おこじょ山の会

二つの滝

 関西地方も梅雨入りした模様と告げられるなか、昨夜から今朝でまで雨が降ってたが、養父朝に山頂まで車で行ける一等三角点の山が有るので行こうと誘われ、昨日の雨の量が気になったが出かけることにした。

 その山の名は蘇武岳、2008年11月19日蘇武岳から南東に伸びる紅葉と滝の名所と知られる阿瀬渓谷から蘇武岳へ試みたが、その冬の初雪に見舞われ、滝の写真を撮ってるとき足を滑らし打撲したため不動尊の祠から引き返したことを思い出した。

 蘇武岳への林道は八鹿町の妙見キャンプ場からのルートと神鍋高原から行くルートが有るが、今回は2009年04月05日に妙見キャンプ場から妙見山に登ったルートを行くことにして妙見キャンプ場までは難なく行くことが出来た。

 妙見キャンプ場にある名草神社前を過ぎると、林道は急に細く地道となったため昨日の雨で林道の状況が気になったが、地道は直ぐにアスファルトに変わったが、登って行くにつれ林道はアスファルトと地道が交互と続いて行くが、尾根筋に出ると北西の風が強くなりガスが湧きあがって来る。

 ガスは場所によっては視界が10mも無いほど濃霧となり、細い林道に緊張感が走ってるとき薄らいだガスの中に鹿や国の国鳥であるキジが道路の真ん中に天敵を警戒することなく現れる、車を見てもすぐに逃げるわけではないので写真に収めようと車から下りると、写真に撮られるのが嫌なのか林の中に姿を消してしまった。

  

金山峠

 金山峠と記された所に着いたので車から下りて案内板を見ると、蘇武岳登山口と阿瀬渓谷への指標が設置されており、案内板に記されている地図の蘇武岳まではかなりの距離が有り、私達は神鍋高原から村岡町に抜けるため車を此処に置いて登るわけにはいかないので、阿瀬渓谷からの登山口を確認したあと先へと進む。

  

蘇道と記された記念碑と展望から見える山々が記された案内板

 薄らいだガスの中に突然東屋が現れ、広い駐車場の中に蘇道と記された記念碑が有った、記念碑を読んで見ると植村直巳記念碑と記されている、その横にはここから見える展望と記された山々を記した案内板が有ったが、ガスのため展望は皆無。

 蘇武岳への最短コースは展望所から登るようになっているが、風とガスで寒いので防寒着を身につけて登り始めると、身体が温まる間もなく5分も掛からずに山頂に着いてしまった、山頂は広く芝生の中に一等三角点の標石が埋め込まれていた。

  

蘇武岳山頂 一等三角点  右の写真で赤い人は案山子ではありません 防寒着着用の同行者

 山頂には昨年全国高校登山大会が開催された記念版が設置され、周りには遅めのウツギ花やレンゲツツジの花が咲き誇っているが、寒さのため早々に引き揚げる。

 車に戻り神鍋高原経由へと車を走らせているとまたもキジが姿を現す、蘇武岳への林道はこちらの道が主流なのか道幅も広く快適に下ってると、道が三差路になった所で直進は工事中のため通行禁止、う回路をお願いしますとの案内が、通行禁止では仕方ないので案内の地図に従ってう回路に車を向けると、今までとは一変して地道の悪路となる。

  

二つの滝と入り口

 雨による気がかりが的中したかのように対向車が来たら交わすことの出来ない細い道は、路肩は緩み至る所で川化しており、大小の石が剥き出しとなり、おまけに小枝が落下しておりとても進めるような状況では無い、その都度車から下りて石を除けたり小枝を払ったりと、手に汗握る状態で下ってると二つ滝と記された広い駐車場に出た、どんな滝か行って見ようと車を止め、川へと下りて行くと素晴らしい滝が二つの谷から流れ落ちている、滝を堪能したあと駐車場に戻り昼食休憩とする。

  

一つの滝入り口と滝

 食事のあと下って行くとまたも一つの滝と記された場所に出たので、車を止め行ってみると、昨日の雨のためか水量は多く素晴らしい滝だ、滝を堪能したあと直ぐに民家に出たが、う回路を通って来たため自分たちの居る場所が判らず、地図を広げて確認すると道の駅ゆとろぎ温泉の近くにいることが判り、道の駅へと向かう。

  

      ゆとろぎ温泉から見た蘇武岳                「村岡温泉

 ゆとろぎ温泉で汗を流してと温泉に行くと、あいにく水曜日は定休日で残念、仕方なく村岡温泉まで足を延ばし汗を流して帰路に着く。

道の駅「但馬のまほろば」から見た粟鹿山の全景

 兵庫県に21ある一等三角点の山で未登は残り五つを残すのみとなった。(田君谷山・雛倉山・家島・釜口山・竜宝寺山)