豊後大野市主催 第28回御嶽流神楽大会 
豊後清川能場公園 神楽殿


 

 朝目が覚めるとものすごい音を立てている大雨、今日は豊後大野市主催の神楽大会が能場公園の神楽殿で開催される日だが、天気予報では午後には雨も上がると予報を出しているが、それにしても7時頃の雨は凄い降り方だ、神楽を舞う人達は屋根のある神楽殿で舞うから良いかもしれないが、神楽を観賞する私たちには何もない所での観賞になるからどうなんだろうと思いながら、取り敢えず出かける用意だけして宇佐から来る姉さんを待って居ると8時過ぎに来たので、神楽があることを期待して清川村へと向かう。
 清川道の駅で神楽の情報を聞くと先ほど開会式が行われるとの情報が届いていると言う、で神楽会館に向かう前に宮津留(私が生まれた集落)で世話になっている方を誘いに行くと雨が降っているので止めておくと言うので私たちだけで神楽殿へ
 神楽殿に着くと神楽殿の舞台は三分の一が庇から前にあり、舞台の床は雨に降られてびしょびしょの中で神楽が舞われている、観覧席を見ると観賞客も疎らで全員が傘をさして立ったままの観賞、私たちも皆と同様に立ったままで鑑賞していると、第一回目の演目が終わろうとしているのか太鼓の音が激しくなり、間もなく第一回目の演目が終わった。


 雨も上がり皆腰を下ろしての観賞

 
 第一幕 魔払 横堀岩戸神楽保存会

 魔払いは神代の昔、高天原によこしまな考えを持つ者がおり、そのよこしまな考えの神を八百万の神が御幣と美剣で悪魔祓いをすると言う舞です。
 

 

 
 傘を差しての観賞
舞台はびしょびしょ
 
 
 第二幕 誓約 御嶽子供神楽

 誓約とは須佐之男命が父である伊那那岐命が海原を治めよと言う決定に不満を持ち、その不満を姉の天照大御神に打ち明けようと高天原に上がると、天照大御神が高天原を奪われるのではないかと疑い、弟の須佐之男命に異心の無いことを示すように迫ると、須佐之男命が異心無く潔白である誓約を申し出ると言う神話の舞です。
 神楽を舞っているのは小学生と中学高校生です。
 

 
 


 
天が激しく降るなか須佐之男命登場
 
 須佐之男命が天照大御神が居る高天原へ
 



 

 須佐之男命と天照大御神
乱暴の諌めを受ける須佐之男命
 
 誓約を渡す須佐之男命

 
 

 
 第三幕 天皇位 御嶽流奥畑神楽

 天皇位とは別名高御座とも言い、天照大御神が大国主命にあしはらの中つ国を譲らせるために、武御雷の神と天鳥船神をあしはらへ派遣すると言う神楽です。


 第三幕の途中から雨上がり、今度は強い日差しに悩まされる。
  
 誓約を誓い剣を授かる須佐之男命
争い無く終わったことを祝う
 
 



 
 

神々の登場
 
 武御雷の神と天鳥船神
 



 
 

 あしはらへ赴く大国主命
お供の神々
 
 
 第四幕 庭火 清川子ども神楽

 庭火とは須佐之男命のひどい仕打ちによって、天照大御神が天岩戸に隠れてしまい、世の中が真っ暗になったため八百万神たちが天照大御神を外に連れ出すために、天岩戸前で天宇受売命が神楽を奏するにあたり、神々が赤々と庭火を焚くと言う物語の舞です。
 舞は中学高校生です。
 
 

 

 天照大御神が出て来るように岩戸の前で騒々しく舞を舞う天宇受売命と八百万の神々


 
 
 第五幕 神逐 浅草犬山神楽保存会

 神逐とは悪行を働く須佐之男命を高天原の八百万の神々が、須佐之男命に多くの償いをさせるための刑罰として、髪や手足の爪を抜いて天上界より根の国へ追放すると言う神話の舞です。

 


 
天宇受売命と八百万の神々
 
八百万の神々の登場
 


 


 
 

 神楽を観賞しながら昼食
須佐之男命と八百万の神々の対峙
 
 須佐之男命を取り囲む八百万の神々
 

 



 
須佐之男命が 八百万の神々に追放される場面 
 須佐之男命に抱かれて
 
 第六幕 五穀舞 御嶽神楽

 五穀舞とは五穀紀元の舞で、高天原を追放された須佐之男命が食べ物を求めて歩いていると、八百万の神々に食物を差し上げている大木津比売神に出合い、食物を差し出すその様子を見ていると、鼻・口・尻から食べ物を取り出して差し上げているのを見て、須佐之男命は自分にも汚いものを食べさせるのだと思い、大木津比売神を切り殺してしまうと、切り殺された大木津比売神の頭から蚕が、二つの目から稲が、二つの耳に粟が、鼻に小豆ば、陰部に麦が、尻に大豆が生じたのを神産巣日神が見ていて、八百万の神々にこれを取らせて農作物の趣旨にしたと言う神話の舞です。
 
 

 

 須佐之男命と大気津比売神の出会い
大気津比売神と須佐之男命の諍い
 
 

 



 
 大気津比売神を斬る須佐之男命
餅まきの用意
 
 餅まき
 

 


 第七幕 天の〆 横堀岩戸神楽保存会

 
 天の〆とは須佐之男命はあまりにも素行が悪いため、高天原を追放され根の国に行く途中、高天原に登り天照大御神に挨拶をすると、天照大御神からヤタノ鏡を授かり根の国に降りると言う形の舞です。

  
 餅まきを終える
五円玉の束(10個)を受け止めご機嫌な私 


 


 
 

高天原から根の国へ行く途中天照大御神に挨拶
 
根の国への降臨の無事を祈る
 
 

 

 

観客席を根の国として観客席へ
 
 


        
根の国へ  竹に登る
 
 天に上って天照大御神に挨拶 天から餅まきをする須佐之男命
 

 
 第八幕 綱伐 御嶽神楽

 綱伐とは綱を切って災厄を斬り静めると言う神文で、民衆の災厄防除の願望が強いので、これを刀で斬り静める事が最も有効な方法と思った舞で、舞人が綱を斬る前に申し立てをし、そして八雲払いの神文を語り、八岐大蛇を斬ることと五方を斬り静める事の神文を唱え、真剣にて俵を大蛇に見立て綱を斬ると言う舞です。

 
 

 天照大御神よりヤタノ鏡授かった報告
災厄防除の神文を唱える
 
 

 

 

 八雲払の神文を唱える
 大蛇退治に刀を示す
 大蛇の首を刎ねた瞬間
 

 
 第九幕 貴見城 城原神楽保存会

 貴見城とは天津日子番能邇邇芸命の子の海幸彦と山幸彦が互いの猟具を好感して、禍福を得ようとする神話の舞です。

 


 
 大蛇の尻尾を切り落とした
神々が現れる
 


 
 



 
 兄から釣り針を返せとせと怒られる弟
兄弟喧嘩を取り持つ海神
 
釣り針が戻る
 
 
 第十幕 天孫降臨 御嶽神楽

 天孫降臨とは邇邇芸命が天児屋命をはじめ、布刀玉命、天宇受売命、思金神、天手力男神を従えて猿田毘古神を先導にして天下り、携える物は三種の神器で、ことに鏡は天照大御神が自分と思って祀れと仰せられ、邇邇芸命はこれを奉じて日向の高千穂の峰に降臨したと言う神話の舞です。

 


 
 

神々と一緒に日向の高天原に
 
 

 



 
 猿田毘古神の先導
邇邇芸命から降臨の訴えを聞く
 
 天照大御神の説法を聞く
 

 
 第十一幕 八雲払 緒方神楽保存会

 八雲払とは高天原を追放された須佐之男命が出雲の川、ひの川の川上で娘を囲んで悲しんでいる老夫婦に出会い、悲しんでいる事情を聞いた須佐之男命は八岐大蛇を退治して、老夫婦の娘である奇稲田姫と夫婦になると言う神話の舞です。

 


 
 降臨を祝う
大蛇の登場
 
 

 

 

 手名椎・櫛名田姫・足名椎の三人
須佐之男命が事情を聞く場面
 
櫛名田姫が喜びの舞を披露
 
 



 


 
 刀を高く掲げ大蛇に向かう
 大蛇に一刀を打ち下ろす
 火を噴く大蛇に立ち向かう
 

 



 
 大蛇の頭を切り取る
 尻尾を切り落とした瞬間
大蛇のお腹(たわら)まで伐り刻む
 
 
 第十二幕 大神 御嶽神楽

 大神とは最終の神楽で、神前において無事に神楽奉納を終えたことに感謝し、天下泰平を祝い、神楽を舞い納める舞です。

 


 
 

 一人での舞い納め 
 


 魔払・・・まばらい

 誓約・・・うけい

 天皇位・・・てんこうい

 庭火・・・にわび

 神逐・・・かみやらい

 五穀舞・・・ごこくまい 
 
 
 天の〆・・・てんのしめ

 綱伐・・・つなきり

 貴見城・・・きけんじょう

 天孫降臨・・・てんそんこうりん

 八雲払・・・やぐもばらい

 大神・・・だいじん
 
 最後まで見ている

 上記以外に 平国(へいこく)と柴引(しばひき)の幕があったが雨のために中止になった。
 舞台の両端に少し小さめの舞台を用意し、雨降りを予想してシーとを被せてあったが、そのシートに水が溜まったのとスロープが滑り易くなり、危険が生じたためと案内があった。
 雨のあと強い陽射しを受け、半そでになった腕と顔は日焼けして、お風呂は日焼けでヒリヒリと・・・