ピレネートレキング 七日目

 ホテル8:30−ゴンドラ乗り場10:00−湖畔小屋12:10−ゴンドラ乗り場15:30

 ガヴァルニー最後の日、今日はゴープ湖畔までのトレキングの日、バスでゴープ湖畔への登山口まで移動、ゴープ湖はピレネーの中でも最も美しい景観を誇る湖と言われているが、先日のアルトウースト湖以上の湖が望めるのかと期待してバスに乗り込む。

 今日は朝から小雨模様、ゴープ湖への登山口に当たるゴンドラ駐車場に着ても小雨は降り続き肌寒い、今朝の気温は3度と低く、今でも12度ぐらいしかない。

    

ゴンドラ乗り場とゴープ湖への渓谷説明の案内板 色々記してあるが読むことが出来ない

 皆は雨具に着替えたが、私は傘で登ることに、現地のガイドさんの話ではゴンドラを使えば山の良さが味わえないので、ゴンドラとは反対側の登山道を登るという、私にとっては否は無い。

 ゴンドラ乗り場から少し登ると素晴らしい滝が現れ、その滝の上に架かっている橋をスペイン橋と呼ぶらしい、なぜスペイン橋と言うのかと云えば、過去にフランスの人がスペインまで毎日往復10時間掛けて働きに出かけるのに架けた橋だと説明されていた。

     

登山口の側にある滝、名前は忘れたが昨夜来の雨で少し水量があり、滝を楽しむことが出来た

 スペイン橋の横から登山道に入り、谷川沿いに登って行くと小さな湖が現れた、ゴンドラに乗るとこの神秘な湖は見られないといっていたが、確かに森に囲まれた湖は静かで神秘的に見えそうだが、北海道のオンネットーにはかなわない。

      

      神秘的と言われる池で説明を受ける                       岩盤尾根を行く

 湖から登山度に戻ると、私の大好きな一枚岩の道となったが、この登山道は登山客が少ないためか岩にコケが着き滑りやすい、皆慎重に通過していたが、私にとってはスリルある岩道だ。

 岩道を過ぎると単調な泥濘のある道へと変わり、何処の登山道も同じだが、登山道に牛糞が所かまわず落ちている、今までと違っていたのは小雨によって牛糞が濡れ、土と変わらない色をしているため、最後を歩いていた私に牛糞を踏んで行った足跡を何度も目撃したが、誰かは判らない。

    

            湖に到着                               一番美しいといわれるゴープ湖

 ゴープ湖畔の小屋に着いても小雨は止まず、昼食は小屋の軒下に架けられているテントの下で摂ることにしたが、小屋でも食事が頼めるため、私はコーヒーを注文してテントの下で食事をすることにした。

 スペインもフランスも主食はフランスパンでそのパンが日本のフランスパンと違って硬いのなんて硬くてとても歯で食いちげれるものではない、よって私にはパンを指でちぎって口の中で水またはコーヒーで柔らかくしなければ食べられない。

 ゴープ湖はピレネーの中で一番美しい景観を誇る湖と説明を受けたが、十和田湖から比較すると比べ物にならないほど劣る、スペインやフランスには私の心を引くような湖はなく、アルトゥースト湖やゴープ湖が神秘的で美しい湖の部類に入るのかなと考えさせられる。

    

     小屋の反対側から湖を見る                             水の注ぎ口に向かっていく

 昼食を終える頃には小雨も上がり、ゴープ湖の水注ぎ口まで行くころには陽射しも現れ、湖を取り巻く山々がガスの切れ目から顔を出す。

湖を背景に

 下山はリフト・ゴンドラルートへと下る、登山道は単調でほぼ水平な道を進むが景観はいまひとつ、リフト乗り場を通過して広くなった林道を話しながらゴンドラ上駅まで下る。

 ゴンドラ上駅で大休憩のあと、観光客は誰も訪れることは無いと云う湿現地に連れて行ってくれたが、登山道は定かでなく、前に行く人を見失えば迷子になりそう、木木を掴み、押しのけて着いた所が小高い丘で、丘の上にはこの地域の登山案内を務めたという人のモニメントが置かれていた。

 ゴンドラ上からはアスファルトの林道をゴンドラ下まで下り、今回のツアーによるトレッキングは終了、明日は帰国のためホテルからバルセロナへと向かう。

               

         この渓谷の案内人のモニメント                               ゴンドラを通してみる登山口の滝

 バスでホテルまで戻り、シャワーを浴びたあと、夕食までの時間を利用して明日バルセロナへの準備をする。