面を見ると、なんと誰が落としたのか100円玉が落ちている、ここまでお疲れさんと言って労をねぎらう駄賃をくれたのかなと戴いて帰る、西之台に上がるところに「水」と記した札があり、水たまりを見ると今はイノシシのヌタ場になっているようだ。
 西之台は細長い台地になっており、少し下って登りきると少し広い本丸跡に出た、本丸跡には長岩城址の歴史を記した能書きと四等三角点があるが、植栽林によって展望は無く、長くいても仕方がないので東之台方面へと下り始めると、中国の万里の長城を思わせる長く続いた石積み尾根が本丸から東之台まで続いていた。
 東之台は斜面に作られた台地で小さく、見る者も無いので中間点へと下る、中間点から急ぐことも無くゆっくりと下り駐車場へ、山の全景を見るべく車を小学校に回すと、校庭に長岩城址と記された石のモニメントがあり、広く駐車場も完備されていたのは黒田官兵衛のドラマの影響かな!!
 

 
 

登山口駐車場
 

登山届記帳所

     
             二つ目の獣除け柵                         谷川を二度横切る中の一つ目
 
    
   石積櫓と本丸跡への中間点の分岐 左石積櫓 右本丸跡         杉の落ち枝が気持ち良いなか石積櫓へと向かう
 
    
           至る所に石積みの砲座がある                    杉の倒木の中を登る

     
長い強化アルミの梯子を慎重に登る 
 
      
        梯子を登り終えた尾根は絶壁の尾根          石積櫓へ続く尾根に二つ目の短い梯子  尾根の左右は絶壁
 
        
     最古の石積櫓 体を確保して後ろに回ると鉄砲筒穴が見える        中間点まで戻り本丸跡へと登り始める
 
    
        西之台への分岐で100円玉を拾う                    分岐から西之台へと向かう

     
     水たまりは清水ではなくイノシシのヌタ場になっている             尾根に出ると堀切や堅堀が幾筋も現れる
 
    
          細長い西之台                                  本丸を囲む石積

     
     長岩城址本丸跡 山の名前は扇山と記されている            四等三角点の標石(点名が永岩)
 
 
    
              長岩城址の能書き                            本丸への虎口門
 
    
  万里の長城を思わせる長い石積が本丸から東之台まで続く            山苔に覆われた東之台
 
           
           本丸への道には写真のような石塁が至る尾根に在る          谷川は一枚岩の常滑滝になっている
 
    
      下山のとき長岩城橋から駐車場を見る              小学校の校庭隅に城跡を記した石柱 (石柱の前は駐車場)