「仲間作り」を必ず成功させるために」 阪急連帯を考える会 石 原 昇 皆さん、こんにちは阪急連帯を考える会の石原です。 今年の全国交流集会のスローガンである「四半世紀の歴史に学び、新しい仲間とともに歴史を創ろう」という言葉に、一年間の総括とこれからの活動について報告していきたいと思います。 昨年の8月自公政治が退場し、民主党政権が誕生しました。広島の全国交流集会に参加、勇気をもらい、高速道路無料化反対署名298筆、核兵器廃絶署名591筆、職場を中心に取り組んできました。5月3日からNPT再検討会議の時に690万署名と一緒に職場で組合員にやってもらった591筆分も一緒に国連に届けられたと職場新聞に掲載し、職場で対話すると「すごいですね」と激励する青年もいました。 参議院選挙では全力でたたかい勝利して琵琶湖の交流集会で全国の仲間で喜び合いたいと思っていましたが、ご存じのように残念な結果となりました。阪急は、毎年泊り込みで「連帯を考える会」の総会を開いていますが、今年は全国交流集会がいつもより1ヶ月以上早く開かれるので8月末に開催いたしました。参議院選挙でショックでしたが、この総会の討論でみんなの元気を貰いました。 阪急は毎年この総会がOBの方と現役が一緒に学習、討論し、お酒も飲み交わし鋭気を養う行事となっています。総会では毎年必ず講師を依頼して学習をしていますが、今年は大阪府の府職労の委員長を3年間務められ、比例選挙で奮闘された神田美佐子にお願いいたしました。神田さんは「職場では政治悪と資本の二重の矛盾の中で困難もともなうが、人口の7割を占める労働者階級の中で多数者になってこそ民主的政府の展望が開かれる」と熱く語られました。 昨年の交流集会で発言いたしましたように、昨年10月に駅業務を完全委託していた子会社が電鉄に統合され、387人が電鉄の正社員として採用されると同時に阪急労組の組合員になる大きな成果を勝ち取りました。 駅の管区ハイキングや各種接遇コンテストなどのサービス残業根絶問題については、4月から歩上げできちっとした残業時間をつけることが労使で確認される。また、10春闘では交渉の中で労働組合が「利益剰余金は1年間で75億円増えている」と内部留保の問題で会社にただすなど、私たちの長年の活動が実を結んできています。 しかし一方では鉄道の中心職種である44歳の中堅運転士が、賃上げ1,750円と昨年10月に正社員になった青年の賃上げの半分、晴れて運転士になった31歳の青年が20万円に満たない基本給など、正社員になってもワーキングプアを抜け出せないなど大きな矛盾を抱かえているのがいまの職場実態です。 総会の討論で大先輩から「苦節35年3ヶ月、反共思想差別の中で職場の民主化と民主的政権をめざして頑張ってきた」と言う発言を受け、現役労働者がそれを受け継ぎ、必ず会員を増やそうと議論になりました。 ある会員から1年間各会が5人を増やすために奮闘しようではないかと具体的に提起され、討論の中では「丸ごとつきあう中で労働者はいろんな話をしてくれる」「職場の労働者と電車を貸しきるなど趣味などで付き合いをしている」「レンタサイクルで労働者の家をまわったらシグナルや阪急民報で励まされていると言う青年労働者が出てきている」などの経験が話されました。前代表の脇寺さんから「仲間を増やすとは相手への信頼の告白である」と言う言葉を話されました。 全国交流集会は各会が目標の上に立って新しい仲間を1人はつくって参加するということを決めました。今回の交流集会には地元で行われるため、日帰りも含め60名を超える仲間の参加でやってきました。しかし参加すると言っていた青年の1人は資本の攻撃から仲間を守ると言う観点から参加を取りやめる選択を行いました。 それはある時の交流集会に参加した青年労働者が年休を取って何処へ行っていたのかと問い詰められ、会社からのあくどい攻撃を受け、本人がひるまないなかで、奥さんにまで会社が手を回し攻撃すると言うことが起こったためです。形は変わっても資本のあくどい反労働者、反共攻撃は依然として厳しいものがあります。 私の乗務職場では、10月1日より「運転士の運転免許にも行政処分」が科せられることにより、アルコールチェックが従来よりも厳しくなり、社会的責任を果たせるにふさわしい労働条件や安定できる賃金を得るため労働組合とともに要求実現のために頑張らなければと思っています。 また、私は職場の中において信頼される人になるために、活動や人間として誠実であり、仕事に精通し、若い人の輪のなかに入って行き、いろんな話をするなかで仲間を増やすために全国の仲間の経験を学び奮闘していきたいと思います。以上決意を表明して発言と致します。
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