白峰三山縦走 

大門沢小屋から奈良田温泉

 大門沢小屋5:25−第一ピーク6:33−取水場8:00−林道出合8:27−発電所9:00−奈良田温泉9:45  3時間

 今日は帰阪の日、奈良田温泉を13:30分のバスに乗るが、その前に四日分の汗を流すため温泉に浸かっても、行程時間が3時間でそれより1.5時間遅れたとしても、充分時間があるのではないかなと思うが・・・昨日までのことを考えるとちょっと不安がよぎる(入浴時間)

 地図を見ると川の渡渉に吊橋や丸木橋が載っているが、おおむねにおいて登山道は良いと記されている、小屋を出て川原に降りるとすぐに丸木橋の橋があり、対岸に渡って少し下るとまたしても丸木橋、川沿いの登山道は、地図には良いと記されていたが、これがなかなか良いとは思えない道がアップダウンを繰り返しながら下っていく。

    

    大門沢小屋から夜明けの富士を見る 雲海が綺麗だった           川原に下りるとすぐに木組みの道が・・・

    

         丸木橋をロープ持って慎重に渡る                    約100m程九十九折れで急降下

 奈良田発電所の標高は855.5mなので大門沢小屋から約950m下ることになる、狭い箇所では足を滑らして川底に落ちないよう細心の注意を図りながら、川を右岸へ、左岸へと繰り返しながら下って、一つのピークへ登り、そこを九十九折れに一気に下ると、今までとは違った別世界のような広い(カール)場所にでた。

 広い場所は川音も聞こえず大きな木々が大きく間隔を開けて延びている様は静かでゆっくりしたい気分を誘うが、入浴のことを考えるとそうも行かない。

 またも狭い川岸の登山道を慎重に下っていくと、今までの丸木橋と違った狭い吊橋が現れた、吊橋は一人づつしか乗れない吊橋で、先に行く人が渡り終えるのを待って渡りに入るが、これが良く揺れる、今まで吊橋の手すりを持って渡った経験は余り無いが、ここの吊橋は手すりを持たなくては渡れないほど上下左右に揺れる。

    

        ピークから急な下り、足を踏み外せば川底へ                 吊橋を渡り終えるまで待つ

    

        発電用の取水場口                           一人づつしか渡れない吊橋

 揺れる吊橋を渡り終えると、発電に使用するのか取水場の建物に出た、取水場からの道は係員が点検に来るのかそれなりに整備されており歩きやすいが、地図を見るとまだ吊橋は二回ほどあるようだ。

 最後と思える吊橋を渡り終え道幅も広くなり堰堤工事箇所が見えるようになったとき、やっと下まで下りた気分になったと思ったら、またしても吊橋がある、この吊橋は最近付けられたと思える広くて頑丈で三人並んで渡れるほどの吊橋で、渡り終えた下には車道が見える。

    

       最後の吊橋から下って来た山を振り返る                  奈良田登山口

    

         車道に出たところで小休憩                             奈良田温泉

 登山道とお別れして、これから車道を奈良田温泉まで歩くことになるが、炎天下の車道は木陰を探して歩かねばとても歩けたものではない。

 奈良田温泉につくと、まず冷たいビールを頂き、入浴の準備をして四日間の汗を流し、木陰で爽やかな風に当たりまたも冷たいビール、昼食を終えバスの時間まで寛ぎ身延駅へ

    

奈良田温泉の効能と温泉から見るダム

 新幹線に乗り込んで、やっと山から開放された気分になり、この四日間の天気の良さで真っ赤に日焼けして腕はヒリヒリ、帰宅後二日目には生まれ故郷(大分県清川町)の草刈が待っている。