某政党が発行している機関紙に夢前町の薬師峯登山記録が地図入りで載っていたので三名で行っ

　て来ました。

　　尼崎の自宅を７時に車で出発。登山口と下山口が交わる車道に車の置けるスペースを見つけ、

　９：００分に登山口と記された明王寺池へ、鶏舎と牛舎に挟まれた道を、臭いに耐えながら進むと薬師

　峯・地獄鎌尾根と記された標識が明王寺池の堰堤に雑草に見え隠れしているのを見つけ、池の美しさ

　と草花に見とれていたが、ここからの登山者は少ないのか堰堤は雑草に覆われていた。

　　　　　　　　　明王寺池と案内標識　　　　　　　　　　　　　　　　　尾根に出たところの標識

　　　　　　明王寺池から十字峰を望む　　　　　　　　　　　　　　　　　　　明神山（播磨富士）

　　堰堤を渡り９：２５分登山道に取り付くが、道ははっきりせずかすかに道らしきものと赤、黄色のテープ

　を頼りに登る。

　　標識には「地獄の鎌尾根」と記されていたが、その名の通りで急登で雑木に掴まりながら登らなけれ

　ば登れないほどで、枝葉が身体を引っ掻けられながら９：４０分２８０m地点の尾根に出る。

　　　　　　　鎌尾根から薬師峯を望む　　　　　　　　　　　　　明神山（播磨富士）とゴリラ岩

　　尾根道は登りに比べて道幅も広くなり歩きやすいが潅木のため視界は悪い、１０：１０分３７７m地点ま

　で来ると一気に視界が開け、西北に夢前の播磨富士として親しまれている明神山の秀麗な姿が間近に

　見え、南東には私たちが目指している薬師峯がどっしりとした雄姿を現し、目を尾根道に戻すと馬の背

　を思わせる岩盤の痩せた尾根が続いている。

　　　　　　　　　　地獄の鎌尾根（剣竜の背）　　　　　　　　地獄の鎌尾根（剣竜の背）から薬師峯を望む　　　　

　　この辺りから「地獄の鎌尾根」と呼ばれるのか説明書には「剣竜の背」と記されており、この尾根で転

　倒すれば、特に右へは奈落の底へと落下し命の保障はないと思われる。

　　バランスを保ちながら確実な足取りで、数回の登り下りをすると斜度３５度を思わせる「鉄平石の岸

　壁」基部に到着、標高差３０mを超える岸壁に圧倒される。

　　　　　　　　　　鉄平石の岩壁　　　　　　　　　　　　　　　　這って登る鉄平石の岩壁

　　　　　　　　　　　　岩稜を行く　　　　　　　　　　　　　　　地獄の鎌尾根（剣竜の背）を行く

　　鉄平石のため滑ることはないが、斜度がきついため四つ這いになりながら手掛かり足掛かりとして登

　りきると「地獄の底覗き」と書いた板がぶら下がっていた。ここからの眺めは最高である。

　　　　　　　　　　　　鉄平石の岩壁　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鉄平石の岩壁　　　

　　　　　鉄平石の岩壁に咲く花をカメラに　　　　　　　　　　　　鉄平石の岩壁頂から薬師峯を望む　

　　岸壁を後にして１０：２５分、４５０mのピークに立ち、潅木交じりの岩場を登り下りしていると、突然岩

　が二つに割れた「ウサギの耳岩」現れる。　

　　　　　　　　　　　ウサギの耳岩　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウサギの耳岩

　　「ウサギの耳岩」を過ぎると岩稜は終わり、危険度はなくなったが潅木のため視界は遮られる。

　　１１：０５分十字峰との分岐に着き、十字峰は少し登った所にあるらしいが、私たちは標識に従い進路

　を東に下り、再度急な登りをあえぎながら登りきると二等三角点の薬師峯山頂に１１：２５分着。

　　　　　　　　　　ウサギの耳岩　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　薬師峯山頂

　　　　　　　　　　山頂の薬師如来像　　　　　　　　　　　　　　　　　山頂から七種槍を望む

　　山頂には自然石の祠があり、中に薬師如来像が祭られて、眺望は潅木があるものの素晴らしく、特

　に北から東にかけての眺めは七種山（ななくさやま）の峰々が並び、その中心に七種槍が槍と呼ぶに

　相応しくどっしりと構え、遠く加西市街地も望むことが出来ます。

　　早めの昼食休憩として、冷たいビールで登頂を記念し乾杯のあと１２：００分出発、下山は福崎町との

　町界稜線を下ることにして、急な下りを立ち木に掴まりながら野外センターへの分岐鞍部まで一気に下

　り、そこから亦も岩稜歩きに変わり、登ってきた「地獄の鎌尾根」の絶壁や秀麗な明神山の素晴らしい

　眺望を楽しみながら、３　９７mの四等三角点を通り、３８０mのピーク手前で東に一気に下り、板坂峠で

　夢前町へと戻ると亦も別の鶏舎の臭いに耐えながら程なく、朝留め置いた車に１４：００分前着く、１６：

　００分過ぎ家路に着く。