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第一幕は長濱神楽保存会の皆さまで「国司(くにづか)」の舞、国司とは日本書紀の国譲りの段から作られた演目で、出雲の大国主命の所へ高天原から使いが見えて、出雲の国を天照大御神に差し出すよう伝えたが、大国主命は出雲のの国を子供に譲って隠居の身ゆえ子供と相談して返事すると言い、子供が三保崎で魚を釣っていたので呼び戻し、相談の結果出雲の国を譲ることに決めたと言う物語 |
大国主命と二柱の神の登場 天照大御神の命を受けた使者の登場 |
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使者登場の舞 使者が大国主の命に天照大御神の要件を伝える |
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大国主命に呼び戻された息子の事代主尊が道化師のチャルとして登場 チャルは早速結界に登り茶目っ気ぶり現す |
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親の大国主命から話を聞き考えるチャル どうするかをチャル問いかける大国主命 |
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思案しながら客席を動き回るチャル 親に決意の報告をするチャル |
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チャルから正装の事代主尊変わった子供が親に天上界へ返すことを了承する返事 中つ国が天上界へ帰る喜びを表す使者 |
第二幕は板井迫神明社神楽座の皆様で「天皇遣(てんこうけん)」の舞で、天皇遣とは天照大御神が大国主命に葦原の中つ国を譲らせるため二人の神を出雲に派遣して、派遣を受けた二人の神が十握剣を抜いて、剣先を波の上に立て、その剣の先に胡坐をかき大国主命に威勢を示し談判すると、子供に国譲りをしているので子供と相談してとし、子供に相談すると天上界の神にこの国を譲ることにしたと言う物語の舞です。内容は第一幕と同く国譲りの物語として同じで、若干登場人物と面に変化があるぐらい |
二柱の神と大国主命が登場 使者が天上界の天照大御神の名を告げる |
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道化役に扮した大国主命が天上界に返した国を見る仕草 チャルという道化師の大国主命がユウモラスな所作をして去る |
第三幕は長濱神楽保存会の「大蛇退治」で、須佐之男命が出雲の川上を訪れると姫を中心に嘆いている老夫婦に出会い、事情を聞くと今まで八岐大蛇に7人の姫が大蛇に呑みこまれ、今回は最後の一人娘櫛名田姫が呑みこまれると言う、その大蛇を退治して櫛名田姫と結ばれると言う神楽の定番、この演目は日本書紀の八岐大蛇の段からとった演目です。 |
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櫛名田姫と脚名椎・手名椎の登場 大蛇に呑みこまれる櫛名田姫を思って嘆き悲しむ三人 |
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須佐之男命が何故悲しい顔をしているのかを問うている場面 須佐之男命の問いに脚名椎が大蛇の話を返している場面 |
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大蛇を退治する代わりに美しき姫と一緒になることを願い出る須佐之男命 一緒になることの喜びを表す櫛名田姫と老夫婦 |
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一緒になることの喜びを表し舞い続ける櫛名田姫 大蛇が現れ、用意された酒を飲み干す |
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寝ている大蛇に襲い掛かる須佐之男命 大蛇に巻き付かれる須佐之男命 |
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大蛇の口に剣を突き刺す須佐之男命 大蛇の首を刎ね退治したことを報告する須佐之男命 |
第4幕は板井迫神明社神楽座で「八雲払」内容については第3幕と同じストーリーで高天原を追放された須佐之男命が出雲の川上で老夫婦と櫛名田姫に出合大蛇を退治して姫と結ばれると言う物語です。 第3幕と違う所は俵を大蛇に見立て、その俵に施した大蛇の首と尻尾を切り落とす点で、私が幼少の頃この物語の意味も分からず、演目に綱切りと記されていたことだけは記憶に在り、このころから神楽へのあこがれがあった、切り落とされた大蛇の首と尻尾は家内安全の護りとして観覧者が我さきを争って奪い合っているのを今でも鮮明に覚えており、今も奪い合いこそしないが大事に紙袋に入れて持ち帰っている方を見かける。 |
脚名椎と手名椎と櫛名田姫の登場 三人が悲しみ嘆いている所に須佐之男命が現れる |
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大蛇を退治して須佐之男命と結ばれる喜びを表して舞う櫛名田姫 俵に模した大蛇が現れる |
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大蛇の首と尻尾を藁で引っ張っている綱を斬り落とす 大蛇の首を刎ねあげた瞬間 首が少し上がっている |
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尻尾も切り落とし草薙の剣を取り出している 大蛇を退治して喜びに沸く老夫婦と須佐之男命 |