鎖場が続くスリルある天念寺の裏山
天念寺耶馬山

 先月国東半島をドライブしていると川中不動尊に出会い、その前に六郷満山と修正鬼会で有名な天念寺があり、その駐車場に伝統文化伝習施設「鬼会の里」が併設されていたので昼食を摂っているとき、裏山に登って来たという青年に会い、話を聴くと岩場でスリルがあって面白いと言う、一組のカップルは岩場が怖くて引き返して来たと言う、外に出て裏山を見ると素晴らしい岩尾根が見え、その中央に太鼓橋が見える。
 店に戻って青年に「往復どのくらいの時間で行って来た?」と聞くと約40分で行って来たと言う、どうしょうかと迷ったが、他に行く所があったので次回にまわすことにして帰ったが気になっていた。
 今日宇佐に居る姉の所に吊し柿にと大渋柿の皮を剥いて持って行くと、何処かへ行こうと言うので、先月登り損ねた天念寺の裏山に登ってみようと言う事になり、天気も良いので岩も滑らないだろうと思って登山靴無しの運動靴と言ってもしっかり滑り止めのある運動靴で登ることにして川中不動尊へと車を走らせる。
 「鬼会の里」駐車場に車を止めて、何時も車の中に用意しているリュックサックに飲み物とお菓子を詰めて登山口へ、この時初めて知ったのだが、山の尾根にある太鼓橋は「無明の橋」と言う名が付いていると言う、で山の名はと聞くと?と言う、帰って調べると「天念寺耶馬」と記されていたが、地元の人が首をかしげるぐらいだから定かではない。
 登山を開始するとき時計を見たら11:35分を指していたように思う、登山口に着くと注意書きとも警告ともとれる案内書きがある、読んでみると岩場には鎖を付けているが、あくまで補助的なもので転落事故等によって怪我をしても一切の責任は負いませんので関係者以外は立ち入らないで下さいと記されている。
 先月「鬼会の里」の店員さんの話では結構多くの人が登っているとの事だったので警告を無視して登り始めるが、姉二人には危なくて怖いと思ったら下りるよと言って竹の生い茂る登山道を登り始める

    
       登山道は整備されていると言えばされているかな?                  枯れ竹に躓いた姉
 登山道はしっかりしているが、雪で倒れたのか竹が登山道を塞いでいる個所が幾つもあるが、登山口から5分も登ると地蔵尊を祭っている祠が現れる。

    
       倒竹に注意を払いながら登る                                仏の安置所

    
       地蔵尊が祭られている祠                              祠の先から本格的な山道に入る

    
                  狭い道を登る                        大きくえぐられた岩の下に朽ちかけた地蔵尊の祠が

    
地蔵尊の前から竹藪越しに覗くと岩盤の先端に祠が見える

      
         やや暗い竹やぶから抜け出すと垂直に切り立った3mほどの岩盤に鎖が日本下がっている、その上にまたも祠が・・・
 鎖の持ち方は絶対に両手で鎖は持たない、万が一のことを考えて必ず片手は岩を掴むようにと注意を与えて、足場と掴む岩をしっかり見極めるように伝えて手本を見せる。

    
      垂直個所を登って上に出ようとする姉                        鎖場の上の地蔵尊

       
 地蔵尊から尾根まで鎖場が蓮読して続く、石の橋を渡ると直に鎖が眞上へと続き、岩のトンネルを過ぎると、今度は7mほど鎖に捕まえて下るが、この時も鎖での下り方を教え、絶対に両手で鎖を掴むな、必ず片手は岩を掴むように注意を与え見本を見せて先に降りる。

             
        怖い思いをして岩壁を下りたら今度は斜面を削った細い道を登ると、また鎖の急斜面を鎖を頼りに登る

             
      やっと下から見た尾根に出た、展望は抜群 でも先を見ると今まで以上の恐怖が待っている長い鎖の岩壁が待っている、それも
      右と左に尖った岩を巻くように鎖が延びているが、見た目では右が安全に見えたので右へ指示する。

           
     左の写真は岩横に固定された鎖を持って右へ転落しないように登れるが、右の写真では鎖が置かれているだけで、足元と手の
     置く場所は自分の判断に任され、短い足を四苦八苦動かしながら安定した個所を探している

    
   やっと上がりついたと思ったら、右の写真のように鎖を撃ちこまれたオーバーハングした岩が現れ、鎖を持って恐る恐る通過する

    
  オーバーハング岩を通過すると今度は両端が切れ落ちた尾根が待っていた、その横には地蔵尊が落ちないかと思える所に安置されて
   いる。

           
     細い尾根の先に下から見た太鼓橋である無明の橋がありその先に地蔵尊の祠が、右の写真は無明の橋の上で万歳をする姉

    
    怖い思いをして登って来た記念撮影をする姉、右の写真は別尾根から突き出た岩壁の先端に安置されている祠

               
   左は怖い思いをして登ったほぼ垂直の岩壁を下る姉  右は登りで写真を撮れなかった岩壁の水平歩道を鎖を持って下ってくる義姉

            
岩壁の水平歩道は掴む鎖が無ければとても歩けない 右の写真は一番最初の垂直の岩壁で
足の置く場所が判らないほどで、私が岩壁に行って足の置く場所を足首を捕まえて指示する。

 ビビった岩に鎖を必死に捕まえて登った山、下りてみればスリルがあって楽しかった山、「鬼会の里」で昼食を摂りながら店員さんに、店内に貼ってある写真を指さして、あの山は何処にあるのか聞くと「中山仙境」と言ってこの先にあると言う、店員さんの言うとおりに車を走らせたが、どこで間違ったのか辿り着けず、ナビを使っても山の名前は登録されてないのかデーター無し、で山の名前を間違えているのも気づかず仙寺だから文殊仙寺の近くにあるのかなと思って文殊仙寺に車を走らせるがそれらしい山の形態は見つからず、結局文殊仙寺にお参りし、「中山仙境」は次回にするとして、帰る途中の温泉に入浴して帰路に着く。
 帰ってネットで調べると中山仙寺ではなく中山仙境だった、場所は文殊仙寺とは正反対の方向だった、でも良いドライブを楽しむことが出来たことに感謝・感謝

    
            左の写真は文殊仙寺 右の写真は文殊仙寺を切り開いたと言われている役行者像

  あとがき、今まで色々な岩盤の岩登り(クライミングとは違うよ)をやって来た私ですが、今回の天念寺耶馬山はちょっとばかりビビったよ、それにしても初めての姉は何ともなかったらしい!