兵庫県下の一等三角点全制覇 

家島群島西島の一等三角点

宿から見た坊勢島港

無残に削り取られた島の山 

赤い点線が歩いた道

 某企業42年入社同期生の一泊旅行で姫路市の家島に行ってきました。

 坑内港から三角点まで登りで約30分 下りで20分 山頂まで行けばプラス15分、どちらにしても往復1時間30分もあれば言って来れる

家島への一泊を企画したのは同期生の一人がこの6月に田舎(別府市)へ45年間の出稼ぎを終了して引き上げるとのことで、その送別を兼ねた一泊旅行は何処がよいかと本人にただすと、彼曰く某企業で仕事しながらハイキングや登山をするなか兵庫県下に21ある一等三角点巡りをしてきたが、昨年までに20の三角点を踏破したが残りの一つが姫路市の家島群島西島にあり、その西島には定期便が無くどうしたものかと思案している時この話が持ち上がったので同期生の温情を受け最後の三角点にタッチして参りました。

    

               船内                                昼食 まだ魚は生きていたよ

    

              昼食のチラシすし                           三角点へ

 私のわがままに登山の経験も無く山道を歩いた事もない同期生と三角点を求めて歩くことは今回で二度目(前回は城崎の来日岳)となりますが、お付き合いしていただいた皆さんありがとうございました。

 西島へは坊勢島から海上タクシー(14000円)をチャーターして行く事にしたが、船を何処へ着けたらよいのか判らず、船頭に地図を提示して三角点に行きたいと言うと「了解、任せておけ」と言って坑内港に着けてくれた、船頭さん曰く「三角点まで行った事はないが多分一時間もあればいける」と言って、下りてきたら電話してくれと言って引き返してしまった。

    

         坑内港から見る頂岩                              砂利道を行く

 坑内港で岩石掘削事務所に立ち寄って三角点の写真を撮りに行きたいので敷地内の通行許可を戴きたいと申し入れ、作業車に気をつけて行くようにと許可を戴き、教えいただいた道を登り始めるが多くの三角点のように山道ではなく広々とした砂利道で、掘削場やダンプが巻き上げる砂埃さえなければ素晴らしい景色が続き、車道も緩やかな登りのためゆっくりとした足並みでいつの間にか三角点のある頂岩の下まで、山頂と頂岩の分岐まで登ると360度の展望が開け、今私たちが立っている周りの四方は岩石の採掘が行われており、この場所が無くなるのは時間の問題かなと話している間もなく三角点に到着。

頂岩の直下 写真には無いが右下は今も岩が削られている

 三角点は以前西島の最高地点に在ったと聞いているが、最高地点が採掘のため削り取られ現在の頂岩の約10m程下へ移動したと、今はGPSを利用して地形の変化を構成しているが二昔前なら基本点を起点にして構成していたので移動は大変だったのではないかと思われる。

    

一等三角点

    

右頂岩から見る採掘現場 赤穂に面した所

    

        頂岩から山頂を見る                            大きな頂岩

    

      同期生の仲間と、座っている一番右が筆者              ポールの左ヤブに通行禁止の看板が捨てられている

    

 三角点をカメラに納め記念写真を撮り下山にかかる、登りでは全体像が見えなかったが下りながら見る採掘場は広大なものでダンプやブルドーダーが引っ切り無しに動いている、登りに現場責任者が午後ハッパをかけるので出来るだけ午前中に下山願いますと言っていたが、先ほども述べたようにこの島自体が無くなるのはほんまに時間の問題だなと思った次第です。

    

 坑内港から坊勢島に戻ったあと昼食を終えて姫路港に、何時もながら楽しい旅行を終え次回の一泊旅行は九州から出てくる一泊旅行になりそうです。同期生の名称は「九州会」と言って45年前九州から就職で出て来た数名が関西人に負けるかと会を設立したところ、各地域から一人で出てきた者達が入会を申し入れてきたのを喜んで受け入れ今日に続いている会です。