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大分県には難読の山が三ヶ所あると言う、万年山(はねやま)、一尺八寸山(みおうやま)、月出山岳(かんとうだけ)の三山、万年山と一尺八寸山は2013年に登ったが月出山岳は登る機会がなかったため今日までお預けとなった。 登る機会が出来たのでネットで場所とコースを調べると県道672号線から直の月出山公民館に駐車場があるので、そこに車を置いて登ると記している、ネットに記している通りに公民館の駐車場に車を置いて車道を歩き始めるも、片側一車線の素晴らしい車道が山の方向へと続いている、そこへ一台の車が下って来たので止めて「月出山岳に登りたいのだが何処まで車で行けますか」と聞くと、「登山口に当たる公民館はこの先の公民館で、そこの公民館は登山口では無い」と言われ、車を止めてある公民館まで戻り車で山手の公民館まで行くことに。 |
月出山公民館と駐車場 駐車場12:35−三番坊主への分岐13:40−三番坊主13:48・14:15−月出山岳山頂三角点14:17・14:25−分岐14:34−二番坊主の標石14:40−一番坊主展望台14:43・14:55−駐車場15:45 歩行数 11,135 歩 所要時間 スローペースと休憩入れて3:10分 |
GPSが悪いのか走行車道・登山道から若干ずれている |
右に続いている車道は公民館を過ぎた辺りから狭くなっている |
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月出山(かんとうだけ)の由来を記した案内板 滑り止めのついたコンクリートの車道 |
車を走らせると登山口に当たる公民館までとても歩いて行ける距離ではなかった、広い車道は登山口に当たる公民館までで、そこから先は関係者以外通行禁止になっている。 公民館の駐車場には二台の車が駐車されているが多分同じように山に登っているのではないかと思いながら登山届を出して指標に沿って登り始める、国土地理院の地図では登山道の半ばまで車道になっている。 |
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竹林の車道を登る 途中に設けられた距離を示す指標 |
緩やかな登山道はコンクリート道で登るにつれ展望も開け、周りの展望を楽しみながら三番坊主への分岐まで登ると犬を連れた老人が二番坊主の方から下って来たが、コンクリートの車道はまだ続いている、聞けば一番坊主まで車で行けると言っている傍から日田市役所の車が登って来た。 |
三角点のある三番坊主への分岐 三番坊主への林道 |
老人と立ち話を終えたあと月出山岳山頂のある三番坊主への分岐に入ると、こちらは地道の林道で轍以外は竹笹が伸びており5分程で三番坊主の展望台に着いたが、展望台の周りをいくら探しても山頂を示す三角点が無い、地図では山頂の楕円形の手前に記載されているのでその辺りを探しても無いので取り敢えず14時に近いので遅い昼食休憩とする。 |
昼食を終えて 錆びた展望台 上がることは禁止されている |
三番坊主の展望台を去るとき林道を造るとき若干山頂の楕円形が変わったのではないかと思い、林道を引き返すとき左側を注意して戻っていると100m程の所に赤いビニルテープを木の枝に巻いているのを発見し、テープの木々の中を覗くと国土地理院の標柱を発見、木々を分けて中に入って行くと月出山岳山頂と記された山頂標識と三等三角点の標石が埋め込まれていた。 三角点は若干の草に覆われていた、多分そうではないかと思いながら登るときに鎌を持参して来たので標石の草を取り除いたが、あの赤いテープを見つけなかったら月出山岳山頂を踏むことが出来なかった。 |
標石周りの草を刈り取る私 綺麗になった三角点 |
月出山岳山頂は若干踏み固められているとはいえ多くの方が訪れているとは思えないと話しながら分岐まで戻り二番坊主へ、二番坊主と記された所に着くと境界石と記された大岩が在ったので行って見ると、大正年間にこの地点を玖珠郡と日田郡に別けた境界であると記されていた。 |
二番坊主にある月出山岳の標石 境界石 石碑に刻まれた文字は「 こちら 」で |
一番坊主に着くと真新しい展望台と祈願鐘が設置されており、展望台の周りは木々が切り払われ広い広場に整地され、今なお業者の車が二台留め置かれて作業が進められている。 月出山岳の山頂は今やここ一番坊主広場が山頂として機能しているかのように思える、一番坊主から見える山々を眺めながらあの山この山に登った、あれは昇ってないと説明しながら月出山岳を後にする。 |
二番坊主の標石 一番坊主の標石 |
一番坊主の展望台 祈願の鐘 |
月出山を何故「かんとう」と呼ぶようになった謂れは、その昔景行天皇が九州を訪れた際に、三つの峰からなる所から登ってくる満月を見て「あの山は何と言う山か」と聞くと、聞かれたものが方向を聞かれたと思い「関東」と答えたのが始まりで、この地域を月出山「かんとう」と呼んでいると言う。 |