行者山登山口駐車場10:05−弟ピーク10:30−第二ピーク10:40−第三ピーク11:22−行者堂11:35−行者山山頂12:17−・13:08−行者堂13:38−第三ピーク13:50−第二ピーク14:07−第一ピーク14:15−登山口14:30

 関西には行者山と云う名の付く山は幾つあるのだろうか?、今回はその一つ朝来町の行者山に行ってきました。

 行者と名の付く山や箇所は役行者が修行した険しい場所を指し、今回訪れた行者山もその名に値する険しい様相を表していました。

多々良ダムから行者山を望む

 登山口に駐車して登りに差し掛かるや登山道は急な斜面を登り始め、尾根に出るとやや緩やかになるが、尾根筋から見るピークは主だったものだけで四箇所、そのいずれも尖がっている。

  

  多々良ダムから野外運動施設を見下ろすと「地雷より花を植えよう」と花で記されてた。  登山口

 第一のピークはいつの間にか登り終え、そのピークから見る多々良ダム湖はダムの青さと新緑のコントラストが素晴らしくしばし見とれるが、第二のピークがそれを打つ消すかのように立ちはだかってる。

  

   第一ピークの頂に安置されてる弥勒菩薩           第二ピークへの登り

 第二のピークまでの尾根は多少のアップダウンを繰り返えすが、最後の登りにさしかかると爪先登りへと変わる、頂に立っても木々に遮られて展望は良くない、大きく下って行者山への一番の難所と思われる第三のピークがまたも立ちはだかる。

          

     第二ピークから第三ピークを見る                       鉄階段を登る

 第三の登りには長い安全ロープや鎖、階段と息つく間もなく頂に立つと大きな岩テーブルがあり展望は素晴らしい、尾根を緩やかに少し下って行くと大岩の下に行者堂が現れる。

  

第三ピークからの展望と細い崖下を落ちないよう慎重に行く

 第四のピークは大岩の上らしい、何処からかと辺りを見渡すと下って来た方向に登って行く道を見つけたが、目の前の崖に這うように長い安全ロープが残置されてるので、崖下を登れと上り始めるが斜度は30度を超えてるのか、三歩進んで二歩下がるという具合にロープに頼らなければ爪先だけではとても登れない。

  

行者堂と崖下に残置された長い安全ロープを伝って登る

  

   行者堂の上部に出るところ                  行者山の最上部尾根からの展望

 やっとの思いで大岩の上に出たが展望よりその先に伸びる登山道は尾根から斜面に変わるが、その斜面にはいままでの安全ロープとは桁違いの長いロープが残置されている、いざ登りはじめると見た目と違って爪先上がりでもしんどい、ロープや木々に掴まり山頂尾根に出るとまたも大きな大岩が現れたが、展望は変わらないので山頂へと先へ急ぐ、山頂は木々に囲まれ日当たりも無く展望も無いので反射板まで行き昼食休憩とする。

  

行者山の山頂

 下りは登りの登山道を下るが、行者堂のところではとても残置されてるロープ伝いには下れないので正規のルートを下り始めるが、ここがまたくせもので下ろす足を一歩間違えれば奈落の谷に落ちる危険なルートで慎重に下り終えるが、岩伝いにロープが残置されてる理由が判ったような気がする。

鎖が残置された急な下り 

 危険な箇所はクリアしたが落ち葉によって滑る箇所は続いてるので緊張感は続くが、それでも何度か尻餅を衝くまでには至らなかったが何度か滑って駐車場に下りつく。

 今回の行者山は久しぶりに荒行の登山となり、いくら展望が良いとは云っても、今一度登ってみたい山とは思えない、下山後は多々良ダムを半周して青倉山のふもと青倉神社を経由して黒川ダムに抜け、ダム湖の側にある「黒川温泉」で汗を流し帰路に着く。

  

      黒川温泉にの周りにはミズバショが・・・          黒川ダムの堰堤

4年前に立て替えられた黒川温泉