ニュージーランドのトレッキング (十日目)

ダンピング小屋からミルホーズサウンドへ

 雨のためコースタイムの記入無しだが、小屋発8:20−船着場14:30−ロッジ着15:30

                        「今日のコースタイム 18km 6時間」

 昨日午後から降り始めて雨は今日も降り続いている、夜半に雨脚の凄さに何度か目覚めたが、その雨が今なお降り続いているが雨脚は弱い、昨夜乾かした雨具を見に着け、多分8:20分ごろ小屋を出発したと思う。

ダンピング小屋を後に・・・

 後で判った事だが、私たちが泊まった小屋は標高300mを越える所にあったらしい、小屋を出発するとき小屋番が英語で谷川を渡るとき、所によっては膝まで浸かる恐れがあると言いていたことがゼスチャーで判ったが、ここまで来たコースで何度も谷川を横切って来たので、その心配は昨日来の雨で私にもあった。

小屋番が言ってた増水した谷川、心配することなく渡ることが出来た

 歩き始めて周りの山々を眺めると素晴らしい景観が広がっている、岩肌を剥き出しにした山の山頂から流れ落ちる雨水が全て滝となって落ちてくるのは日本では到底見ることの出来ない景観だ。

 大小様々な滝に目を奪われながら歩むため、歩行がゆっくりとなるが、今日は15:00ミルホーズに行く船が乗らなければならないのであまりゆっくりはできない。

小雨になったので撮影したがカメラはしっかり濡れた

 途中雨脚が強くなったが、これまでは谷川を通過するとき雨水が溢れるような所はなかったが、遠くから見えていた大滝の傍まで来ると、標識が現れ谷川が渡れないときは迂回して橋を渡るようにと(英語なので判らないが矢印からたぶんそうだとおもう)記されていたが、あえて滝の下に行くと渡れないほどではないので渡ることにしたが、滝の飛沫がすごくカメラを向けられる状態では無かったので写真は無い。

 多分先ほどの谷川を渡るとき膝まで浸かるかもと小屋番が言ったのではないかと思い、歩みを進めると間違いだったことが判った、大きな滝こそないが谷川から流れてくる雨水によって登山道が踝まで浸かるところが多々現れ、そのたび踏み石から外れないように慎重になる。

 緊張の続いた所に避難小屋が現れ、避難小屋には先発組が休憩している、私たちも休憩するべく小屋に立ち寄り、小休憩を採ったあと歩き始めると、途中から今まで無かったような急な下りが現れ、九十九折れに下り終え、しばらく行くと小屋が現れ船着き場に着いたようだ。  

通路を挟んで左がガイド付き待合室、私たちは右側しか利用できない

 小屋は小さく先客で溢れリュックの置く場所もないほどだが、雨は小雨と変わりガスが立ち込めてくる、迎えに来た船は小さく私たちは次の船15:00発に予約していたので、先客が船着場に行ったあとおやつと思いリュックの紐を解いていると船頭がやって来て、船に乗れと言うのであわてて紐を閉じて船に乗り込む。

 川に沿って下ってきた川は恐ろしいほどの流れだったのに、船着場からの川はそのまま海に直結し入り江となっているため穏やかだが、船に乗り込んで周りの山々を眺めると、全ての山は大小様々の滝オンパレードで素晴らしい景観が広がっている。

  

    船待ち小屋から見た対岸の滝             小さな桟橋があるだけ

 ミルホーズサウンド港に着くと雨も上がり、港には大小の観光船が今日の観光が終わったのか停泊している、宿からの迎えのバス(ライトバン)が来たので今日の宿泊であるミルホーズサウンドロッジに向かう。

  

   船の上から見た瀑布                     ミルホード港

 部屋に通されて濡れた衣服を脱ぎ、洗濯をしながら久しぶりのシャワーを浴び、四日ぶりに飲んだビールは、まだ完全に治ったわけではない胃にしみいるように美味しく味わうことが出来た。

ミルホードサウンドロッジ着 雨も上がる