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みくりが池温泉宿7:00−雪渓越え7:55−一の越小屋8:30・8:43−雄山10:00・10:27−大汝休憩所10:55・11:40(昼食休憩)−真砂岳12:35・12:46−別山13:40・13:55−剣御前小屋14:23・14:35−雷鳥沢16:00−みくりが池温泉宿17:00 |
今回立山縦走で歩いた軌跡 |
大分県別府市に転居して3年目を迎えているなか、関西の「おこじょ山の会」仲間から遠征ハイクとして立山縦走を企画したので一緒に行かないかと誘いがあったので、宇佐市に居る姉を伴って参加してきました。 9月4日早朝大阪駅前からバスにて明日の立山縦走へと出発、立山室堂へは観光客もツアーなどで多くの人達が訪れるが、室堂へ行く道中で見える称名の滝で、そのほとんどが称名の滝壺へ観光に訪れる事が無い。 今回私たち「おこじょ山の会」の会員も私を除いてほとんどの方が訪れたことが無く、同行した姉も立山観光には2度ほど訪れたが、バスの中から滝の上部を見ただけで滝壺まで行けるとは思っても無かった言っていた。 私が以前訪れた時は称名の滝しか望めなかったが、今回は前日に降った雨で何時もは枯れているネハンの滝まで見れてラッキーでした。 |
滝を見に行く 正面に見えている滝はネハンの滝 |
左が称名の滝 右がネハンの滝 |
滝の写真を写す姉と記念撮影の仲間 |
称名の滝見物を終えたあと、室堂平にある今夜の宿である「みくりが池温泉」へ向かうため富山地鉄の立山駅へ、立山駅からはケーブルと山上バスにて室堂ターミナルへ、滝見物から山上バスに乗車するまでは雨も上がっていたが、称名の滝が見える辺りまで登ると周りはガスに覆われ何も見えなくなって来た。 |
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富山地鉄立山駅 美女平駅までのケーブル このケーブルは貨車を接続している |
一の腰山荘から見た後立山と北アルプス山系 |
9月5日、夜半に降った雨で目が覚め、明日の立山縦走はどうなるかと心配したが、目が覚め窓から外を覗くと朝日が射しこめ、朝食のとき天気予報では山の天気は一日崩れる事も無く、山日和と伝えていた。 「おこじょ山の会」が立山縦走を企画したのは今から30年前、1985年8月22日で私37歳のとき、このときは大型バス貸し切りにもかかわらず申込参加者が多くて数名の方を定数オーバーでお断りしたのを今でもよく覚えている、この時の立山縦走は「立山縦走のみと剣登山と立山縦走」の2コースに分け、参加者の半数が剣岳登頂と縦走に臨みました。 私の今回縦走は高山登山初めてと言うか、山歩きは私が別府に転居してから大分県内の山で10数分も歩けば山頂に登頂すると言う山ばかりに連れて行ってる程度の山歩きしか経験のない姉を伴っての立山縦走のため、私が一番心配したのは高山病でしたが、幸いにも3000mを超える雄山に登っても高山病を発症するような気配も見せず、時間はかかったが最後まで歩き通したことは良い経験になったと思います。 今回の立山縦走では参加者の数人しか縦走経験者がおらず、出発にあたって私2度の体験から「一の越から雄山山頂」と「真砂岳から別山のダウンアップ」が厳しいだけとお話して、雨具・防寒対策だけの身軽な軽装で温泉宿を出発。 |
みくりが池温泉宿 温泉宿から見た地獄谷と大日岳方面 |
温泉宿から観光客用に石畳で整備された室堂・雷鳥沢登山道を一の越へ、雷鳥沢周遊登山道は高山植物が花の終わりを告げるかのように一輪・二輪と咲いており、花の名前を教えながら緩やかな登山道を登っていくと、毎年9月の終わりまで残っている雪渓が現れ、慎重に雪渓を渡り終えると、今度は一の越小屋までやや急な登山道が待ち受けていた。 一の越小屋に着くと後立山連峰を始め北アルプス・南アルプスの一部が、昨夜の雨に塵が洗い流されたかのように360度の眺望を見せ、全員がカメラのシャッターを切り始める。 |
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整備された観光登山道を行く 観光客が訪れる目的の雪渓をトラバース |
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雪渓を過ぎると観光登山道もやや急になる 雄山へ登る登山者のシルエット |
眺望から我に返り、雄山への登山道を眺めるとガレ場の道が続き、先導者が右へ左へと動いているのが見える、一の越から山頂までの高低差は約350mであることを伝え、ゆっくりと普通に登れば40分もあれば登ることが出来ると言って登り始めると、30年前二度訪れた雄山への登山道はザレ場からガレ場に変わっている。 30年の年月は風雨によって砂利砂が流されたのか、登山道は大小の石ころにとってかわり、私にとっては歩きやすくなっている、姉と一緒に皆より先に登り始めた姉は半分も登ると休憩の頻度が激しくなり、あとから登って来た仲間に先を越され、登山道の三分の二まで登ると仲間の全員が私達二人を追い越し行ってしまった。 姉に山登りのコツを教えながらゆっくり登っていると、他のグループの人で私達二人と離れずに前後しながら登っている女の人が、私が姉に伝える登山のコツを聴いていたのか、私の言う通りに行動し始める、彼女曰く「弟さんの言う事は厳しいが、言う通りにしていると楽になって来た」と姉に言っている。 |
一の越し山荘 山荘展望所から眺める穂高連峰 |
山荘展望所から眺める笠ヶ岳 目の前に広がる後立山連峰 |
雄山への中腹で一の越山荘に物資を運ぶヘリコプターを撮影 雄山山頂を示す一等三角点プレート |
皆より15分ほど遅れて雄山山頂に着くと、仲間の大半は雄山神社にお参りに行っていると言う、登りに弱い姉のために先に出発するよと言うと、ここで引き返す人のため登頂記念撮影を行うので少し待って、と言うので、記念撮影を終えると早速4〜5名で大汝岳へと歩を進める、立山三山と呼ばれる中で大汝岳が一番高い。 |
一等三角点の標石 雄山神社を背景に記念撮影の私 |
岩だらけの大汝岳山頂は避けて大汝休憩小屋へと下り、皆が来るのを待っていると、少し早いが昼食休憩にするというので、風の当らない所を探して昼食休憩に入る。 |
大汝岳へ向かう途中から雄山を振り返る 大汝休憩小屋から大汝岳を見る |
昼食を終えると下りには強い姉も登りに入ると一気にペースが落ちるので、またも皆より先に出発する、休憩小屋から富士ノ折立を経て真砂岳までは素晴らしい稜線を歩くが皆に追いつかれることもなく程よいペースでダウンアップを繰り返してきたが、真砂岳から一気に約120m下って120m登り返し所で皆に追いつかれる。 |
大汝岳から富士ノ折立への稜線 少しガスが出る 真砂岳山頂 ここから一気に高低差120m下る |
真砂岳から振り返って見る稜線 疲れた様相で稜線を行く |
別山に着くと皆の口から登るときに聞いていたが「やはりきつかった」と、ですかさず「剣御前小屋からの下りはもっと厳しいよ」と、別山から剣御前小屋までの道のりは皆と一緒に歩き一緒に小屋に着く。 剣御前小屋から眺める剣岳は勇壮で、剣岳と言う岩山の名前を知っている者にとっては憧れの山で、剣岳を背景に思い思いに記念写真を撮っている、30数年前に剣山荘から約1時間半で剣岳往復したことを思い出す。 |
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別山への登りで小休憩 別山山頂の祠 別山神社 |
剣御前小屋で剣を背景に 剣御前小屋から雷鳥沢への下り |
またも雷鳥沢から温泉宿までの登りでペースが落ちる事を計算して皆より先に雷鳥沢へと下り始める、この道は30年前と変わることなく荒れた登山道で、石車に気をつけながらゆっくりと下るが、この時間に何処の小屋に?明日剣岳に登るのかな?と思えるぐらいに次から次へとグループが登ってくるため一向に歩が進まない。 |
石車に気を付けて慎重に下る 下りの途中から見たテント村 |
下り終えて安心したのか高山植物にカメラを向けるゆとり 称名川の源流を渡り終えて一息つく |
雷鳥沢のテント村まで下りてきた時点で後続の皆が追い付いてくる、休む間もなくテント村を横切り、以前は無かった観光客用の石畳の階段を120m登って温泉宿に着く、荷物を部屋に置くと同時に温泉へ汗を流しに・・・お疲れさまでした。 |
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仲間が称名川を渡ってくる 長い階段を登り、この階段を下り終え登り返すと宿 |
最後の階段を登っているとき仲間に追いつかれ先を越され、2分遅れで宿に着く、姉もこれで3000mの山を登ったことに気を良くしたと思う。改めてお疲れさんでした。 9月6日の黒部アルペンルート観光は「こちら」で参照 |
温泉宿前で記念撮影 後ろの山は左が雄山と大汝岳 右が浄土山 中の鞍部は一ノ越 |