天城山脈縦走



 ゴルフ場登山口8:50−四辻9:17−万二郎岳10:19(4326歩)−石楠立(はなだて)11:19−万三郎岳12:05・12:35(8078歩)−戸塚峠13:45−白田峠14:25−八丁池15:25−トイレ小屋15:35・15:45−天城峠17:57−天城新トンネル駐車場18:15(32399歩)約17km
 2001年10月に訪れた天城山縦走を今回「おこじょ山の会」が企画したが、以前訪れた時の会員さんは高齢になり退会しているため、私に同行依頼が来たので参加してまいりました。
 前回の縦走は天城トンネル登山口から万三郎岳を経て天城高原ゴルフ場登山口への縦走でしたが、今回はゴルフ場登山口から万二郎岳を経て天城トンネルへのコースへ。



 
 ゴルフ場登山口からのコースは万二郎岳までは緩急の登りのため、天城山と言われる万三郎岳までの登山者はこのコースを採る人が多く、今回も縦走する人は少なくと言っても交通の利便性がないため多くの方が三郎岳から引き返していた。
 ゴルフ場登山口駐車場には多くの車が駐車され、多くの方が登山口へと、私たちも登山口から緩やかなやや足場の悪い登山道を登って行くと間もなく万三郎岳への近道である四辻に出たが、この近道は万次二郎岳には行かないので私たちは万二郎岳を目指す。
 

    
                 駐車場にて登山支度                             登山道入り口

    
         登山口の天城山脈縦走案内図                          登山道入ってのところ

 四辻を過ぎると登山道は緩急をつける登りに差し掛かるが、登山道の周りにはアカヤシオと思えるツツジ科の花が私たちを迎えてくれるが、アカヤシオにしては葉が5つあるので何だろうと思っていると、後ろから葉が5つあるなら5葉ツツジと違いますかと声ががかってくる。


    
         万三郎への近道がある四辻                         5葉ツツジの花びらが散る 緩急の登山道

    
           丸木の階段を慎重に進む                         5葉ツツジのあでやかな色

 足元と5葉ツツジを愛でながらやや急な登山道を上り詰めると大勢の方が休憩している万二郎岳の山頂についた、以前訪れたときは山頂の周りには木々がなく、伊豆半島の山々や太平洋が一望に見えたと思えるが、今回の山頂は木々に囲まれかろうじて万三郎岳が見える程度。


    
       真紅に染まる5葉ツツジ                            万二郎岳への最後の登り

    
                万二郎岳山頂               万二郎岳にて登頂記念撮影 前列の棒を持っているのが筆者

 万二郎岳から一気に50mほど下って、緩やかな道を歩いていると馬酔木のトンネルというに相応しい両側が馬酔木に覆われた林に出た、その馬酔木の林をゆっくり登り返すと石楠立(はなだて)と言う読めない峠に出た、ここから登った分だけ下り、またも緩急の登りを繰り返していると、やや急な階段状に差し掛かったので、息を整えるる休憩をして一気に階段状を登り終えると、所狭しと登山者がいる万三郎岳の山頂についた。

    
        万二郎岳から万三郎岳を望む                       万三郎岳への平坦な道は歩が進む

    
        馬酔木のトンネル入り口でしばし休憩                       馬酔木のトンネルを行く

    
       万二郎岳と万三郎岳のほぼ中間点                        足場の悪い緩急の道 進行が遅くなる

 万三郎岳は日本百名山の一つで、狭い山頂には座る場所もないほど登山者で溢れ、他の登山者が昼食休憩を終えるのを待ちながら、それまで記念撮影に励む、私たちが昼食休憩を終えるころには山頂も静かになり、登山者によって占領されていた一等三角点の撮影を終え戸塚峠を目指す。

    
         万三郎岳山頂                                   万三郎岳登頂を記念して撮影

    
       万三郎岳山頂を示す支柱                            万三郎岳山頂にて昼食休憩

    
      万三郎岳山頂の一等三角点と案内図                         広々とした尾根を行く

 万三郎岳でゴルフ場登山口に引き返す組と天城トンネルを目指す組とに分かれ、私はトンネルへの縦走組に加わり、万三郎岳からやや急な下りをゆっくりを下り終えて、またも登り返すと小岳と記された小さな山頂に着いた、小岳から緩やかに下っていると急に九十九折れの急な道に変わり、急な道を下り終えると戸塚峠という鞍部に出た。

    
          ブナ林を行く                                    小岳山頂 ここからの下りがちと険しい

    
        急に落ち込んだ下りで足が止まる                               長い九十九折れの下り

 戸塚峠から緩やかな登山道の周りはブナの原生林に変わり、少し遅くなったタイムを取り返すために休憩もそこそこに八丁池へと歩を進めていくと白田峠記されたところに着いたが、ここは平道のため休憩もせず時間稼ぎに先を急ぎ、標高差50mほどの緩やかなアップダウンを繰り返していると八丁池に着いた。

    
     九十九折れを降りきったところで小休憩                          戸塚峠で所要時間を見る

    
             白田峠                                        八丁池に到着

 前回来た時には、この八丁池に小屋があったように思うのだが、私の記憶違いか小屋はなく、池にある指標には高台にトイレ小屋と展望台があると記されている。
 取り敢えず池を眺めた後トイレ小屋へ、皆がトイレ休憩をしている間に展望台に行って見たが、厚い雲とガスに覆われて目指す富士山を見出す事は出来ず、予定時間より遅れを取り戻すために先を急ぐ。


    
       薄暗くなったトイレ小屋には電気がともっている                    展望台への階段

 トイレ小屋から天城峠まで緩やかに下っているとは言え、ここまでの長歩きに疲れも皆が限界に達し、緩やかな登りに差し掛かると一気にペースが落ちる、峠が近くなり右手にワサビ畑が見え隠れする当たりでは周りは木々に覆われて登山道も薄暗くなる。
 斜面の細い登山道をゆっくり登り終えると天城峠に着いた、晴れた天気ならこの時期18時では当たりも明るいのだが、雲に覆われた空と木々に覆われた天城峠は薄暗く、これから一気に天城隧道登山口まで下らなければいけないのだが、足元が心配になってきた。


    
       トイレ小屋からの下り                                    天城峠到着  
                     

 ランプを出そうかどうしようかと迷いながら、足元に気を付けながら登山口と記された所まで下り着くと天城隧道に出た、そこには万三郎岳で分かれた「おこじょ山の会」代表が待っていてくれた。

    
        天城峠から急な下りを下る                            天城隧道入り口にて

 バスは隧道には来れないので、バスの待つ駐車場がある新天城トンネルまであと一息のところまで下ることに、バスの駐車場に着いたときは当たりも暗く、ほとんど何も見えなかったが、電灯を出さずにつけたこと、全員が無事に天城山脈縦走を果たしたことに参加された方は良い思い出になったことでしょう。

    
          すっかり暗くなった新トンネルのトイレ小屋                    新トンネルから天城縦走路への指標

天城隧道の謂れを記しているが暗くて読めない(フラッシュを焚く)