後山縦走路下見

岡山・兵庫県境の山 後 山

 林道入口駐車場9:38−板馬見登山口10:34・10:10−石小屋11:00−平成大馬鹿門分岐11:12・11:17−一般道分岐11:33−一般道尾根出合12:37−後山山頂12:52・13:25−一般道出合尾根13:34−一般道分岐14:14−平成大馬鹿門分岐14:28−板馬見登山口14:52−林道入口中車道15:32

 5月20日「おこじょ山の会」が後山から駒の尾山への縦走を企画したので下見に行ってきました。天気予報は雨を伝えていたが、高速山崎を降りると快晴に、持参した傘は日傘に早代わり

 昨年も後山を企画いたしましたが、例会当日は大雨のため中止を余儀なくされ、その下見(2011年05月22日)に駒の尾山に行った帰り、後山登山口までの林道に車を乗り入れたが、あまりにも小石が散乱しており、とても車で登山口まで行ける状態ではなかったので引き返した経験があり、今回も同じ状態ではと思い林道入り口に駐車して林道を歩いて行くが、昨年のように小石が散乱している箇所は無く、登山口駐車場手前二箇所新しく整備されたところがあり、多分そのとき林道に散乱していた小石を取り除いたものと思われる。

          

    林道入り口にある後山への指標          林道入り口にある 行者堂

  

    林道途中にある平成大馬鹿門への指標          板馬見登山口駐車場

 登山口駐車場は広く、小休憩のあと指標にしたがって登り始めると二つの小屋が現れ、まもなく不動の滝と記された高低差の低い滝が現れた、滝前にかかった木道橋を渡り階段を登ると緩急の登りとなり、途中石小屋と記された大岩の下に行者が祭られていた。

  

登山口から少し登ったところにある小屋

              

    登山道を切り開いた人を祭った像                      不動滝

  

滝と梯子を登る

 石小屋を過ぎると九十九折れの急な登りと変わり、少し疲れたかなと思うところに平成大馬鹿門と記された分岐に出て、後山への指標に従って進路を左に行くと谷筋のガレバが現れた、濡れたガレバの石は滑り易く慎重に登って行くと、今度は一般道と行者道と記された分岐に出た。

  

      行者を祭った大岩                    平成大馬鹿門分岐

 今日の下見は後山往復のため、登りは行者道の下見として行者道を選んで登りはじめるが、登山道は細く一寸たりとも息が抜ける場所が無く、まもなく行者道に相応しい大岩が現れ、綱の梯子や残置されたロープと連続して続き、最後の決めては斜度40度と思われる50mほどの急な斜面にロープが残置され、斜面を登り始めると斜面は滑り易く、掴めるものと言えば残置されたロープしかなく、そのロープは何時設置されたのかいたるところに苔が生えており、体重をかけると切れるのではないかと思えるほどで、ロープと少しはみ出た岩を掴み尾根に出て下を見ると、え、ここを登って来たのかと思える斜面にぞっとした。

  

ガレバを登る

  

    行者道と一般道の分岐            一般道に入ると直ぐに残置されたロープの登り

                       

     まずは試練の登りが・・・                         岩場の始まりを示す標識

             

      細い道、足を踏み外したら奈落へ                   体内潜りに挑戦

              

   ロープのアブミを使って岩を登る             右へ落ちないよう岩に掴まって岩を回り込む

  

    斜面は滑り易く一人ずつ登る             一難去ってまたもや岩を攀じ登る

 尾根からの道はネマガリ竹の道と変わり、やや急な道の両側には少し早めのネマガリ竹のタケノコが顔を出し、そのタケノコを採りながら登ると一般道と合流し後山縦走路に出た、縦走路から山頂までの高低差は約100mと読む同時に今までの疲れがドット出てきた。

  

     難局を過ぎて尾根道を行く                ネマガリ筍の収穫

 緩急の続く尾根道に生えているネマガリ筍を採りながら山頂に着くと360度の展望が開け、山頂広場の中央に三等三角点の標石が大きく突き出している、遅い昼食を摂っていると鶯が山頂の低木にとまり、きれいな鳴き声を発し、ここまでの疲れを癒してくれる。

  

山頂と展望

 下山は一般道の下見として出合い間で下り、一般道に入ると目の前に二つのピークが見える、ピークは見た目には急なトンガリを見せているが、ピークの側まで行くと見た目より優しくいつの間にか二つのピークを越え、緩やかに下って行くと千種富士と呼ばれる笛石山の分岐に出た。

  

下りの一般道

 指標に従って板馬見登山口へと下り始めると、これがなかなか急を極める斜面を九十九折れに下っていく、九十九折れがなくなると登山道は落ち葉によって不明瞭となり、その都度道を確かめ、斜面をトラバースする時は道も細くなり、足を踏み外さないように谷筋を回りこむと行者道との分岐に出た。

 行者道の分岐からは登って来た道を引き返し登山口へ、登山口からは林道を歩きながら本番の話や今まで登った話、これから登ってみたい山の話をしながら林道入り口駐車場に、帰りは道路沿いにある何度か訪れたことのある「エーガイヤちぐさ」に立ち寄り汗を流し帰路に着く。