06年全国交流集会 「阪急連帯を考える会」報告要旨
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皆さんおはようございます。私は阪急「連帯を考える会」の石原です。京都線の桂乗務で運転士 をしています。 私は阪急資本のうごきと労働組合の態度、そして乗務職場と07春闘アンケートを取り組んだ報告を 行います。 2006年10月1日に阪急・阪神ホールデングスが誕生いたしました。会社は「利益率の良い阪急電 鉄グループとバランスシートの良い阪神電鉄グループが経営統合し、協力、努力して行 けば日本有数 の私鉄グループになる」と組合に説明しています。 しかし、06春闘では「経常利益は過去最高だが、財務体質は依然病み上がり」と主張した舌の根も 乾かない間に阪神と合併して2500億円の投資をしています。そのなかで2007年4 月より成果主義 賃金導入を柱とした新人事制度が始まります。 新人事制度の内容は、助役以上の役割に任命された者以外は本人給と職能給しか昇給しない制度 です。 労働組合の委員長は定期大会で「経営統合が競争優位の確立」のために、今まで以上に勤務の効 率化を求めてくることは容易に想像できると述べ、経営統合を口実にした労働条件の毀損や賃金引き 下げの動きに対して、組織を挙げて毅然とした対応を行うと、決意を述べています。 桂乗務職場は総数198名のうち運転士90名、車掌59名の社員と規約社員45名、臨時従業員4名 の車掌が従事しています。この中において、07春闘のアンケートでは115名の方よ り集約することが 出来ました。 アンケートの項目で契約社員に「あなたの賃上げ要求額はいくらですか」との問いに(あがればいくら でも)(あと5万円というより社員さん並に)と答え、「労働時間についてあなたのご意見をお聞かせくださ い)との問いに(労働時間については特に無いが、生活していけるだけの 給与を望みます)と答えてい ます。 「東洋経済」と云う雑誌に、以前契約社員のまま運転士と言う記事が出ていたとき、契約社員のなか で動揺が広がり、メールが飛び交ったとの声を聞き、職場の声を集め、職場新聞で運転士になったら 社員にと言う世論をつくり、行政では契約のままでは運転士になれないと云うなか、 会社は労働組合 と協約を結び、運転士になったら社員として登用すると明文化致しましたが、こ の11月には一人の契 約社員が退職されその理由として(社員になるためには運転士にならなければならないし、車掌3年経 験のあと登用試験で運転士になれるか判らないなか、運転士になれるまで待てない)と、言って退職さ れました。 働きながらも良い職場があればと考え、業務に従事しながら他の職場を探していたのかと思うと心が 痛みます。 身分の不安定や低賃金が、本当に現実の問題になっています。 これからも職場で対話を進め、乗務員の願いや要求を聞き、契約社員の厳しい労働条件をお互いに 一つひとつ前進させるため、労働組合にも働きかけ解決していきたいと思います。 このなかで迷っていた契約社員からも、もう少し頑張りたいと言う声が職場新聞に取り上げられ、泊り 勤務のときには契約社員からいろいろな思いや相談が寄せられ、お話がしたいと言う方が 増えてきて います。 私たちは3年たてば職種に関係なく社員に登用できるように、また阪神との合併に使う金があるなら 賃上げや労働条件の改善にと訴えて行きたいと思います。 以上で報告を終わります。
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