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12月10日、熊本市で治安維持法国賠同盟の九州沖縄交流集会が開催されたので参加してまいりました。 大分県から9名が参加され、交流集会が行われた会場には各県から多くの参加者が集い、私は九州集会には初めてで、関西に居る時は京都宇治市にある、山本宣治記念碑への墓参には数度参加したことがあるが、熊本にある数名の方が治安維持法によって命を落とされた人がいることを初めて知った。 会場に着いた初日は治安維持法国賠同盟中央本部副会長 小松 実 さんの講演で、治安維持についての学習を行い、夜は夕食をとりながら各県の参加者と交流を深めました。 小松さんは年表を指し示しながら、今の自民党総裁が如何に「戦争する国」づくりに邁進してきたか、特に安倍晋三さんが首相になっての2014年7月1日に今まで集団的自衛権は認めてこなかったのを、集団的自衛権の行使容認の閣議決定で憲法をないがしろにし、それを菅・岸田・石破政権が踏襲し、戦前へと突き進もうとしている。菅の学術会議任命拒否、岸田の安保関連3文書の防衛装備移転三原則の閣議決定、総理なり立ての石破は9条改憲とアジア版のNATOを主張するなど戦争する国づくりに突き進んでいますと述べています。 その戦前の状況はと言うと、戦争は嫌だと言ううだけで刑務所へ、戦争は止めろと言うだけで国体の破壊思想があり不敬罪に値するとして虐殺するなど、特に治安維持法が制定されると、特高警察(普通の警察と違って思想犯のみを取り締まる)が誕生し、国民のために、文学のためにと一生懸命に働く人を共産党支持者だと拷問にかけ、または虐殺をもいとわない残虐がはびこっていた時代が戦前です。国会で国民のために闘った山宣は右翼に虐殺される、農民のために闘った新美南吉などは特高警察によって虐殺され、伊藤千代は刑務所で獄死させられるなど、他多数の方が死亡している。 自民党政権が始まって以来、米国との交渉で中曽根首相の日本本土の不沈空母をはじめ、沖縄のさらなる米軍基地化、特に安倍政権下になると日本を米国への引き渡しと思える政策が続き、岸田政権になると米国言いなりの政治が始まります。これに対してタモリさんが記者から今の日本はどう映りますかと問われると「戦前の日本」に移行しているように思えると答弁。 安倍・菅・岸田・石破さんの憲法9条を無視した軍国化への道へと進んでいくと、戦前の暗黒政治が目を見張る以上に進み、誰もがものを言えないような世の中へと進むであろうと述べ、いま日本の公安庁や警察庁の幹部の全てが戦前の特高警察の子供たちで、息を吹き返したように国民弾圧に走るだろうと述べています。レジメには内閣から都道府県の特高警察上がりの官僚の氏名が述べられていますが省略致します。 最後に戦前のような暗黒政治が蘇らないように、憲法9条をはじめとする日本国憲法を守る闘いを続けてほしいと訴えられました。 夕食交流懇談会で大分県別府から参加した、私が安倍内閣で安保法制と言う戦争する国づくりの違法制廃棄させる「憲法9条を守る」署名活動を、毎月9の付く日3日を別府駅前で宣伝署名活動をしていると訴えると大きな拍手を戴きました。 翌日は熊本県で戦前市民のため、国民のために闘って獄中や特高による虐殺で倒れた方々の墓石を周り、熊本県担当者から各人の人柄や倒れたいきさつなどの説明を聞きました。訪ねた方は順番に永村徳次郎・新美卯一郎・徳永直・国崎定洞の4名でした。 |
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小松 実さんの講演 |
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小松さんの話に聞き入る参加者 手前が私 夕餉の献立 |
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懇親会の始まり |
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懇親会で主催者から明日の予定を聞いている 大分県からの参加者 右端が私 |
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交流集会のホテル 神園山荘 永村徳次郎の墓前 |
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永村徳次郎の倒された説明を聞く参加者 左手前が私 |
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新美の墓前 |
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新美の墓前で説明を聞く私(左)と右は新美の墓 |
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徳永直の文学碑前で赤い服着た人から説明を聞く参加者 右は碑の横で説明を聞く私 |
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国崎定洞氏の顕彰 墓は無く民家の横に碑だけが残っていた |