立山が紅葉のシーズンに入ったととのニュースを聞き、私たちは今なお噴煙を上げる焼岳の紅葉を見るために4名で出かけました。
 数年前に「おこじょ山の会」が焼岳を企画したときは中尾登山口から登り上高地に下ったが、今回は平湯トンネル開通に伴い新しく切り開かれた中の湯登山口往復で登ることにして6時30分出発。


ひるがの高原(荘川と長良川)


飛騨大鍾乳洞


飛騨大滝とナナカマド


高さ60m超の飛騨大滝

 緩やかな熊笹が覆い茂るブナやシラビソの樹林帯を登っていくと次第に黄色く色づいた岳樺の林と変わり、以前からある釜トンネル登山口からの分岐点まで登ると真紅に紅葉したナナカマドの林が現れ、目の前には荒々しい岩の焼岳が姿を見せ、その裾野に目を移すと森林限界か草紅葉の中に低木の岳樺やナナカマドの紅葉に混じり緑の熊笹と色艶やかなコントラストの世界が私たちの目を釘付けにしてくれる。


西穂高


熊笹の中を行く


だけ樺と焼岳


真紅のナナカマド
 
登ることや時間を忘れてカメラのシャッターを押すことに専念する、我に返ってガレ場の稜線を歩き始めると足元にシラタマノキの白い可憐な花が、今が最盛期と云わんばかりに咲き誇って、ガレ場の歩きづらい気持ちを癒してくれる。


焼岳を背景に


焼岳の裾野のに広がる紅葉


崖ぷちのナナカマド


シラタマノキ
 
焼岳の肩まで登ると活火山の荒々しい噴煙を上げる火口を目の当たりにして一瞬身震いをしたが、有毒ガスでないためゴウゴウと噴出す火口の横を通って山頂に立つと、今まで見えていた北アルプスの山々が次々と麓から湧き上がるガス(霧)に遮られ見えなくなり、一瞬(数秒)の切れ間から見える北アルプスの山々に歓声が挙がる。


群生するシラタマノキ


噴火口に固まる硫黄の山


大正時代に噴火した噴火口の跡


山頂に立つ
 
一瞬の切れ間を待ってカメラを持つ手も凍えてきたので心残りはあるものの登ってきた道を下山開始、登るときに色艶やかに見えた紅葉は登り来るガス(霧)に遮られて色も半減、それでも真紅に色づいたナナカマドの傍に来るとカメラを構える。
 登山口に12:30分着、汗と冷えた身体を温めるため中の湯で汗を流し帰路に着く。低地では見れ無い紅葉を久しぶりに望めた楽しい焼岳登山でした。


照る紅葉


静かなたたずまいの中の湯
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