関西の富士を求めて 笠形山(播磨富士) 06年3月24日(金)晴天 同行二人 以前某(ある)新聞に神戸山の会の方が市川町に小野アルプスに似た岩尾根を紹介していたので、 私の所属する山の会の下見を兼ねて行ってみることにしたが、その新聞を紛失してしまい、山の名前 や地名も思い出せず、市川町の観光課で訪ねれば判ると思い、関係者に山の概要と形容を話し、該当 するような山は判らないが、市川町としては登山道も整備されている笠形山を案内しているとの返事 でした。 私も一度は登って見たい山の一つでしたので、登山マップを戴き登山口へと向かう。 笠形神社コースの登山口である大鳥居前に駐車して11:10分に笠形神社へと歩き始める。登山 マップによると神社まで85分となっている。
設置されている登山マップ 分岐点での案内標識 県指定の高野マキ 登山入り口は登山道と車道の二つに分かれ、はじめは車道を登り始めたが、途中から登山道に切り 替え、やや急な登山道は直ぐに汗が吹き出てくるが、空気が冷たく歩行には心地良い。 杉の植林地帯をゆっくり登っていくと突然開けたところにお堂が現れ、笠形寺とあり境内には県指定 の天然記念物コウヤマキが大きく聳え立っていた。案内によると樹齢450年の推定で根回り8.8mと ある。
笠形神社 三社 笠形神社の大杉 炭焼き窯跡 小休憩のあと、なおも植樹林帯を上り詰めていくと平らな道沿いに昔使われていたと思われる炭焼き 窯跡が現れ、ここから緩い九十九折りの道が続き標高640mの笠形神社に11:55分到着。 三体の社が立ち並び、社の周りには多くの巨大杉が聳え、案内板によると姫路城建立に際し支柱が 献上されたとある。 神社から山頂まで60分の案内、ここからの登山道は急な坂道となり植樹林帯が切れ、急に明るく 笹が原に出ると、今度は丸太階段がコレデモカと永遠に続き、マップによると454段有ると言う。 階段で足が疲れ休憩がほしいと思ったとき標高787mの笠ノ丸展望台に12:35分到着。北に 低木を通して笠形山がお椀を伏せたように眺められる。
笠ノ丸展望休憩所 笠ノ丸から笠形山を望む 笠形山山頂より千が峰を望む 山頂まであと一息20分程の距離である、呼吸を整え若干のアップダウンを繰り返す尾根歩きは、 低木のため展望は利かないが、足の疲れを程よく癒してくれ、笠形山頂(939m)に12:55分に到着。 広々とした山頂には吾妻家が設けられており、四名の先客が昼食を終えたのかゆったりくつろいで いる
バックは段ケ峰と千が峰 登山記念写真に収まる私 悪路の登・下山道 なか、私たちも遅い昼食を終え、段が峰や千が峰、遠くに雪を抱いた氷ノ山、六甲山系と360度の 展望を惜しみなく満喫して13:45分山頂を後にして笠ノ丸展望台まで引き返す。 笠ノ丸展望台からの下りは下見も兼ねたいるので仙人滝コースを14:00分出発し下ることにする。 鹿ケ原までの登山道は、なめらかで整備された道は歩きやすく、軽いアップダウンを繰り返し笹が原 に出ると急な丸太階段が現れたので、長い階段が続くのかと思いきや14・5段で終わったが、代わりに 道は細くなり石ころ道となり足元に注意を注ぐようになった。 岩まじりの急さかは転ぶと谷底まで止まりそうにない、慎重に下っていると蓬莱岩の標識が現れ、 岩まで10mと記してあるので行って見ることに、あるかないかの道を慎重に下り14:30分岩の上に 立つ、岩の上からの眺めは雑木に遮られ谷底が見えないが大きいことだけは判る。 元に戻り仙人滝へと向かうが、細い道で斜面を二度ほど横切るためいっそうの注意が要り景色 どころではない。 滝音が聞こえてきてまもなく14:55分滝の下に分出る。滝下は標高550mで滝を見上げると二つの 滝口から水が流れ落ち、途中から一つに交わり、しばし見とれる。
仙人滝 滝前での同行者 滝前での私 滝と別れると道は緩やかになり車道らしき荒れた広い道に出る。荒れた道をさらに下ると三俣コウドウ の花のトンネルに目を奪われる。
ミツマタコウゾウの花 ミツマタコウゾウのトンネル 仙人滝コースの案内板 視界が明るくなったと思ったら道もアスアルトに変わり、民家の奥さんに大鳥居への道を聞き、 16:00分に大鳥居の駐車場に帰り着く。 仙人滝コース登山口から笠形山を望む 手前が笠ノ丸 後ろが笠形山 来る途中、目にした笠形温泉せせらぎ湯に立ち寄り、湯船に浸かる時間がなかったのでパンフレットを 戴き19時過ぎ家路に着く。 (笠かたの山人ぬらすしぐれ哉)・・・播磨古所歌より 眞名井一正
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